第35話 ―― ギルドの陰謀と、迫る影
体調崩したんで、ペース落として投稿します~。
魔王城の修復は順調に進んでいた。
外壁の仮補強は完了し、
内部の通路も少しずつ安全が確保され始めている。
セレナが送ってくれた魔物メンバーたちも、
それぞれの得意分野で力を発揮していた。
ルシフェリアは玉座の間に立ち、
仲間たちと次の計画を話し合っていた。
「次は、王の寝室の天井を本格的に補強しよう。
ガルムさん、石材の運び込みをお願いできますか?」
ガルム(岩肌のゴーレム職人)は低く笑い、
「任せろ。この城、俺の手でまた立派にしてみせる」
シルヴィア(狼頭の戦士)は周囲を見回し、
「周辺の魔物は、俺が抑えておく。
安心して作業しろ」
ルシフェリアはみんなに微笑み、
「ありがとう。みんながいてくれて、本当に心強いよ」
その時、セレナが魔法陣から現れた。
セレナの表情はいつもより硬かった。
「フェリ……悪い知らせよ。
ギルドマスターのエルドリックが、
昨日、商会に直接来てたわ。
『フェリに会いたい』って。……不在だったから、
そのまま帰ったけど、今日は、屋敷に向かう可能性が高い」
ルシフェリアは息を飲んだ。
「エルドリックさん……ついに、直接……」
セレナは静かに、
「ギルドの陰謀……というほど大袈裟じゃないかもしれないけど、
エルドリックは、あなたを『危険視』してるわ。
交易路の成功、剣の亡霊の行方不明、魔王城の修復……
全部、ギルドの監視下に置こうとしてる。
『調和』を掲げるなら、協力してもいいって言ってたけど、
裏では、『支配の意志があるなら止める』って考えてる」ル
シフェリアは拳を握り、
「……会おう。直接、私の道を、ちゃんと伝えたい」
セレナは少し心配そうに、
「一人で行くのは危険よ。少なくとも、
レオンかミリアスを連れて行きなさい」
ルシフェリアは頷き、
「わかった。レオンさんにお願いするわ」
その頃、ルミナス王国ギルド本館。
エルドリックは部下たちに指示を出していた。
「フェリに直接会う。商会にいないなら、屋敷に行く。
……目的は、『調和』の真意を確認することだ。
もし、支配の意志があるなら、
ギルドとして対処する」
部下の一人が不安げに、
「マスター……剣の亡霊は、まだ戻ってきません。
帝国側は、特務隊を再編成して、奪還に向かっているそうです」
エルドリックは目を細め、
「剣の亡霊が、フェリの側にいる可能性が高い。
帝国は、あいつを失うわけにはいかない。
……俺も、フェリを、失うわけにはいかない」
エルドリックはコートを羽織り、
屋敷に向かって歩き出した。
ルシフェリアはレオンを連れて、
屋敷の門で待っていた。
「レオン……ありがとう。一緒にいてくれて」
レオンは静かに、
「俺の剣は、お前の道を守る。 ……行こう」
門の向こうから、
エルドリックの姿が見えた。
エルドリックはルシフェリアを見て、静かに言った。
「フェリ……ようやく会えた。話がある」
ルシフェリアは深呼吸して、
「エルドリックさん……
私も、話したいことがあります」
二人は、静かに向き合った。
――ギルドマスターが動き出し、
ルシフェリアは、自分の道を証明する時を迎えていた。
底辺魔王の成り上がりは、仲間たちと共に、
大きな試練に立ち向かおうとしていた。




