GONZOにライフル(鬼に金棒)
俺はターボライフルというスナイパーライフルを持ち、空を飛んで船着き場に行く。
オッサンが居た。狙撃手のアバターだ。
「スカイか? なんだその銀色のタコの足みたいなのは」
『アームテンタクラーの説明するのはめんどくさい。強力なスナイパーライフルが配信されて、1丁持ってきたよ』
「ターボランチャーってヤツか?」
『いや、ターボライフルだ。ターボランチャーよりバレルが約20センチメートル長くて、口径がターボガンくらいだ。俺は扱った事がないから分からないけど精度は高そうだな』
俺はゴンゾウにターボライフルを渡す。スコープを覗いて北東を向く。
「おい、スカイ、ここから虫の拠点が見えるぞ」
『何? 客船か?』
「ああ、船尾部分が……木が邪魔で全体は見えないがな」
『虫は見えるか?』
「ここから虫は見えない。高い位置に移動すれば」
『右にある小屋の屋根に登ってみてくれ』
「分かった」
ゴンゾウのオッサンは小屋の前に行き、2階建てだがスルスルと登っていった。
『そこからはどうだ?』
「見える! 見えるぞ! うじゃうじゃ居る!」
『オッサン、片っ端からキルだ』
「任せろ!」
ヒュイン、ヒュイン――。セミオートで80発くらい撃ってゴンゾウのキル数は100を超えた。どうやら、射撃の腕は本物のようだ。
『やるじゃん、オッサン。もっとキル出来るポイントがあるよ。連れていこうか?』
「ああ、頼む」
俺はアームテンタクラー2本をブースターにして、もう2本でゴンゾウの脇を抱えて、採掘場に移動する。
「スカイ様だー! スカイ様が帰ってきたぞ!」一般プレーヤーがボイスチャットで叫ぶ。
「スカイ様ねえ〜。英雄だな」
『オッサン、恥ずかしいから突っ込まないで、アハハ。ここの火の見やぐらだ。好き放題キル出来るぞ』
「やれるだけ殺るよ」オッサンは火の見やぐらに登っていった。
俺はログアウトしようとした時にフレンドプレーヤーからボイスチャットが来た。
「スカイ君、おひさ〜」
『佐久間先輩か、久しぶりだね』
「オズ部長に脅されて、衛生兵になったよ。回復は任せてね」
『ああ、頼りにしてるよ』
「それにしても、スカイ軍なんて凄いな〜、やっぱスカイ君は飛び抜けて強いね」
『ありがとうね。一旦、落ちるから。またね』




