陰謀
ミノルは帰っていった。やっぱり、大震災を利用した人口コントロールだったんだ。自衛官の息子でも容赦なしか。しかし、俺は元航空幕僚長の子孫だぞ? 祖先は国に貢献してたのに。よし、カケ造じいちゃんを問い詰めよう。俺はその足でじいちゃんの家に行く。
森の中にひっそりと佇む屋敷だ。俺はインターホンを鳴らす。
「はい、どちら様?」
『ばあちゃん、俺だ。スカイだよ。カケ造じいちゃん居る?』
「あらまあ、スカイ。おじい様なら中にいるわよ、入りなさい」
俺は屋敷の中に入る。土間にばあちゃんが1人で料理をしていた。ばあちゃんは180歳になるのに見た目は50代くらいで丈夫で健康。カケ造じいちゃんの孫にあたる人だ。
俺は靴を脱いで土間を上がり、書斎に行く。『じいちゃん、入るよ』とドアをノックする。
『スカイか? 入りなさい』カケ造じいちゃんの声がした。
俺はドアを開けて書斎の中に入る。
『じいちゃん、聞きたい事がある』
『なんだい、スカイ』カケ造じいちゃんはタブレットで何か調べものをしてるようだ。
『俺は生きてちゃダメなの? 大震災の日に死ぬべきだった?』
『…………政府の陰謀なのかもな。…………スカイ、いいか? よく聞いてくれ。政府が人口を制御しようとしてるのは確かだ。その為にGLがある。総合的な力のないものは寿命を搾取され、後世に優良種を残す。人間は増えすぎた。地球は今、悲鳴をあげてるのかもね』
『俺は殺されるの?』
『そんな事はさせない。いや、そんな事はない。スカイ、お前は高い知能を持ってる。運動神経も良い。18だ、スカイが18歳になったら全てを教えよう』
『今じゃダメなの?』
『世界政府の陰謀だ。スカイが18歳になるまで待ってくれ。後3年、出来る事を精一杯やるんだ』
『…………うん』
『納得したか? ワッハッハ』
『納得はしてないよ』
『取り敢えず、18歳問題は気にしなくていい』
『えっ? 何で? 俺はGLでチートを使ったんだよ?』
『そのうち解る。今日は帰りなさい』
『分かった。調べものの邪魔だったね』
『今はな。世界政府の尻尾を掴む』




