父子の闘い
俺を乗せた航空機は着陸した。後ろの席に座ってたテロリスト達がドアを開けてぞろぞろと降りていく。
『スカイ君、行くよ』カミユは俺の腕を掴む。
『どこに?』
俺も航空機から降りる。
『静岡のアジトだよ』
よく見ると、暗がりにドームのような建物がある。
複数の作業員が物資を運び入れてる。すると、カミユが『飯田さん、お疲れ様です。スカイ君を連れてきましたよ』と言い、声を掛けられた男がこちらを見る。
『…………スカイ、久しぶりだな』この声は……!?
『父さん……? なんで……』この顔は間違いない。父さんだ。
『大きくなったな〜』
『感傷に浸るな。なぜ見捨てた!』
『見捨てた訳ではない。ソラリスが本物か確かめる必要があったんだ』
『それで?』
『ソラリスは虫から守ってくれるヘイブンなんだよ。一段落したから、お母さんとスカイも連れていこうとしたが、スカイはプロゲーマーとして活躍していた。だから後回しにしたが、インテリジェンスネットでトラッキングしていたら、鬼頭GL日本統括委員長に嵌められてるところだった』
『こっちの動きは全てお見通しか。……それなら、家に帰してくれ。皆、俺の復活を待っている。虫を止める為に』
『虫は人間の力では止められないぞ?』
『やってみなきゃ分からない!』
『…………そうか、そういう事か。カミユ君、バイクを1台用意してくれ』
『分かりました、持ってきます』カミユはドームの中に入っていった。
『父さん、どういう事だよ?』
『まだ知らなくていい』
『今、教えろよ!』
『それなら力ずくで来い!』
俺はすかさず渾身の膝蹴りを入れるが、とっさに避けられて父さんに空中で胴体を抱えられて回転力で地面に叩き付けられる。『ぐあ!』
『まだまだだな、スカイ!』顔面に正拳突き……寸止めされる。
『なっ、なめてんのか?』
俺はフラフラと立ち上がる。背中と後頭部が痛い。
『徒手格闘の基本は柔道だ。受け身もまともに取れないようじゃ虫に勝てんぞ?』
『うっ、うるさい!』
俺は正拳突きを数発するが全て避けられる。上段回し蹴りを繰り出した時にカウンターでボディーに父さんの拳がもろに入る。『ぐお……!』意識が……朦朧と……痛い――。




