俺が不穏分子!?
前が見えない。視界に映るページの数々。俺は操作してないのにアサルトライフルに持ち替えられ、乱射される。バグだ! エキストラキャラに被弾してしまう。ダイ数がドンドン上昇していく。弾切れせずに更に撃ち続けている。あっという間にダイ数が1000を超えた。
『違うんだ! 違うんだ! これは何かの間違いだ!』
何が起きてる!? ウィルス感染か!? こんな終わり方なんて嫌だ!
俺は急いでログアウトする。みんな静まり返ってる。
『違うんだ! おそらく、ウィルスだ!』
『飯田スカイさん、どうやら君は根っからの犯罪者のようだね』チート監査員は肩を落としている。
『だから! 違うって! 観てたろ!?』
『事情はどうであれ、不正行為をしたんだから。不正管理センターの少年院に行ってもらわないとな。今、警察を呼ぶ』
『ウィルスだってば! 俺は悪くない! 管理センターって事実上の刑務所だろ?』
『君のような不穏分子は排除されないとな』
待てよ? 俺はミノルが言っていた“生きてちゃダメな人”なのか? GLもグルで俺に寿命を与えず、殺そうとしてる!?
――部室に警察のサイバー課が来た。俺はおとなしく捕まる。俺に非はない、ちゃんと捜査に協力すれば容疑はすぐに晴れるだろう。手錠をかけられるなんて初めての経験だ。
俺はパトカーに乗せられて、警察署に連れていかれる。
サイバー課の取調室に入れられると、GLの筐体が6体あり、2列に並んでいた。
2人の警察官とAIポリスが1機、入ってきた。
『飯田スカイ被疑者、今から取り調べをする。座りなさい』
『分かった』俺はおとなしく筐体に座る。
警察官2人も座り、AIポリスは仁王立ちしてる。
『結論から言おう、君はクロだ。状況証拠がそう示している』
『サイバーテロリストめ。大会で勝てないと踏んでわざとやったな? 大した才能もないのにジュニアオリンピックなんか出るから。周りの強さにビビったんだろ?』
『あんたら、いくつだ?』俺はイラついたが、大人の対応をする。
『私は51歳、こっちは28歳だ』
『なんだ、まだ若造じゃないか、アハハ』
『なんだと!? 貴様、覚悟しろよ!?』
『どこから入ったか判らないが、ウィルスの痕跡があれば俺の容疑は晴れる。予定にない電気工事があったしな』




