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政府はナード


 俺は留置場に入れられる。正直、不本意だ。警察は俺の事件を後回しにしてるのか、3日間経っても進展がない。やっぱり、ナードな警察に解決出来ないか。学校は退学だろうな。母さんが面会に来て差し入れしてくれるのが唯一の楽しみだった。当然、ウェアラブル端末は取り上げられてるし、18歳未満だからGLにもログイン出来ない。

――4日目の朝、『飯田スカイ、出なさい。疑惑は晴れたよ』1人の警察官が鉄格子の扉をあける。

『やっぱり、ウィルスだったろ?』

『ああ、新しいタイプのウィルスだよ』

 俺はさっさと留置場から出る。

『新しいタイプってどんなの?』

『侵入した形跡が全くない。まるで無からウィルスが発生するみたいだよ』

『あんたはナードじゃなさそうだな』

『お堅い日本政府じゃ新たな脅威に対抗するのに時間が掛かるからね』

『あんた、いくつだ?』

『25歳だよ。ぺーぺーのキャリアだけど今は留置場係さ』この警察官はブロンドに青い瞳……ハーフかな?

『ゴンゾウか』

『ハハハ、目下勉強期間中だよ。本物のゴンゾウなら居るけど、精神を病んでるみたいだよ』

『そうか。……母さんは? 家までどうやって帰ればいい?』

『パトカーで送るよ。さあ、君の所持品だ』

 俺はトレイに置かれてた、財布、バッグ、ウェアラブル端末を持つ。

『学校は……退学だよね?』

『どうかな? 判らない。君はスペックが高いから学校なんかに行かなくても十分生きていけるさ』

『あんた、名前は?』

『ジャック・ライム。名刺を渡しておこう』

 俺は1枚のカードを渡される。そこには電話番号とメールアドレスが書かれていた。【ジャック・來夢】変な名前だ。

『なに人?』俺は名刺をポケットに入れる。

『日本人だよ。ルーツはネバダだけどね』

『ほう、いにしえのギャンブルの街か』

 俺はジャックに促されて警察署の外へ出る。受付は皆AIポリスだ。

 ジャックは1台のパトカーのドアを開けて『自動運転。飯田スカイの家まで』と言った。

『ジャック……本当に容疑は晴れたんだよな?』

『ああ、勿論。また捜査に協力してもらうけどね。さあ、帰りなさい』

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