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夏生詩集

日常、ヒトコマ 2

作者: 夏生

靴下に穴が、あいた


足の親指のところ、穴に指を入れて


この穴を塞ごうと、針と糸を用意する



生地に針を刺して、糸をとおす


針を行ったりきたりさせて


穴が埋まった時の達成感にニンマリ



自分の手で直すことが出来ると


嬉しいものです、不器用な者は特に


泣きたいくらい嬉しいのです




初めて縫ったのは父のメガネケース


以降、縫えるものは父のメガネケース


だけ、だった


家庭科は5段階評価で1、良くて2




不器用、不器用、生き方も不器用と


言われてここまできて



靴下の穴は縫えるようになりました、と


ガッタガタの縫い目を見ながら


誰に言うでもなくつぶやいた




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