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次なる暗殺者


 俺はまた拠点を巡回する。まずは団地だ。4階の指令室に入る。

「スカイ様、お疲れ様であります」

『皆、お疲れ様。夜人虫はどうだ?』

「スズンヌセンセーが斥候に行ってます」

『ほう、司令官自ら最前線に行くとはな。見上げたものだ』

 すると、「ただいま、戻りました〜」と、男の声のジャイアントパンダみたいなアバターが現れた。

「スカイ様、この方が団地の司令官、スズンヌセンセーですよ」

『マジかよ、色物じゃないか』

「色物だなんて、ノンノンノン。夜人虫はターボランチャーを大量生産してるよ。僕のナメコが、はうっ!」……変な奴だが司令官になるくらいだ。実力は本物だろう。

『スズンヌセンセー、本当か? ぶっ潰しに行こう』

「ここはな、虫同士で殺し合いをしてくれればいいと思うぞ。夜人虫は島の東側に迂回して虫の拠点に進攻してる」スズンヌセンセーはさっきと声のトーンやしゃべり方が違う。二面性でもあるのかな。

「スカイ! 見付けたぞ!」

『その声は、デイビットか!? 今大事な話をしてる』

「俺との会話は大事じゃねえのかよ!?」

 デイビットはターボガンを構え、俺に照準を合わせた。俺はそれより速くアームテンタクラーのシールドで身を守る。周りに居た兵士達はデイビットに照準を合わせる。

『デイビット、やめろ!』

「シールドを張ったってことは俺を信用してないんだな」

『武士道精神など持ち合わせていない!』

「現代の宮本武蔵だと思ってたのによ!」

「僕の指令室でこれ以上、騒がないで!」バーン! スズンヌセンセーはデイビットをヘッドショットする。

「いてえよ〜! 回復してくれよ〜」

 回復? そうか、豊富な資金があるミノルと違って、デイビットはリスタートする為のカネや寿命がないのか。

『デイビット、おとなしくしてろ。虫は本当に人口縮小計画だ』

「知るかよ、そんなの!」

 デイビットはログアウトしたようだ。正直、邪魔だった。プレーヤー側の足並みが揃わないと虫には勝てない。

「ねえ、スカイ君。一段落したところで聞きたい事があるんだけど」

『なんだ、スズンヌセンセー』

「寿命が減らなかった?」

『無駄遣いしてないのに5年くらい減ったよ』

「やっぱり。GL統括委員会の説明ではセレブから搾取するって聞いたけど」

『それはフェイクだよ。人口縮小計画が真実』

「そう……スカイ君が居れば楽勝だね」

『買いかぶらないでよ、アハハ。ここの拠点は大丈夫そうだな。集落を視察してくる』

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