新しいアイデア
「分かった。今すぐ厳花副部長と回藤を会議室に呼んでくれ。これから緊急会議を開く」
岩山は深刻な表情で、高杉に指示した。
「はい、部長!」
高杉は勢いよく答えた。
しばらくして、岩山と、鋭い目つきをした50代の女性、厳花梅子副部長、そして天才名探偵として名高い若い男性、回藤賢治警部が会議室に集まり、今後の対応について話し合っていた。
「どうする、回藤?」
岩山は困ったように、回藤に問いかけた。
すると回藤は、腕を組みながら口を開いた。
「うーん…今回の「リベルタス」は、10年前に大阪であの暴動事件を起こしたテロ組織ですからね」
回藤はそう言って、難しい表情を浮かべた。
そう、10年前、新理想的国家建国志向革命組織、通称「リベルタス」は大阪、難波で、史上最大規模の暴動事件を引き起こした。
警察や公安は即座に現場へ駆けつけたが、制圧には時間がかかり、多数の死者を出す大惨事となった。
リーダーや主要メンバーの逮捕には成功したものの、組織の全員を捕らえることはできなかった。
「何としてでも「リベルタス」の拠点を突き止め、メンバー全員を逮捕しましょう」
厳花は強い口調で断言した。
「だが、どうやって…?」
岩山が自信なさげにそう言った瞬間、会議室は水を打ったように静まり返った。
重い沈黙がしばらく続いた。
やがて、回藤が静かに口を開いた。
「だったら、新しいチームを作ればいいじゃないですか?」




