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0.プロローグ
「幼子相手に大の大人が二人掛とは卑怯だな」
セーラー服を着た女—仙石幸―は手に持っている竹刀を二人の男に突き付けた。
突き付けられた男の一人は片方の手を押さえ、もう一人は腹を抱えて地面にうずくまっていた。
幸の後ろには妹らしき人物が怪我をしている兄と思われる人物を庇うような態勢で隠れていた。
兄の怪我の具合を横目でちらりと見たが少しばかし遠くて分からなかったがぐったりと木に寄りかかっていた。
(この男たちをさっさと倒して応急手当をした方が良さそうだな)
幸は男たちに突き付けていた竹刀をゆっくりと構え男たちを見据えた。
「悪いがお前たちに構っている暇はない」
そう言い放つと幸は男たちとの間合いを一気に詰めた。
はい、というわけで初小説、初投稿です。
楽しんで頂けたでしょうか。楽しんで頂けたら幸いです。