File No.14 不審な人影
「あともうちょっとです!頑張ってください!!」
高杉は叫んで応援した。
「分かった!何とかやってみる!!」
加江田はそう言うと、面舵いっぱいに回した。
「ああ!!」
宇佐美と高杉は同時に叫んだ。
船はみるみるうちに港へと近づいていった。
「あと1km、100m、10m…止まれーーー!!!」
加江田は思いきりブレーキをかけた。
すると、「ギーーーッ」という激しい音が鳴り、船は完全に停止した。
「…成功…しました…」
宇佐美がそう言うと、三人はへとへとになり、その場に倒れ込んだ。
数秒後、機動隊が船内に入ってきた。
しばらくして、隊員たちは三人を発見した。
「大丈夫ですか?加江田、宇佐美、高杉捜査官」
隊員の一人が、三人に声をかけた。
すると、三人ははっとして飛び起きた。
「船員たちは?」
宇佐美は機動隊員に尋ねた。
「ええ、全員逮捕しました。三人分のホテルも手配してあります。証拠、ください」
そして加江田は押収した証拠が入った袋を渡した。
じゃあこれは科学捜査班が解析します。車でホテル、ハルトン東京お台場に行って休んでください。お疲れ様でした」
そう言われ、三人は立ち上がり、船を降りた。
坂を上り、覆面パトカーへと歩いていった。
しかし、パトカーに乗り込もうとしたその時、下の方に不審なトラックが見えた。
加江田は、そのトラックをじっと観察した。
すると、何者かが、隠れながら急いで船内の荷物を運んで、トラックに詰めた。
そして、そのトラックは走行したのだった。
加江田は焦り始めたのだった。




