漏洩の真犯人
俺はメルにウェアラブル端末でメールを送る。【話がある。今どこ?】
すぐにメルから返信が来た。【家だよ。話って何?】
俺は急いでメルの家に行く。徒歩で2〜3分だ。
メルは庭で待っていた。
『スカイ、……ごめん』
『なぜ謝る!? 俺が12歳で大会に出てる事を漏らしたな?』
『他校のミルクってチームに私の従姉が居るの』メルは観念したようだ。
『セコいのは本当のようだな』
『予選で当たらない事を願ってたよ?』メルは声を震わす。
『でも予選で当たってしまった』
『従姉には口止めしとくから。ごめん』メルは頭を下げる。
『親友だと思ってたのに……ガッカリだ』
俺は家に帰る。釈然としない。
『スカイ、どこに行ってたの? インスタントラーメンを作ったのに伸びちゃうわよ』
『悪い悪い』俺は野菜たっぷり豚骨ラーメンを食べて部屋に戻る。
『スカイ様、顔色が悪いです』ゆうこが心配そうにしていた。
『まさか、メルが犯人だったとは……アーティスカル・インテリジェンス、心配するな、俺は大丈夫だ』
『難しい言葉をご存知ですね』
『シンギュラリティも知ってるぞ』
『12歳とは思えません』
『15歳だよ。今は』
『さっぱり解りません』
ゆうこはキュアー専用、ウォーパークの事まで察知出来ないのかな?
――次の日の朝、インターホンが鳴る。『スカイ〜! メルちゃんよ〜!』と母さんが呼ぶ。
俺は迷った。メルを許そうか? しかし、チートをしてるとはいえ、メンバーの寿命が懸かってる。簡単には許せない。…………仕方ない、話だけでも聞いてやるか。
俺は2階から1階に下りて玄関に行く。
『スカイ、おはよう』
『何? 話は昨日で終わったと思うけど』
『従姉は口外しないって約束してくれたよ』メルは涙ぐんでいる。
『当たり前だ。しばらく関わらないでくれる? 邪魔くさいから』
『本当にごめん』メルは深々と頭を下げる。
『チートがバレたら2度と許さないからな! 話が終わったのなら、さっさと帰ってくれ』




