なぜだ、なぜ、今来た!?
本選第2回戦、相手は【フリーダム】というチームだ。ステージは長方形の枠で右半分が砂漠で遮蔽物が殆どない。左半分は鬱蒼としたジャングルだ。
結果は5対11で負け。砂漠からスナイパーライフル、ジャングルではアサルトライフルで佐久間先輩を狙い撃ちされた。チームワークがバラバラだった。カミユ先輩が狙撃戦に持ち込もうとするが、ジャングルから突撃してくる敵を俺は食い止められなかった。
俺達はログアウトして現実世界に戻ってくる。カミユ先輩はハチマキを取り床に投げ付ける。
『すみません……足を引っ張って…………』
『佐久間は悪くない。敵が上手だっただけさ』
『皆さん、お疲れ様です。現在、戦績を集計中です』
『トウコさん、俺達は何位くらいになるの?』
『そうねえ、トップ300には入れますよ』
『寿命は?』
『プラス15年ってところかしら』
『そっか、来年もこの4人で勝とう!』
すると、ガチャッと部室のドアが開き『ここがサッカー部の部室か〜』とツヨシが入ってきた。
『こちらもGL部の方?』
めんどくさい奴が来た。俺はチート監査員が見てないところでツヨシにシッシッと手を振る。
ツヨシはそれにカチンと来たのか『スカイ、せっかく応援に来てやったのに、その態度はないだろ!』
『上級生? 随分とガタイが良いわね』
『同級生だよ』ツヨシ! 余計な事を!
『君はいくつ?』
『今年で13歳だけど、それが何?』ツヨシ! 一生恨むからな!
『スカイ君、どういう事かしら? 何かの冗談よね?』
『そっ……、それは……』
『ちっ、違うんです。僕が無理矢理に入部させたんです』カミユ先輩がフォローに入ってくれた。
『スカイ君、プラグを見せなさい』
『えっ……うん』俺はチート監査員に背中を向ける。カチッ。全身に電流が通るような痛みを感じる。
『これはサバ読みチップじゃないかしら、どういう事!? 大人を騙そうなんて!』
『じゃあな、スカイ』ツヨシ! なぜ、今、来た? 誰の差し金だ!?
『減命は免れないわよ?』
『すみません! すみません!』カミユ先輩も佐久間先輩も平謝りだ。
『スカイ君は謝らないの?』
『俺は…………どうしたら…………』正直、頭が回らない。
『大会組織委員会とGLに報告させてもらいます』




