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目覚めたら、魔王に転職!? ~底辺スタートから世界統一はじめました~  作者: ふじなみ


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第22話 ―― 軍師の息子と、セレナの提案

本日1本目!


屋敷の朝は穏やかだった。

ルシフェリアはリリと一緒に朝食を準備しながら、

昨日のヴェルディアの使者のことを振り返っていた。

「リリ……闘争用の月桂香の提案、断ったけど……

 覇王様が諦めないかもしれないね」


リリはスープをかき混ぜながら、

「フェリちゃん……私、癒しのお守りでいいと思う。

戦うための香りなんて、作りたくないよ」


ルシフェリアは頷き、

「うん……私もそう。

 セレナさんに『お断り』って伝えておこう」


その時、玄関の扉が静かに叩かれた。

アリアが蜘蛛の脚で開けると、

そこに立っていたのは、灰色のローブをまとった青年魔物だった。

やせ型で、長い銀髪を後ろで束ね、瞳は鋭い青。


顔立ちは整っており、知的な雰囲気を漂わせている。

「失礼します……

 『癒しの糸お守り』の噂を聞いてきました。

 俺は……元魔王軍軍団長の息子、ミリアスだ」


アリアはすぐにフェリを呼び、

ルシフェリアが応対に出た。

「どうぞ、中へ。

 お守りはありますよ。……軍団長の息子さん?

 セレナさんから紹介があった方ですか?」


ミリアスは頷き、

「そうだ。セレナから『フェリなら話を聞いてくれる』と聞いてきた。

 父は前魔王の命令で城に残り、最後まで守りを固めていた。

 だが、魔王は裏切りを疑い、父を暗殺させた。

 父の最期の言葉は……『次期の主を探せ。

 真の主なら、俺の知識を活かせる』

 俺は……父の遺言に従って、ここに来た」


ルシフェリアはミリアスの目を見て、

静かに言った。

「ミリアスさん……お父さんが暗殺されたのは、

 前魔王の疑心暗鬼のせいですか?」


ミリアスは静かに頷き、

「そうだ。父は戦略と補給の専門家だった。

 戦術立案、部隊統率、資源管理……なんでもできた。

 俺は父の知識を一部受け継いでいる。戦う気力はないが、

 ここなら、父の遺志を活かせるかもしれないと思ってな」


ルシフェリアは優しく微笑み、

「わかりました。ここにいてください。

 みんなで、安心して暮らせる場所を作っていきましょう」


ミリアスは少し驚いた顔をしたが、

すぐに頭を下げた。

「……恩に着る」


その時、セレナが店舗から駆け込んできた。

「フェリ!ミリアスくんが来たって聞いて、

 すぐ飛んできたわ。彼の父は、魔王軍の中でも屈指の軍師だったのよ。

 戦術立案、補給管理、部隊統率……なんでもできるわ。

 今は戦う気はないって言ってるけど、

 ここにいれば、少しずつ力を取り戻せるはず」


ルシフェリアはミリアスを見て、

「ミリアスさん……戦う気がないなら、無理に戦わせません。

 でも、もしよかったら、屋敷の管理や、

 子供たちの訓練を手伝ってもらえませんか?

 戦略的な視点、すごく役立ちそうです」


ミリアスは少し考え、

「……わかった。俺にできることがあれば、

 全力でやる」


セレナは満足げに頷き、

「いいわね。ミリアスくんが入れば、

 屋敷の運営がもっと安定する。

 フェリ、これでまた一歩前進よ」


ルシフェリアはみんなを見て、

胸が熱くなった。

「うん……ありがとう、みんな。

 これで、また一つ、仲間が増えたね」


――新たな仲間が加わった。

 底辺魔王の成り上がりは、

 静かに、だが確実に、領地と仲間を増やし始めていた


よろしければ感想などもどしどしお願いしやす!!

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