(第4章)ジュニアオリンピック
次の日の朝、俺は起きる。ウェアラブル端末にオズ部長からメールが入っていた。【昨日の事は目を瞑るわ。仏の顔も三度まで、次でお仕舞いよ。3日後の朝9時から大会予選が始まるわ。3チームに勝てば本選出場よ。遅れずに来なさいよ?】
俺は【了解】と返信する。総当たり戦かな? まあ、いいか。
――3日後の朝、俺は砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでから登校する。時刻は8時30分くらいだ。
俺は部室の前に着くと、見知らぬおばさんが居た。監査員だろう。
『おっはよー!』
『おはようございます。チート監査員のトウコです。オズ部長と愉快な仲間達のメンバーですか?』
『俺はスタメンだよ』
『運が良いですね』
『えっ? どういう事?』
『抽選でシードを引いた、数少ないチームですよ』
『そうなんだ、実力と運が重なったら優勝間違いなしだね』俺は部室に入る。
『おはよー』
『スカイ君、おはよう』カミユ先輩は準備万端だな。【必勝】と書かれたハチマキをしていた。
『おはよう、スカイ』
『スカイ君、おはよう。主役は遅れて登場かい?』佐久間先輩は監査員に気付かれないようにウインクをする。サバ読みチップがバレないようにってか。
『皆さん、どうやらチートはしてないようですね。それではGLにログインしていいですよ。6万5千チームの頂点を目指して下さいね』
俺達4人は延髄のプラグの蓋を開け、繋げ、筐体に座り、ログインする。GL内のウォーパーク前に移動すると15万人以上が集まってた。観戦者を除いてエントリーしたアバターだけにする。それでも凄い数だ。
「スカイ、こっちよ」俺はオズ部長のアバターに俺のアバターの手を引っ張られ、人混みを掻い潜り、ウォーパーク内に入る。なんかデジャブだ。お祭りを思い出す。
「スカイ君、部長。もう予選は始まってますよ」カミユ先輩が手招きをする。
『シードで良かったね。てっきり、グループリーグがあるのかと思ってた』
「予選も本選もトーナメント方式だよ」
「よく観ておきなさい。大人プレーヤーを軽くのす、中学高校生を」
「僕は地形の特徴を視て情報収集してきます」カミユ先輩は観戦に行ったようだ。
『選手宣誓とかないの?』
「いつの時代よ、フフフ」オズ部長はリラックスしてるな。俺もそんなに緊張はしてない。ワクワク感でいっぱいだ。




