予選、1回戦2回戦
「オズと愉快な仲間達、ニタクネカマの両チーム、あと1分で試合開始です。準備をして下さい」ガイダンスが流れた。
パッと画面が切り替わる。倉庫内のステージだ。遮蔽物が多いな、突撃するには丁度良い。
「部長、スカイ君、ここは16個のブロック塀が正方形に等間隔に並んでて、スタートは対角線の角から始まるよ。僕らは北東の角、敵は南西の角。突撃してもいいけど慎重にね」
「分かったわ。カミユ君、ありがと」
『りょ〜か〜い』ワクワク感が止まらない! アドレナリンがドバドバ出てる。
「3、2、1、スタート!」
俺はまず、南に直進する。シンプルなステージだけに思い切りが大事だ。出会い頭に敵1体をアサルトライフルでヘッドショットする。敵が復活する前にゆっくり前進していた敵2体を後ろからヘッドショットする。楽しい! ニタクネカマ、お前らの選択は敗けだ。すぐにタイムオーバーとなった。30秒くらいにしか感じない。試合時間は4分って聞いてたけど、もっと戦いたい! 結果は6対0、圧勝だ。
パッと画面がフィールドに切り替わる。
「凄いよ、スカイ君! 部長もカミユ先輩も」佐久間先輩からボイスチャットが来た。
『佐久間先輩? どこ?』
「スカイ君がプレーヤーのみ表示にしてるから見えないよ」
「次の試合は数分後だ。佐久間、何か情報は?」
「悪い知らせが2つ…………」
「何よ、言ってごらんなさい」
「次に当たる“サドル”ってチームは去年、銅メダルを取ってます」
『もう1つは?』
「優勝候補と言われてたチームを撃破したチームとこのまま行くと当たります」
『鉄は熱いうちに打てってね。手間が省ける』
「スカイ君、強気だね、良い心がけだよ。ありがとう佐久間」
「じゃあ、サドルってチームに辛酸を舐めさせてあげましょう」
「サドル、オズと愉快な仲間達両チーム、準備して下さい」ガイダンスが流れる。
パッと画面が切り替わる。さっきと同じステージだ。今度も北東からスタート。
「3、2、1、スタート!」
俺はまた南に直進する。敵と出会わない。どこだ!? ダダダダダダ――。画面に【ダイ】と出た。後頭部が痛い。殺られた!? 敵は中央に居る、裏をとられたか。10秒もリスタート出来ない。現在の戦績は……2対1。
俺は復活して中央に向かって手榴弾を投げる。……ズドン! 戦績が4対2になったが、画面左上に【フレンドリーファイア】と出る。オズと書かれていた。味方も殺っちまった!
俺はまた南に直進する。壁に隠れて様子を見ると、敵が中央を通って行った。すかさず背後からヘッドショットする。お返しだ!
通路の先にオズ部長とカミユ先輩のアバターの“死体”が転がってる。乱打戦になった。
そして、「タイムオーバー」
結果は…………!?




