下級生の軌道修正
そういえば、俺はハイパーテオブロマをプレーした事がない。どんなゲームか知らない。この3年間ずっとウォーパーク、ウォーパーク2の事を考えてた。
『宍戸、ハイパーテオブロマをプレーしてみたら?』
『でもハイパーテオブロマってロールプレイングゲームですよね? 僕はゲーセンのVRサバゲーで100連勝したんですよ』
『なおさら良いかもね』
『佐久間先輩、どういう意味ですか?』
『ハイパーテオブロマは剣や魔法の他に弓矢、銃器も使えるよ。遠距離支援に回れば力を発揮するかもね。皆は接近戦をやりたがるし』
『それなら、やってみます』
『俺もやってみようかな?』
『ダメよ。スカイはウォーパーク2に集中しなさい』
『スカイ君、他のゲームに慣れると反応が悪くなるよ』
『……そうだね。やめておくよ』俺はウォーパーク2を1本でやっていこう。
宍戸はハイパーテオブロマにログインし、俺達はセンターモニターで観戦する。
いくつものテーブルで狙撃手募集とテロップが出てた。
『宍戸、聞こえるか? ハイリミットのテーブルに入れ』
『分かりました』
宍戸は2チームに別れたフラッグ争奪戦にエントリーする。
バトルが始まり、宍戸は戦士や魔法使いが取りこぼした瀕死の敵をガンでキルしていく。
1時間後、宍戸は1戦で50キル7ダイと勝率8割以上を叩き出した。俺は軌道修正も大事だと覚える。ウォーパーク2の大会が終わったら、ちょっとやってみよう。
ログアウトして現実世界に戻ってきた宍戸。
『宍戸、やるじゃん。初めてのプレーで勝率8割超えとはな』
『ありがとうございます! スカイ先輩! 手が震える……ワクワク感が止まらない!』
『やるわね。森もハイパーテオブロマが合ってるかしら』
『スパム野郎を早く検挙してくれるといいですけど』
『森はしばらく無理だろうな。試合中に迷惑メールが来たらマトモに戦えん』




