様ないぜ
俺は部活を終え、自宅に帰る。宍戸はハイパーテオブロマの長時間のプレーは控えるようにオズ部長達に言われてた。まるで3年前の俺みたいだ。
俺はウォーパーク2の近未来ステージの攻略をプレーしながら練っていた。1試合で650キル40ダイ。アサルトライフルはやっぱダメだ。エキストラキャラに流れ弾が10発くらい当たってしまった。
俺は一旦ログアウトして時計を見る。18時か、飯を食おう。1階のリビングに行くと母さんが肉を焼いていた。香ばしい薫りが漂ってる。
『母さん、腹減った。猪肉ステーキ?』
『そうよ。スカイ、大好きでしょ?』
『また、カケ造じいちゃんが持ってきたか』
『3キログラムはちょっと貰いすぎね』
『そんなにくれたの!? 親子2人じゃ食べきれないね』
ピンポーン。インターホンが鳴る。俺は防犯モニターを見ると、森が居た。
『森じゃないか。どうした? 今、開ける』
俺は玄関のドアを開ける。
『スカイ先輩、助けてください…………』
『まだ迷惑メールが来るのか?』
『自動車で人を跳ねたろって』
『何!?』もしかしてヨウヘイはテキトーなスパムメールの文言にビビって出頭したのか。様ないぜ。しかし、今は森の状況だ。
『警察の手には負えないそうです。どうしたら……』
『世界トップクラスのクラッカーに目を付けられたか。ナンバーを変えるしかないな』
『やっぱり……でも大変ですよね? 今までの戦績は消えるだろうし』
『仕方ないさ、また作り上げればいい。市役所の生活安全課に行く前にGLのプロフィールをリセットしてみよう』
『そんな事出来るんですか!?』
『飯まだだろ? まあ、入れ』
『はい!』
俺は森を家に招き入れる。
『母さん、ステーキ1枚追加ね』
『あら、お友達?』
『お邪魔します』
『森、着いてこい。2階だ』
『はい』
2人で自分の部屋に行く。
『まずはGLにログインして。パソコンをセンターモニター代わりにして指示を出すから』
『スカイ先輩…………』
『なんだ?』
『人型ロボットが居ますよ』
『ゆうこ、挨拶しろ』
ゆうこは起動して『はじめまして。キュアー専用AIのゆうこです』
『もっ、森です』
『そうだ、ゆうこにも手伝ってもらおう』




