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テクニックとボタン肉


 森は俺のGL筐体からログインして、俺はパソコンのモニターを見ながらマイクのテストをする。ゆうこは指先を筐体のプラグに入れ待機する。

 森の状況は芳しくない。日本語、英語、中国語、韓国語などで迷惑メールが頻繁に送られてきて画面にデカデカと表示される。

『森、一瞬プラグを抜いて、その瞬間にゆうこが新しいアカウントを作る』

『合法ですよね?』

『心配するな。GLを使いこなしてる奴らにとって割りと知られている対策だよ。違法じゃないから』俺もずいぶんとGLに詳しくなったな、オズ流だけど。3年前では勝手も解らなかったのに。

『スカイ様、いつでも出来ます』

『よし、準備はいいか?』

『はい!』

『ちょっと痺れるぞ。3、2、1、スタート!』ブチッ。俺は森のプラグを抜く。

『イッターイ!』森の体が飛び上がる。

『新しいアカウントを製作完了です』俺はすかさずプラグを挿す。

『迷惑メールはどうだ?』

 森の画面を見ると迷惑メールは来なくなった。

『やったー! 成功ですよ!』

『良かったな。ログアウトしてくれ、飯にしよう』

 俺は森を連れ、リビングへ行く。

『2人とも、お肉が焼けたわよ』母さんがテーブルに並べてる。

 俺達は席に着き、いただきま〜すと言って食べ始める。森はガッツいてる。よほど腹が減ってたんだろう。

『このステーキは何の肉ですか? 豚じゃないですよね』

『よく分かったな。これは猪だよ』

『いっ、猪!? 食べられるんですか!?』

『ウフフ、我が家では定番のご馳走よ。いっぱい食べてね』

 森は不思議そうな顔をしている。まあ、無理もない。猪はごく僅かの飼育されてる農家から出荷した物しか食してはいけない決まり。野生の猪は絶滅危惧種だからだ。

 森はステーキを平らげて『いただきました〜』

『美味かったか? また、いつでも来いよ』

『スカイ先輩、おばさん。ありがとうございました』

 森は帰っていった。もう大丈夫だろう。

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