守りの戦い方
カケ造じいちゃんは帰って行った。
『母さん、飯まだ〜?』良い匂いだな。
『できたわよ。猪肉ステーキ』
『おっ! スゴい! じいちゃんが持ってきたの?』俺はワクワクしながらリビングのテーブルに着く。
『そうよ、おじい様が持ってきてくれたの』
『自衛官の遺族年金じゃ買えないよね、アハハ』母さんはご飯とステーキとサラダを持ってきた。
『100グラムで寿命5日分ってところね。ありがたく食べるのよ。お父さんの分まで』
俺は分厚い猪肉にかぶり付く。超うめー!
『野菜は近山農園の?』
『そうよ。この前、ミノルちゃんを助けたみたいね。お礼だって、農園の方から沢山貰ったの。キャベツとかピーマンとか』
『それもありがたいな〜』持つべきものは親友だ。
『最近、丸くなってきたわね。角が取れたっていうか』
『そう? 部活のお陰かな?』メルにも言われたような……?
――俺は食べ終えて、自分の部屋に行くとゆうこが居た。
『20分くらいトレーニングしておくか』
『GL、特にウォーパークのログイン時間を超過しないようにお願いします』
『安心しろ、大丈夫だ』
明日は最終調整だ。マジでオーバーワークはやめておくか。
『スカイ様は何歳ですか?』
『えっ!? じゅう…………ご』俺は戸惑った。ゆうこからしたら何気ない質問なんだろう。
俺はGLにログインする。更にウォーパークにインすると、【明後日から3日間、18歳以下はログイン不可】となっていた。
「そのアバターはスカイ君?」ボイスチャットが来た。
『誰だ?』
「カミユだよ。ダメじゃないか、インをしたら」
『ちょっと様子見に』
「部長もログインしてると思うから、ログアウトした方がいいよ」
『観戦だよ』本当は戦いたいけど見つかっちまったら仕方ない。
「1試合だけね。僕の対戦を観るといい。仲間の特徴を掴むのも大事だ」
『分かった。どれにエントリーするの?』
「ハイリミットの3対3チーム戦に乱入しようと思う。観てて」
俺は正直、カミユ先輩は雑魚だと思ってたけど、違う! カミユ先輩は味方を活かす、バイプレーヤーだ。敵をグロッキーにさせたり、味方の盾になったり。こんな戦い方もあるのかと、ビックリだ。献身的なディフェンダーだ。頭のキレる人じゃなきゃ出来ない! 俺やオズ部長とは対照的な強さだ。
カミユ先輩の戦績は12キル4ダイ。総戦績は勝率は5割台だ。これだけの数字では言い表せない“強さ”がある。
「スカイ君、終わったよ。ログアウトして。また明日ね」
『は〜い、おやすみ』




