絶望的
チート監査員は帰って行った。終わった…………。抵抗する訳にもいかない。試合に負けて更にチートがバレた。
『俺達はどうなるのかな』
『スカイ君、佐久間、気を落とすな。前にも言ったが、下に年を誤魔化すのがいけない。12歳を15歳に偽っただけだ』
『カミユ先輩、チート監査員は減命って言ってましたよ』
『脅しだよ。僕達は不利な状況で戦ってた訳だし。それより、さっきの野球部の奴は誰だい?』
『合田ツヨシだ。俺のクラスメート。実は予選で当たったミルクってチームに年がバレてて脅迫された。親友にサバ読みの事を口外しないって約束したのに』
しばしの沈黙のあと、『僕は部長に面会に行くよ。スカイ君、佐久間、帰っていいよ』
『来年頑張ろうよ』
『いや、チートはマジでやめよう』
――オズ部長を跳ねた車は逃走したようだ。今時、珍しい“ひき逃げ”ってヤツだ。危険運転致傷なら懲役40年以下か寿命80年分の支払い命令だ。…………しかし、オズ部長を跳ねた犯人は捕まらず、数ヶ月が経った。
俺はチートがバレた為、ウォーパークに半年間もログイン不可になってしまった。
――半年後の日曜日、俺はワクワクしながら自宅でログインする、『ウォーパークは…………?』GL内にウォーパークがなかった。『ウォーパークはどこに行った? 場所は間違ってない』
すると、「ウォーパークは配信終了になりましたよ」とボイスチャットが来た。じいさんアバターの人だ。
『何!? どういう事?』
「前回の大会でチートが横行したのが原因らしいよ」
『そっか……それなら仕方ないね。しばらくは遊ぶゲームがないな』
「ハイパーテオブロマなんかがあるじゃないか。イン出来るのは15歳からだけど」




