突然、向けられた刃
俺は玄関に行くと、カミユ先輩が居た。何で!? どうして!?
『スカイ君、助けてよ。プレゼントを受け取ったでしょ?』カミユ先輩は妙に高揚してる。
『プレゼントってなんだよ。知らないよ』俺は毅然とした態度で臨む。
『ウォーパーク2でキル数が10倍になるウィルスだよ。表向きには暴言だけど、ハハハ』
『そんなモノなくても俺は十分強い。ツヨシはどこだ?』
『車のトランクの中だよ。生きてるか判らないけど』
『どういう事だ?』
『角材で延髄を思いっきり殴ったからね。車のトランクに入れる時に担ごうとして何度か転んで頭を打ってたし、ハハハ』
『もうすぐ警察が来る。諦めるんだな』
『裏切るのかい!? 僕達はあのデブさえ居なければ、支給される寿命、20年は貰えた!』
『18歳に支給される寿命が全てではない。大人になってから稼げば良い』
『誰もがスカイ君みたいに強くないんだよ。解るよね?』
『解らんな。カミユ先輩……アンタにはガッカリだ』
すると、母さんが『スカイ〜、お客さんに中に入ってもらって』
その時だった、カミユはポケットからナイフを取り出し『ガーーー!』と叫びながら突進してくる。俺はカミユのナイフを上に蹴りあげ、腹に膝を入れ、2〜3発顔面を殴り、うつむせで倒れたところで右肩の関節を決める。父さんから自衛隊仕込みの徒手格闘で鍛えられてて良かった。
『母さん! 警察に通報して!』
『えっ!? あっ、うん』
母さんは自分のウェアラブル端末で通話してる。警察に掛けてるんだろう。
『…………痛い痛い! スカイ君、放して!』
『気が付いたか。往生際が悪いぞ、カミユ先輩』
『大丈夫だから、大丈夫だから』
『逃げようったって、そうはいかない。俺を刺そうとしたし。刑務所で暮らせ』
『ううーーー! ううーーー!』
――数分後、ファンファンファンファン、ウーウー。パトカーが来たか。カミユはもがく。俺は更に関節を決める。
『おとなしくしろ! お前はお仕舞いだ!』




