表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたら、魔王に転職!? ~底辺スタートから世界統一はじめました~  作者: ふじなみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/31

第18話 ―― 屋敷の秘密と、迫る協力

本日2本目~


屋敷の探検は、午後から始まった。

ルシフェリアはリリとセレナを連れて地下室へ降りた。


古い魔法陣が床に刻まれ、かすかな魔力が流れている。


ルシフェリアは好奇心から中心に足を踏み入れた。


瞬間、視界が白く染まった。

次の瞬間、3人は魔王城の大広間に立っていた。


崩れかけた玉座、ひび割れた壁、埃と蜘蛛の巣。

ルシフェリアは慌てて周りを見回した。

「……え? なんで転送したの!?」


リリがすぐに周囲を警戒しながら言った。

「フェリちゃん……ここ、魔王城です。

 私の知ってる場所と……少し変わってるけど」


セレナは冷静に魔法陣を見下ろし、

「そうなるよね。

 この陣、双方向で繋がっているようね。

 屋敷から城へ、城から屋敷へ……自由に移動できる」


セレナは周囲を見回し、

「こんなにボロボロだったかしら……

 前魔王の時代より、かなり荒れてるわね」


ルシフェリアは咄嗟に判断した。

「ちょっと待って!

 本物の魔王城なのかな……確認がてら、王の間まで歩いてみよう」


3人は徒歩で大広間から王の間へ向かった。

崩れた柱や落ちた天井の破片を避けながら進む。


王の間に着くと、ルシフェリアは深呼吸して、

セレナに向き直った。


「セレナさん……ここまで来てしまったなら、もう隠す意味がない。

 実は、私は魔王の血筋なんかじゃない。

 本物の魔王です。

 魔王の命として……情報提供してください。

 前魔王時代の生き残りの連絡先、古い書物、帳簿……すべて」


その言葉が出た瞬間、

ルシフェリアのステータスに変化が起きた。

【レベル:5 に上昇】

【新スキル獲得:絶対的支配(Lv.1)】

効果:魔物に対し、断れない指令を出すことができる。

対象は強制的に従うが、恩義や信頼が基盤にあるほど効果が安定する。


セレナは突然、気づかぬ間に口が滑るように話し始めた。

「うちの商会は元魔王領の古いルートをいくつか持っています。

 前魔王時代の生き残りの連絡先も何人か把握していて、

 古い書物や帳簿も大量に保管してます。

 魔力システムの記録や領地管理の資料……

 全部、フェリさんが欲しければ渡せますよ。

 例えば、魔王軍軍団長のご子息の方などもご紹介できます……」


ルシフェリアはセレナの突然の情報開示を見て、

内心で実感した。

(……これがスキルの効果か。

 しかも、内容が転職先の引継ぎみたいだな……)


ルシフェリアはスキルを発動させたまま、

かわいらしい笑顔でセレナに言った。

「セレナさん……今後も協力していただけるかしら?」


リリはルシフェリアのその笑顔を見て、戦慄した。

(……こんな顔のフェリちゃん、見たことない……

 魔王としての顔……)


セレナは一瞬目を細めたが、

すぐに笑みを浮かべた。

「もちろんです。誠心誠意、尽くします」


ルシフェリアは優しく微笑んだまま、静かに言った。

「ありがとう。

 ただ……陰からでお願いしますね」


セレナは深く頭を下げた。

「承知しました」


――屋敷の秘密が明らかになり、

 隠れ店舗の販売も軌道に乗った。

 底辺魔王の成り上がりは、

 新たな協力者を得て、本格的な領地形成へ動き始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ