警察官と世間話
警察が現場検証し、ツヨシは無事保護された。無事じゃなくてもいいけど。カミユは逮捕され『必ず復讐してやる』と捨て台詞を吐いた。
1人の警察官が『逮捕ご協力ありがとうございました。気にしなくていいですからね』
『カミユはどうなる?』
『残り寿命があれだけじゃ事実上の死刑ですね。保険にも入ってないようですし』
『カミユにウィルスを流し込まれた、除去して。それと下級生の森って奴も頼む』俺はウェアラブル端末を右手首から外し、警察官に渡す。
『AIポリス、出番だよ』と警察官はパトカーの方へ行く。
『了解しました』ロボットの婦警がウェアラブル端末に指先を入れる
10秒くらいでロボットの婦警は『除去完了。しかし…………』
『なんだ、AIポリス。どうした?』
『このユーザーはチートの形跡があります』
『なんだって? どれどれ〜』警察官はパソコンを見ている。
『昔の話だ。今はしてないよ』俺はちょっと焦った。
『……ほう、年を誤魔化して大会に出たんですか。よく本選まで行けましたね。当時は12歳でしょ?』
『それだけ強いんですよ』
『羨ましいな〜。僕なんか賭け事やゲームが苦手で手堅い警察官になったんですけどね』警察官は話ながら俺にウェアラブル端末を返してくれた。
『正しい努力と軌道修正だよ、お巡りさん。警察官になるのだって楽じゃないんだから。警察採用の倍率はメチャクチャ高いんだよね? 立派じゃん』
『飯田さん、君のお父さんのが立派ですよ。中部署でも伝説の英雄として噂されてます』
『父さんの死は無駄じゃなかった? 遺体は見付からないんだよね』
ピピピ。警察官のウェアラブル端末が鳴る。『必ず見付けます! では失礼します』警察官はパトカーに乗って行ってしまった。
カミユのボロい車も撤去された。




