File No.25 罠
「秘密ですよ。公安も、加江田でさえ」
ピッグはそう言った。
「それなら安心だ。あの新宿の名誉の日、あの夫婦は必死に抵抗していたが、私があっさり殺した。まったく、親子そろって間抜けだな」
ロペスピエールは嘲るように言った。
「本当にその通りです。ハハハ」
ピッグは意地悪そうに笑った。
「まあいい。我がリベルタスが、必ずこの革命を成功させる。自由と共にあらんことを」
ロペスピエールは力強く宣言した。
「自由と共にあらんことを」
その後、高杉と宇佐美は、横浜駅前のスターダストコーヒーで今後の対応を相談していた。
「どうします?あのかえる、一人で大阪へ行ってしまいましたよ」
宇佐美は困惑した様子で言った。
すると高杉は、落ち着いた口調でこう答えた。
「僕に、名案があります」
「え?」
一方その頃、加江田は東京駅で新幹線の切符を購入し、大阪へ向かった。
到着後、タクシーで湾岸沿いへと移動し、人影のない倉庫街を歩き始めた。
ー本当にここに、リベルタスの拠点があるのか?ー
疑念を抱きながらも、加江田は粘り強く探索を続けた。
ー…No.132、No.133、No.134…あったー
ついに、134番倉庫を見つけ出した。
加江田は慎重に扉を開けた。
しかし、中には誰もいなかった。
それは、リベルタスが仕組んだ罠だった。




