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6.男の子

 森の中を走っていると何かがぶつかり合う音が聞こえた。

 恐らく剣同士がぶつかり合っている音だろう。


(近いな)


 アニエスもその音に気が付いたのか握っている手をさらに強く握りしめた。

 こんな音聞いてたら不安になるか。

 幸はアニエスの手を握り直した。大丈夫だという意味を込めて。


♦♢♦

 かなり不味い状況だった。

 

 男の子は体に力が入らないのか後ろにある木に寄りかかっており、その前では先程の男たちと似た格好をした男たちがさらに四人いた。

 しかもそのうちの一人は剣先を木に寄りかかっている男の子の方に向け今にも切りかかれそうな状態だった。

 幸は自分の手を握っているアニエスに手を放すように言うと素直に放してくれた。

 すぐにもう片方に持っていた竹刀を持ち直し男たちに詰め寄った。

 その際自分に焦ってはいけないと言い聞かせ逸る気持ちを押さえつつ慎重に男たちに近づいていった。


(四人を一度に相手するのは流石に無理だ。この一撃で仕留めなくては)

 

 幸が竹刀なのに対して男たちは鉄でできた剣だ。まともに打ち合っていてはは勝ち目がない。

 今のところ男たちはまだ幸の存在に気が付いていないようでこちらを見ていない。


(仕留める!)


 幸と男たちとの距離が百メートルくらいになると走る速度をさらに速め、一番近くにいる男に狙いを定めた。

 流石にここまで近づくと男たちも幸の存在に気が付いたようだ。

 こちらに剣を構えて応戦しようとした奴もいたがもう遅い。


「ふっ」


 幸は男たちの合間をスルスルと抜けていった。

 勿論、通り過ぎる際には鳩尾に一発喰らわせるのを忘れていない。


(これで沈んでくれるといいんだが…それよりも木に寄りかかっている男の子の容体を確認する方が先決か)


 幸は地面にうずくまっている男たちを避けながら男の子の方へと近づいた。

恐らくこれから更新が遅くなると思います。

申し訳ありません。m(__)m

これからも変わらず楽しみにしていただけると嬉しいです。


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