第20話 ―― 幕間:静かな夜と、それぞれの想い
本日4本目~。
屋敷の夜は静かだった。
ルシフェリアは2階の窓辺に座り、街の灯りを眺めていた。
リリがそっと部屋に入ってきて、隣に座った。
「フェリちゃん……今日は本当に疲れたね。
魔王城に行ったり、セレナさんに本当のことを話したり……
ゆっくり休もう」
ルシフェリアは小さく微笑んだ。
「うん……ありがとう、リリ。
屋敷も手に入って、少しずつ、拠点が形になってきたよね」
リリは尻尾を軽く揺らしながら、
「フェリちゃん……セレナさん、
商会でどんな情報を持ってるんだろうね。
前魔王時代の生き残りや、書物、帳簿……
気にならない?」
ルシフェリアは少し目を細めて、
「うん……気になる。
特に、魔王軍軍団長のご子息とか、
そんな人たちがまだ生きてるなら……
どんな人たちなのか、知りたいかも」
リリは頷いた。
「私もそう思う。フェリちゃんの秘密は守りつつ、
少しずつ情報を引き出せたらいいよね」
ルシフェリアはリリの手に自分の手を重ね、静かに言った。
「ありがとう。これからも、一緒に」
一方、ギルド本館のマスター室。
エルドリックは窓辺に立ち、
町はずれの屋敷の方向を見つめていた。
部下の一人が静かに報告した。
「マスター……エテルナス帝国側のギルド支部から連絡がありました。
『剣の亡霊』と呼ばれる転生者が、
難度S級以上の政府特務依頼を複数こなしており、
帝都で急速に頭角を現しています。
彼は剣技が異常に強く、
全身鎧とフード・マスクで顔を隠しているため、
『死んで蘇った剣鬼』として噂されています。
帝国側は彼を『永遠の光の使徒』として保護し、
ギルドに特務隊への編入を正式に申請してきました。
今後、ルミナス国境付近での任務が増える可能性があります」
エルドリックは目を細めた。
「……剣の亡霊か。
赤い目を持つ、転生者……?
フェリと同じ特徴(目)だな」
部下は続けた。
「はい。一方、
ヴェルディア魔王国では『影の覇王』と呼ばれる存在が、
静かに勢力を拡大しています。
支配と統一を掲げ、周辺の小国を吸収し始めているとの情報です。
国境付近で不穏な動きが……
フェリが関わっている可能性は低いですが、
各国の動きが活発化しているのは確かです」
エルドリックは文献を閉じ、
静かに言った。
「フェリ……お前は何が目的だ?
支配か? 制圧か?
それとも……この街の調和か?
今後は……直接接触するタイミングを待つ」
街の夜は静かに流れ、
それぞれの想いが交錯していた。屋敷の灯りは、
まだ小さな希望のように、優しく灯り続けていた。
思考メモ:
今いるとこ(ギルドあるとこ):ルミナス国
→共生国家でギルド以外にも国の機関が存在する
剣の亡霊がいるとこ:エテルナス帝国
→宗教国家で宗主が信仰対象にしようかと考えてます。
影の覇王がいるとこ:ヴェルディア魔王国
→魔王がおり、実は社会国家的的な感じ




