53:強く逞しいヒーロー
登場人物
矢葉井高校3年
男性陣
椎名天智(18)山家鷹次(18)
女性陣
西河梨華(17)
他
高澤七斗(28) 漠間真加(28)
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山家鷹次side
ーーー鷹次過去ーーー
?「犬助ける為に飛び出したのか!度胸あるじゃねーかお前!っか飯食ってんのか?」
鷹次「ご飯はまぁぼちぼち、おじさん大丈夫なのそれ?」
?「この車じゃ俺に傷つけれねーよ!ジェット機ぐらいで突っ込んでこねーとな!」
鷹次「ジェット機で突っ込まれたら死ぬよ流石に?」
運転手「すみません!大丈夫ですか?」
?「おいにいちゃん、よそ見して運転は良くねーなぁ?」
運転手「すみません、、、(ゴ、ゴリラが服着て喋ってる、、、)」
?「次見かけたらこの車トミカにするからな?反省したらもう行ってもいいぞ!あ、坊主にも謝っとけよ!」
運転手「え、でも警察とか救急車は、、、」
?「あー面倒くさくなるからやめとけ!誰も怪我してないし車がへっこんだだけだ!」
運転手「本当に大丈夫なんですか?」
?「おうよ!」
運転手「、、、君、ごめんね?怪我はない?ワンちゃんもごめんね」
鷹次「は、はい大丈夫です」
犬 「ワン!(たまには違うご飯が食べたいなぁ)」
運転していたお兄さんは何度も謝り車で走って行った
?「ワンコ!お前も車には気をつけろよ!」
犬 「ワンワン!(え?何?ブレイクダンス?任せて!!)」
犬は何故かアクロバティックな技を決めて走って去って行った
?「うし!焼肉行くか!」
鷹次「え?焼肉?」
?「おう!お前もこい!」
友達「え?え?どうゆう状況?」
何故か俺と友達はこの人に焼肉に連れてかれた
?「ガンガン食えよ!」
鷹次「おじさん本当に良いの?」
?「おじさんじゃないぞ!俺は『山藤鷹見』だ!」
鷹次「あ、名前俺と少し似てる、俺鷹次って名前なの」
山藤「おぉ!ならお前もゴリゴリになるな!」
鷹次「名前に鷹ってつくとゴリゴリになるの?やだなぁ」
友達「鷹次!肉めっちゃ美味いぞ!食ってみ!」
鷹次「お前いつの間に食ってたの」
まぁせっかくご馳走してくれたんだし、遠慮なくいただくか!
俺達は歩けなくなるぐらい腹一杯に食べた
山藤「なんだぁ?もうおしまいかお前達?」
鷹次「うっ、、、吐きそう、、、」
この日がきっかけになりちょくちょく山藤さんと会うようになった
このおじさん建築系の仕事をしていて休みの日俺はよく飯に連れて行ってくれた
ウチは片親で母さんしかいなく仕事が忙しくあまり家にいない
よく1人でご飯食べていた
山藤「しかし細いなお前!もっともっと食え食え!!」
鷹次「俺食べても全然太らないんだ、この体がコンプレックスで自分が嫌いなんだ」
山藤「ん〜確かに結構食わしてるのに変わらんな?」
鷹次「体質のせいなのかな?」
山藤「そうなのか?」
鷹次「わからない、本当こんな体大っ嫌いだよ」
山藤「バッカやろう自分が自分を好きでいてやらないでどうすんだよ?」
鷹次「それ唯のナルシストなんじゃない?」
山藤「ナルシスト違う、パワーシストじゃ!!」
鷹次「、、、え?」
この人の言う事がたまに理解できない事がある
でも俺はこの人と関わっていくにつれ山藤さんに憧れるようになった
困ってる人がいたら全力フルパワーで助ける、人望があり豪快で力自慢なこの人の背中はいつも広く大きかった
いつしか俺もこうなりたいと思うようになった
だがある日、、、
鷹次「今日は何食べに行くの?」
山藤「今日はBBQでもやるか!」
鷹次「いいねぇ!友達も呼んでいい?」
山藤「おーよべよべ!何人でも呼べ!!」
奥から1人の女性が走ってきた
女性「山藤さん!向こうで火事が!」
山藤「なに!?急いで向かおう!!」
女性に案内され火事の現場に着いた
まだ消防士達はきていないみたいだ
建物は3階建の一戸建の家だ
女性「山藤さん!中に人がいるんだ!さっきまで声が聞こえてたんだけど、、、」
山藤「よし、俺が行く!」
鷹次「山藤さん!凄い火だよ!?」
山藤「大丈夫だ!この無敵の筋肉の鎧があればいけるぜ!」
そう言って山藤さんは燃え盛る炎の中へ突っ込んで行った
本当無茶苦茶な人だ、こんなのいくら山藤さんでもただですまないだろう、、、
ドォォォン!!!
鷹次「ぐあっ!!」
女性「君離れるよ!」
1階が爆発した
何かに引火したのか?
山藤さんは?、、、
それから少ししてから山藤さんの声が聞こえた
山藤「お前ら離れてろよー!!!」
鷹次「山藤さんの声だ!上から聞こえた気がするけど、、」
3階の窓を山藤さんが突き破って出てきた
もう1人いる、中学生ぐらいのお姉さんかな?
山藤さんはそのお姉さんを庇うように下にあった車に落ちた
物凄い音と共に車はペシャンコになった
それと同時に救急隊員達が到着した
消防士「消化準備急げ!!他の人達は危ないから下がって!!!」
鷹次「山藤さん!!」
山藤「ゴフッ、、、どうだ、、?筋肉のお陰で、、この程度で済んだぞ、、、」
鷹次「山藤さんボロボロだよ!」
中学生「うぅ、、、」
救急隊「2人共意識はありますか?すぐ搬送します!」
山藤「いででででっ鷹次、BBQ出来そうにねーな、悪いな」
鷹次「いいよそんなの!早くこの人を!!」
救急隊「分かってる、今運ぶから少し下がっていてね」
そして中学生のお姉さんと山藤さんは救急車に乗り運ばれていった
数日が経ち俺は山藤さんのお見舞いにやってきた
鷹次「大丈夫、、、?」
山藤「おぉ、、、鷹次か!これぐらい余裕よ!」
山藤さんはあの火事で重度の火傷とヒドイ怪我をおった
家の中でも何度か爆発があったみたいで破片が左目に刺さり片目が見えなくなってしまった
山藤「あの中学生の子は無事だったみたいだぞ!」
鷹次「そうなんだ、、、火事の原因ってなんだったの?」
山藤「今調べてるみたいだ!」
鷹次「体、、、動かないの?」
山藤「、、、すぐ動くようになるさ」
片手と片足が動かなくなっていた
山藤「全部片方だけやられてるな!はっはっは!!」
鷹次「、、、」
山藤「鷹次、俺な?ここよりもっとデカい病院に移されるんだ」
鷹次「え?そうなの?」
山藤「あぁ、完全に治すにはここじゃダメみたいなんだ!」
鷹次「そう、、、なんだ、、」
山藤「鷹次、お前まだ自分が嫌いか?」
鷹次「うん、、、」
山藤「お前は俺と似てるよ」
鷹次「俺山藤さんみたいにゴリラじゃないし火の中飛び込む程度胸なんてもってないよ?」
山藤「困ってる人や動物がいたら考えるより先に体が動いちまうだろ?」
鷹次「それは、、、まぁそうだけど」
山藤「簡単に出来る事じゃない、助けたいとゆう気持ちが強くないとな!」
鷹次「、、、」
山藤「鷹次、俺も昔はお前みたいに細かったんだぞ?」
鷹次「山藤さんが?」
山藤「あぁ、そんな自分が嫌だったがある日迷子の女の子を助けてな、その時その子が俺を『私のヒーローだよ!』って言ってくれてさ!俺も誰かのヒーローになれるんだってもっとカッコいい逞しいヒーローになろう!って思って飯食って鍛えて気づいたらこんな体になってたわ!!」
鷹次「そうだったんだ、、」
山藤「お前もなれるんだよ、最高に逞しく強いヒーローにさ!」
鷹次「山藤さんみたいに?」
山藤「お前なら俺以上になれるよ、だからな鷹次?自分が嫌いならまず自分で自分を変えてみろ!」
鷹次「、、、飯たくさん食べる」
山藤「おう!」
鷹次「あとメチャクチャ筋トレする!」
山藤「そうだ!!」
鷹次「沢山の人を助けれる強いヒーローになる!!」
山藤「お前ならなれるぞ鷹次!!!」
鷹次「だからさ、早く良くなってまた飯連れてってよ?」
山藤「おう、約束だ!!」
鷹次「うん!」
次の日に山藤さんは他の病院に行ってしまった
それ以来山藤さんとは会っていない
俺はいつか会った時山藤さんが見違えるほどの男になってやろうとたくさん食べたくさんトレーニングを続けた
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鷹次「これが俺の憧れたヒーローの話」
七斗「そうか、今のお前なら胸張ってその人に会えるな」
鷹次「でも皆んなを守れているのかな?」
七斗「お前の守りたいって想いは皆んなに届いているし実際お前を皆んな頼ってるだろ?強く逞しいヒーローだよお前は」
鷹次「そうなのかな、、、」
鷹次はそう言って懐かしむように外を眺めた
山藤鷹見、人望溢れる良い漢だな
どこかで生きているといいな、その時は鷹次を褒めてやって欲しいもんだ
➖To be continued.➖




