デイビット・來夢
また、視点が変わります。
俺(デイビット・來夢)は伝説の男、飯田スカイを超える力を持っている。スカイは兄のジャックと仲が良く、しょっちゅうつるんでるようだ。スカイはたまに学校のGL部に顔を出しては後輩の指導していた。正直、森と宍戸は雑魚だが口を揃えて『スカイ先輩が最強』と言う。悪いが俺のが強い。
俺がまだ幼い時に母さんはタイムアウトしてしまった。父さんとジャックが育ててくれた。ジャックは優秀で警察官になった。俺は優秀じゃない。しかし、シューティングゲームの腕は本物。伝説の男、飯田スカイを過去の人にしてやる。
俺はウォーパークⅩにインする。アバターはバランス重視で攻撃、防御、速さが丁度良い。
GLの広報担当かな? 世界の危機だとか、煽りを入れていた。面白い……俺が危機を救ってやろうじゃん。
「バイタルを登録します……登録完了。課金しますか?」
『ノーセンキュー』俺の能力なら課金は要らない。
パッと画面が切り替わる。夜の船着き場、ステージは選べないのか。良く見ると“プレーヤーの死体”がたくさん転がってる。
「衛生兵か? 助けてくれ。一度ダイになると回復させてくれないと再開出来ないんだ」とボイスチャットが来る。
俺はメニューを開き、回復アイテムを持ってるのを確認する。流石バランス型、少量だがある。
『過去の勝率は何割だ?』
「僕は6割だよ」
『雑魚だな、回復してやらない』
「なんだと、クソガキ!」
『せめて勝率9割じゃないと』
俺は敵を出会う為に移動する。敵はAIロボットだ。プレーヤー同士の戦いじゃない。まだベータ版かな。
「これはプレーヤー全員へのボイスチャットです。敵はコードネーム虫というAIです。人口縮小計画です。出来るだけ多く倒して下さい。島の中央からやや南西の所にある採掘場が人間側の拠点です」
面白い“設定”だ。……レーダーに反応、居た! あれがコードネーム虫か、ただのAIロボットじゃないか。俺は草むらに隠れ、警戒しながら歩いてきた虫をターボガンで撃つ。銃の手応え! 簡単にキル出来たぜ。
俺はとりあえず、採掘場に行く。
移動してる途中で団地が2棟あった。ここにはプレーヤーが集まっている。見回りをしてるプレーヤーに『ここも拠点なのか?』とボイスチャットをする。
「プロじゃないな、子供か」
『過去戦の勝率は9割だぞ』
「ほう、やるな。ここは夜人虫の攻撃から“スカイ軍”の本拠地、採掘場を守る為の干渉地帯だ」
『スカイ軍……気に入らねえな』
「ユーザーネーム、デイビット。団地の拠点防衛チームに入ってくれ」
『良いけど、スカイに会わせてくれ、知り合いなんだよ』
「スカイ様はどこで戦ってるか分からない。ログインしてるのかも分からん」




