資産家の潤沢なリベンジ
ミノルが一番イカれてると俺は痛感する。
『ミノルをキルすればいいじゃん』
「それが豊富な資金があるのか、虫の影響なのか、何度キルしても、すぐにリスタートして暴れます」
『ミノルはどこにいる?』
「この採掘場にっ……」バーン! 俺に話しかけていたプレーヤーの腹に穴が空きダイになる。
「見付けたぞ! スカイ!」
『ミノル……人類の危機なんだよ』周りのプレーヤーはターボガンでミノルに照準を合わせる。
「面白い設定だけど、私は騙されない。大農園の一人娘に手を上げていいのかしら? 食べ物がなければ人は生きていけない」
ミノルは相当、課金したんだろう。ヒューイと同じパワードスーツだ。
『倍春菊関を嵌めようとするから悪いんだぞ?』
「ビジネスよ。私がスカイに初黒星を与えてやる!」
ミノルが俺に照準を合わせようとした時、バーン! バーン! ――。「ぐあーーー! 痛いよー!」パワードスーツがグシャグシャになる。周りのプレーヤーが一斉射撃した。
「皆、待って!」オズが何かしようとしてる。
『オズ、どうするつもりだ?』
「電磁ネットよ。これでしばらくは大丈夫。本当は虫の女王に遣う予定だったけどね」
オズはミノルの残骸に電磁ネットを被せる。
「あれ!? 復活出来ない! てめえら何をした!?」
「様ないわね、近山ミノル」
『数人でミノルを張ろう』
募集をかけて志願した10名が対ミノル部隊となり、見張ることになった。
「クソ〜! マジで許さねえからな!?」
『汚い言葉を遣うなよ、アハハ。……さて、ゴンゾウのオッサンは上手くやってるかな?』
俺は火の見やぐらに登る。
「スカイ?」誰だ、衛生兵のアバターってことは。
『ジャックか、オッサンは?』
「白木さんならさっきログアウトしたよ。急用らしい」
『そうか。オッサンは何匹キルした?』
「250匹は殺ってるよ。ただし、虫もターボライフルで撃ち返してきて20ダイになったけど」
『勿体ないな。ジャックは課金してシールド付き衛生兵になってオッサンが狙撃に集中できるようにしてやってくれ』
「了解!」
俺はオズの元へ戻る。
『集落はどうなった?』
「サトルもスーパーモードを発動して集落を取り返したわ。またサトルが集落の司令官になった」
『団地の司令官は誰? 一軒家はミセルだよね』
「団地は外部トップランカーの“スズンヌセンセー”よ。初代ウォーパークのジュニアオリンピックで優勝経験がある強者」




