後輩はハイパーテオブロマ
次の日の昼、俺はサッカー部の部室へ行く。
『スカイ先輩、こんにちは』部室には森1人が居た。
『よっ。その後、迷惑メールはどうだ?』
『ピタリと止みました。本当にありがとうございました』
『そうか、良かったな。他の部員は?』
『1年生の勧誘に行ってますよ』
『森は行かないのか?』
『僕はハイパーテオブロマのトレーニングをしろって言われて』
『宍戸は才能を開花させた。森も続け』
『はい!』
森はGLにログインする。
『聞こえるか? 森』
『はい』
『センターモニターで見てる。ハイリミットのテーブルに着け』
『えー、小手調べにローから……』
『ゲーセンで100連勝したんだろ? ハイリミットが小手調べだ』
『分かりました、やってみます』
ハイパーテオブロマ内のテーブルはどこも狙撃手募集と出てる。ウォーパークを軸とした俺達サッカー部にとって厚待遇だ。
森はハイリミットのテーブルに適当に着く。ジョブをガンナーにして。
「狙撃手でのエントリー、ありがとうございます」とテーブルを開いたユーザーから声を掛けられる。
『よろしくお願いします』
『森、勝手はウォーパークと大きく変わりない。思いっきりやってこい』
『分かりました』
エントリー数40人が集まったようだ。
「3、2、1、スタート!」
一軒家のステージだ。ウォーパークにあったものかな? 森は突撃しながらキルしていく。敵の防御力が硬い戦士は味方と協力してキルする。敵の魔法使いが魔法で隕石を降らすが森は掻い潜り、敵魔法使いをヘッドショットする。しかし、一撃でキル出来ない。味方の戦士と協力して倒す。
――30分後、結果はチーム勝利。森の戦績は120キル6ダイ。森はログアウトする。
『やるじゃん。スゲーよ』森と宍戸はハイパーテオブロマで才能が開花したな。大会に出せるレベルだ。
『そっ、そうですか? 手が震える』森の腕から指先までプルプルと震えてる。
『長時間のプレーは控えろよ? ジュニアオリンピックはウォーパーク2で俺1人が出るが、ハイパーテオブロマの街規模の大会なら出せるよ』
『本当ですか?』
『ああ、本当だ。ちょっと休め』




