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僕が幼馴染を殺しちゃう日  作者: 猫の集会


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3/6

そんなつもりは…

 最近…相沢さんはよく、忘れ物をするようになった。

 

 この間なんて、シャーペンを忘れたから貸して欲しいといわれ、一日中僕のシャーペンを使っていたりもした。

 

 そして、休み時間もそのシャーペンを持ち歩くのだ。

 

「え、シャーペン…今ポケットにしまわなかった?」

 慌てて相沢さんに質問した。

 

 すると、相沢さんは涼しい顔で

「うん、蓮奈のところで書きものするからさ。大丈夫だよ?無くさないから」

 と、相沢さんは行ってしまった。

 

 …

 

 蓮奈は…

 

 相沢さんが僕のシャーペンを使っていることを知ったら…どう思うだろう?

 

 僕は、かなりのマニアックだから…相沢さんがそんなシャーペン使っていたら、必ずそのシャーペンなに?って、いうだろう…。

 

 ただでさえ、僕は蓮奈にキモがられているのに…

 

 蓮奈の友達にまで近づいて、わたしの周りをうめていくつもりなの?って…思われないだろうか…。

 

 僕は…外堀を埋めるつもりは、もちろんない。

 

 でも、あのワークの答えのハートマーク囲いといい、蓮奈のお友達とも親しい感じにみえつつあり…

 

 相当、僕は…蓮奈の中では、消えて欲しいランキング一位なのじゃないだろうか。

 

 そんなことで、蓮奈の一番には…なりたくなかったな。

 

 

 でも、仕方ない。

 

 一番にのぼり出てしまったのだから…

 

 

 休み時間が終わると、相沢さんが戻ってきた。

 

「シャーペン、ちゃんと無くさなかったよ」

 と、シャーペンをフリフリしながらみせてきた。

 

「あぁ…うん」

「でさ、このシャーペンクセ強すぎって蓮奈に笑われたー」

 って、笑いながらシャーペンを眺める相沢さん…。

 

 …

 

 僕は、笑えませんけど…

 

 僕のことをあんまり蓮奈に話さないでもらいたい。

 

 僕は、毎日静かな安定した日常を過ごしたんだ。

 

 そっと…だれとも一日中話さなくてもいいんだ。

 

 ただ、その場にいてだれにも迷惑をかけないで静かに…

 

 ただ生かされているだけ。

 

 ここにいるのが義務だから…

 

 だから仕方なくそこにいるだけなのだから。

 

 …

 

「ねえ、長谷部くんは好きな人いる?」

 

 ⁉︎

 

 いきなり…なんてことを…

 

 …

 

「いない」

「へぇー、そっかぁ」

 

 …

 

 そんなこと聞いてどうするんだ…

 

 相沢さん…

 

 

 でも、ほんとうは…いるよ?好きな人。

 

 相沢さんは、ほんとは知っているのかもしれないな。

 

 だから、ワークの答えにあんな落書きをしたのだろう。

 

 これは…からかわれているんだろうな。

 

 でも、僕は気にしない。

 

 今までも、色んな人にそういうこばかにされてきたし、慣れっこになったんだ。

 

 

 ふわっクシュっ‼︎

 

 僕の横でいきなり相沢さんがくしゃみをした。

 

「大丈夫?はい、ティッシュ」

「うわ、わたしより女子力…」

 そう言いながら、相沢さんはティッシュを受け取った。

 

 僕は、いろんなものを常備している。

 

 例えば、絆創膏とかミニ裁縫道具とかね。

 

 なんなら、保健室に行かなくてもいいように、頭痛薬とか風邪薬なんかも持っている。

 

 

 これは、基本自分用なんだけど困った人がいたら、すぐに差し出したりしている。

 

 友達は、いない。

 

 でも、よく頼られるのだ。

 

 あ、だから?

 

 だから、蓮奈も僕に答え借りにきたのかな?

 

 頼みやすいってのは、僕はいいことだと思っている。

 

 悪いことをするよりも、いいことした方が心地よい。

 

 そうやって、僕は生きている。

 

 

 毎日が普通。

 

 ほんとうは、そうじゃないし心の波もある。

 

 だけど、学校ではなんでもありません風を装って生きるのだ。

 

 目立たない、当たり前にある壁のように。

 

 

 そんな僕は、一応運動部に以前は所属していた。

 

 テニス部のレギュラーじゃないけど、出席率はよかったやつだ。

 

 レギュラーよりも、毎日部活に行っていたような気もする。

 

 なんで…毎日コツコツ頑張ってきたのに、こんなにも弱いのだろう?って、思う時もあった。

 

 でも、運動能力は生まれ持っての部分もあるのだろう。

 

 諦めも大事だ。

 

 いや、筋トレとか自主的に鍛えたらいいじゃないって、思いますよね?

 

 それは、やなんだ。

 

 業務外的な感じで。

 

 部活は、部活。

 

 休日は、休息なのだ。

 

 

 そんな僕が、今日体育で注目を浴びてしまった。

 

 体育種目は、テニス。

 

 もう、すっかり引退したのにからだがなぜか調子よくて、レギュラー陣のボールをポンポンと、返すことができてちょっと驚いた。

 

「おぉ、すげーじゃん」

 って、どこからともなく聞こえた。

 

 

 でも、体育が終わるといつも通りの日常…じゃなかった。

 

 なぜか、相沢さんが僕に

「すごかったね!テニス上手いね‼︎」

 って、褒めまくってくれたのだ。

 

 そしてさらには、今度テニス教えてよって危うく、遊びに誘われるところでした。

 

 あれはまぐれだから、いつもはレギュラーだった人の方が上手だよ、だからレギュラーだった人に教えてもらった方が絶対いいよと、うまく逃げた。

 

 

 だって、僕はまぐれなんだから。

 

 それに、女の子と遊びに行くなんてどうしていいか、わからないもん。

 

 

 続く。

 

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