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コウウの真実があった

第5作目の投稿です。

1千年をかけて結ばれる2人の恋愛物語です。

作者のはげみとさせていただきますので、もしよろしければ、ブックマークをお願い致します。

一生懸命、書き続けます。

是非是非、お楽しみください。

 深淵の魔女ローザが(はじ)の国に行きたい理由がもう一つあった。


 それは数週間前、彼女の住まいである大樹の家でその原因に会った。


 ある日、彼女が夕食の支度(したく)をしていると異変が起きた。


 家が揺れ始めた。


 この家を形作っている大樹自身が揺れているのであった。


「なにが来るんだい? 」


 魔女はすぐに、大樹の一番上まで上がった。


 その大樹な千年以上生きた巨木で高さは数階建てのビルほどもあった。


 物見の場所に上がると、魔女はすぐに魔法の望遠鏡を取り出した。




 ここは、発見することが難しい山岳高原地帯の中だった。


 すると、遠くの方から1人の人間が歩いて来た。


 その人間の1歩1歩は特別だった。


「あれは、世界の災厄じゃない。まだ覚醒していないけどなんで私のところに来るの」


 すぐに魔女は特別な魔術を大樹の家にかけた。


 世界の災厄である人間に、お気に入りの自分の家が壊されないようにしたのだった。


 やがて――


 トントン。


 魔女の家の扉を叩く音がした。


 やがて声が聞こえた


「こんにちわ。私は端の国から参りました高羽というものです。○武鉄道の統括本部長をしております。深淵の魔女ローザ様にあるプロジェクトの御契約の申込みに参りました」


 身長は2メートルに届くほどの大きな体の男だった。


 しかし、外観や顔つきは極めて優しく、普通のサラリーマンと言われてもおかしく感じられなかった。


 扉が開かれた。


 中から姿を現わしたのは、お決まりの魔女だった。


 しかも、最高級に恐ろしい顔と雰囲気をしていた。


(実は、魔女ローザはとても緊張し警戒していたので、そのようになった)


「お入りなさい。世界最強の魔女であり、真実を見る深淵の魔女ローザ-の家にようこそ。端の国からここまでいらっしゃったとは大変でしたね。どうぞ、こちらにお座り」


 そう言われた高羽は身をかがめて魔女の家に入った。


 そして、示されたテーブルの一画の椅子に座った。


 魔女はお茶を置いた。


「端の国では特別なグリーンティーを飲むと聞いています。しかしこれは、この大陸で多く飲まれている紅茶ですが大丈夫ですかね」


「はい。大丈夫です。私は国では少数派で紅茶が大好きなのです。そしてもっと好きなのがコーヒーです」


「そうでしたか、それはすいません」

 そう誤ると魔女は軽く指を鳴らした。


 そると、テーブルに置かれた紅茶がコーヒーに変わった。


 その様子を見ていた高羽は少しも驚かず話しを始めた。


「私の会社の社長、総帥は端の国の4分の1を治めているくらいの権力者なのです。ところが、その権力者がある若者のことを非常に恐れるようになりました‥‥‥‥ 」


「どういう若者ですかね」


「実は非常に強いのです。我が国では人間の戦争遂行能力を計測するシステムがありますが、そのシステムで最高レベル、レベル1を超えるような若者です」


「普通の人間ではないね。ところで、なんという若者かね」


「たぶん知らないかも知れませんが、神崎、神崎信(かんざきしん)といいます」


「ウライト」


 その名前を聞いた途端、魔女ローザはペンに命令した。


 すると、紙にペンが自動筆記し始めた。


 そこにはこう書かれた。


 韓信‥‥国士無双、背水の陣


「おやおや、大変な名前が出てきたね。その神崎とかいう若者は英雄の生まれ変わりだよ。いや、違う。生まれ変わりというよりも転生者だね。それで、この転生者に何をしたいんだい」


「はい。御依頼のためにお礼ははずみます。はっきりいって、我が主人からは上限無しだと言われています。この若者を自然な形で殺してください」


「最高の魔女である私に殺人依頼をするのかね。謝礼は高く高くなるよ。でも、しばらく時間をいただきたい。英雄の中には神から祝福を受けている者がいるんだ。そういう英雄は殺すことができない」


「わかりました。お待ちしましょう」


「これは、私が丹精込めて作ったお守りだよ。これをあげるから持っておいき」


「ありがとうございます。即座に端の国帰り、主人に報告します」


 高羽は椅子から立ち上がるとした。




「お待ち」


 魔女が高羽をその場にとどめた。


「あなた自身のことを話したいのだがね」


「私のことなんかどうでも良いのです」


「どうでも良いことはないよ。結論から言うと、あなたも英雄の転生者ね。かなりの英雄よ。ウライト」


 魔女は再びペンに依頼した。


 ペンは自動筆記し始めた。


 そして


 項羽‥虞美人(ぐびじん)、四面楚歌


 さらに、魔女はある事実を感じ取った。


「あなたも転生者ね。しかも英雄の。そして、自分が転生者だということを知ってるでしょう。ある目的を果たしたいのね。でも止めなさい。できれば、韓信と同じことだけを目指せればね」


 一瞬、


 ほんの一瞬の変化だった。


 この世界で高羽と名乗っているその男の顔に大きな悲しみが現われた。


 魔女はさすがに、それを見逃さなかった。


「大丈夫よ。あなたの大切な人は必ず同じ世界にいるわ。大切な鍵になるのは、もう一人の英雄、転生者である韓信よ。今は神崎信だったかしら」


「ありがとうございます」


 今度こそ高羽は魔女の元から去ろうとした。


 魔女は大声でアドバイスした。


「神崎信の命を守りなさい。あのラスボス、皇帝劉から守りなさい。彼は幸せをもたらす者、人間のために美しき世界を切り開く者―― 」


 体の大きな男は、背中を見せたまま右手を大きく上げて魔女に答えた。




 神崎信(かんざきしん)は新宿の中を小走りに歩いていた。


 さっき、女性とぶつかり時間ロスをしてしまったことが誤算だった。


 鈴木税理士にある企業の経営相談結果を報告すれば、今日は仕事は終了だった。


 やがて、鈴木税理士に報告した。


「あのパチンコ屋は固定客を無くしてしまいました。あんまり、客から搾取(さくしゅ)しすぎてしまったのです。もうこれ以上借金をして資金を増やしても無駄なことです」


 鈴木税理士が冷静に言った。


「的確に判断しましたね。私も止めるのは仕方がないと思っていました。後につながる良い止め方を考えてあげましょう」


「はい。しっかり考えます。それでは、今日はあがりで―― 失礼します」


 彼はダッシュで事務所を出た。


 今日はミンメイと贅沢をしておいしいものを食べようと約束していたのだった。


 大通りに出ようとした時、不覚にも誰かとぶつかってしまった。


(しまった。注意しなくっちゃ。今日は2回目だ)


「申し訳ございませんでした」


 今度も女性だった。しかも美しい女性だった。


 自分の方が完全に悪いというような風で、眉間にしわを寄せて暗い顔をしていた。


 彼はその顔を見た瞬間、思った。


(なんて美しい。絶世の美人)


「‥‥ 」


 何も言えなかった――

お読みいただき心から感謝致します。

今までとは少し違った物語ですので、おもしろいかとても心配です。


※更新頻度

週1回、日曜日午前中です。不定期に午後や土曜日に更新させていただきます。

作者のはげみとさせていただきますので、もしよろしければ、ブックマークをお願い致します。

一生懸命、書き続けます。





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