File No.18 重要な鍵となる証拠
「二の葉ユダ?誰です?この人?」
高杉は不思議そうに尋ねた。
「ひとまず、この証拠品を持ち帰って捜査しよう」
加江田が言った。
「いや、それはやめた方がいいです」
宇佐美は加江田を制した。
「なぜだ?」
「公安がここに来たと知られたら、リベルタスが警戒して、情報源が出てこなくなる可能性があります」
宇佐美はそう説明した。
「分かった。じゃあ、せめて写真だけでも撮って、本部に送ろう」
そうして三人は携帯で、さまざまな証拠品の写真を撮った。
「じゃあ、そろそろホテルに戻りましょう」
高杉の言葉にうなずき、三人は車でホテル、ハルトン東京お台場へ向かった。
加江田は移動中、撮影した写真のファイルを司令部へ送信した。
一方その頃、ホテルのロビーでは司令部の岩山と厳花、回藤が三人を待っていた。
「三人、遅いですね…」
厳花は心配そうに言った。
「そうだな。せっかくシャンパンでも飲んで祝おうと思ったのにな」
岩山は残念そうに肩をすくめた。
そのとき…
「ピロン」
岩山の携帯から通知音が鳴った。
「あれ?メールだ」
そう言って、岩山は携帯を確認した。
「カエルからだ」
岩山はメールを開き、読み始めた。
ーさっきまで、リベルタスの拠点の一つと思われる、高尾山の麓にある山小屋らしき建物にいました。中に人の姿はありませんでした。詳しい事情は、ホテルで説明します。これが証拠品の写真ですー
続けて、数々の重要と思われる証拠品の写真が送られてきた。
「…え?これは!?」
岩山は息をのんだ。
「リベルタスの真相を暴く鍵になるぞ!」
岩山は驚きを隠せない様子で、そう言ったのだった。




