File No.9 見つかった
三人は、二人の見張りを静かに気絶させるタイミングを待っていた。
そのとき、右側の見張りが首を横に振り、こちらを向いた。
すると加江田が言った。
「今だ!」
彼は右側の見張りに麻酔銃を撃ち、相手を気絶させた。
「What the…(何だ…)」
左側の見張りは戸惑った様子でそう言い、三人に殴りかかってきた。
しかし宇佐美が、その男を一発で殴り倒し、気絶させた。
「うさぎ、何かスポーツでもやってたのか?」
加江田は不思議そうに聞いた。
「はい。空手は黒帯です」
宇佐美は誇らしげに答えた。
「へえー」
「中に入るわよ」
そう言って、宇佐美は倉庫の扉を開けた。
「ID, please.(IDを提示してください)」
セキュリティロックが機械的な声で告げた。
「ああ、IDが必要なのね」
宇佐美はそう言いながら、気絶した見張りからIDカードを取り出し、セキュリティロックにかざした。
「ピッ」
電子音とともにロックが解除された。
中には、大量の麻薬や火薬が保管されていた。
「捜査しますか?」
「はい」
三人は捜査を開始し、麻薬や火薬の粉末のサンプル、その他事件性のある部品などを証拠として押収した。
すると、加江田は何か怪しい紙切れを発見した。
そこにはこう書かれてあった。
ー1349ー
しかし、加江田は気にせず、その名刺をポケットにしまった。
捜査の途中、気絶していた見張りの一人が目を覚ました。
彼は残りわずかな力を振り絞り、スーツの胸ポケットにあるエマージェンシーボタンを押した。
その直後、倉庫の外から大勢の足音が響き、マフィアの一団が押し寄せてきた。
「Are you spies, ain’t you?(お前ら、スパイだよな?)」
坊主頭のマフィアのリーダーが、冷酷な表情で威嚇した。
「Yeah. We are Japanese spies.(そうだ。俺たちは日本のスパイだ)」
加江田は真剣な表情で答えた。
すると、リーダーは突然笑い出した。
「Ha ha ha ha ha!」
だが、すぐに真顔に戻ると、部下に低い声で命じた。
「Kill them.(殺せ)」




