衝撃的な任務内容
次の日の朝、大勢の捜査官が警視庁公安部の会議室に集まっていた。
やがて、岩山が前に立ち、口を開いた。
「みんな、今日は集まってくれてありがとう。今回、テロ組織「リベルタス」が、約二カ月後の大晦日に、池袋・新宿・渋谷の三区域で爆破テロを計画しているという情報が入った。それを阻止すべく、我々はテロ対策本部、チーム「PEACE」を結成した。これからは全員、チームの一員として協力してもらう。よろしく頼む。まずは司令班のメンバーを紹介する」
「部長は、私、岩山だ」
「副部長は、私、厳花が務めます」
「相談役は、僕、回藤が務めて参ります。どうぞよろしくお願いします」
回藤は丁寧にそう述べた。
続いて、厳花が説明を始めた。
「では、各班を紹介します。まず、全体を統括し司令を担当する「司令班」、情報収集や現場での捜査活動を行う「活動捜査班」、捜査で得られた証拠を科学的に解析する「科学捜査班」、そして、インターネット上の情報収集を担当する「サイバー捜査班」があります。この会議の後、班ごとに分かれて任務内容の説明を行いますので、よろしくお願い致します。では、班ごとに分かれてください」
その指示に従い、メンバーたちはそれぞれの班へと移動した。
井中蛙介は、偽名である加江田瑠衣として、活動捜査班に合流する。
そこには、高杉と、正義感の強そうな鋭い目をした若い女性、宇佐美凪がいた。
「…よろしくな」
加江田は無愛想に言った。
「よろしくお願いします」
高杉は真面目な口調で応じた。
「よろしくお願いします」
宇佐美は力のこもった声で言った。
ー何だ、こいつ?ー
加江田は内心、戸惑いを覚えた。
そのとき、岩山が活動捜査班の方へ歩み寄り、言った。
「君たち、早速だが明日、任務がある」
「え? 任務?内容は何ですか?」
加江田は驚いて問い返した。
「明日、大阪港へ向かい、密輸船に潜入し、証拠を収集するのが任務だ」




