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戦いは始まった2

第5作目の投稿です。

1千年をかけて結ばれる2人の恋愛物語です。

作者のはげみとさせていただきますので、もしよろしければ、ブックマークをお願い致します。

一生懸命、書き続けます。

是非是非、お楽しみください。

 神崎信(かんざきしん)が達成した勝利は、今度もわずかなものだった。


「ただ今のポイントは10ポイントです」


 スーパーコンピュータがゲームのプレーヤー達に告げた。


 極小の勝利だが彼は今度も勝利した。


 彼の目の前の空間に画像が現われた。


「おめでとう。私は自分より未来の進行を確実の見ることができる君という人間に初めて会ったよ。いったい、スーパーコンピュータから何人の弓の射手を配布されたんだい」


「はい。2人です。しかも、あの戦場で長い距離の弓を討つことができたのはそのうちの1人でした。ただラッキーだったのが、その1人が超連射できる名人級の射手だったのです」


「そうですか。君は運が良いのですね。砂漠とヤシの実ならば、頭の良い人間であればたやすく関連づけられる可能性があるけど、射手として優秀な人材がいるかどうかは運ですから」


「たまたまでした」


「その『たまたま』が重要ですね。戦いに勝利する条件はいくつもあるわけではありません。それに、あったとしてもほんの1つの、かすかな糸なのです。その糸をたぐり寄せることができるかが重要ですね」


「頭取の軍と決戦になった時、その進軍をとめる方法が、かすかに頭の中にひらめきました。そして、長い距離を討つことができる超連射ができる射手がいたことがわかった時、使うしかないと思いました」


「ギフトだな。それは人間以外の次元を超えた神のような何かが君に与えるものだ。生まれつき、そういうことになっている人間がいると私は確信している」


 伝説のバンカーと呼ばれた頭取は極めて真剣な顔をして言った。


「君には、今、絶対に守り抜きたい人がいるだろう!! 強さと一体になっているはずだ」


「‥‥ 」


「そうですか。いるのですね。もっている人間だな。いよいよ、君に大きな興味がわいてきた。君は数字を使うことが好きだと聞いているが、わがホールディングスに入らないかい? 」


「いえいえ。滅相もありません。大企業ばかりを相手にするメガバンクよりも、町の中小企業を相手にする税理士の方が僕のはあっています」


「ふーん。そうかい。でも私はあきらめないから、この先、何回も君に同じことを聞くから、よく考えておいてくれませんか」


「はい。一応は‥‥ でも、考えは変えないと思います」


 伝説のバンカーの画像はそこで消えた。




 スーパーコンピュータがゲームのプレーヤー達に告げた。


「まもなく第3回線が開始されます。プレーヤーの皆様は御用意をお願い致します」


 プレーヤー1人、私鉄の総帥林龍は、バーチャルの世界で闘志をかき立てていた。


 彼には必勝の戦法があった。


 それは、彼が支配する企業グループの中から最優秀の人材を結集させて判明したものだった。




 彼はこの国家が運営している麻雀ゲームのスーパーコンピュータを分析していた。


 そして、あるバグを発見していたのだった。




 あるプレーヤーが特殊な条件を作り上げると、最終的には絶対的な勝利が訪れる。


 特殊な条件はとても難しく、作り上げるのは完全に無理だった。


 しかし、私鉄の総帥はマイクロチップを体に埋め込んだ。


 そして、そこからゲームの中にプログラムを入力できる方法を開発した。


 これまでそれは奥の手で、滅多に使わなかった。


 ただし、彼と同等以上のとても強いプレーヤーと戦う時は発動させた。


 今回の戦い、4ヘッドのメンバーとレベル1を超えるかもしれない若者が相手だった。


 林龍は奥の手を使うことを決意していた。


 神崎信(かんざきしん)がわずかなポイントとで連勝した今だった。


 プログラムの名前は「天秤(てんびん)」だった。




 バーチャルの世界が展開された。


 そして、林龍は極めて堅固な陣地の中にいた。


 さらに、スーパーコンピューターは林龍に最高の人材を配布した。


 全員が協調性が高く、戦士や戦略家としても一流だった。




 一方、他の3人のプレヤーには極めて脆弱(ぜいじゃく)な陣地が与えられた。


 配布された人材も散々な内容だった。


 特にひどいのが神崎に配布された人材だった。


 協調性が全くなく、自己中心で、人のことなど全く考えなかった。


 戦士や戦略家としては超一流だが、一体的に軍として動くことは絶望的だった。


 神崎信(かんざきしん)も、この内容を認識した。


「はははは‥‥ バラバラか、これでは勝てるはずがないな」


 彼の心の中は一瞬、思考停止しようとした。




 この絶望的な状況を、モニターでミンメイも見ていた。


(なんとなく、神崎さんの軍はダメそう。強面で協調性がなく、神崎さんの指示に全く従わない)


 それに加えて、さらにミンメイを心配させたことがあった。


 私鉄の総帥林龍の軍が、神崎の軍に向かって進軍を始めた。


(神崎さん。早く逃げて!! 他の2人のプレーヤーは、もうはるか遠くに向かって全力で逃げているわ!! )


 その時、神崎は努力していた。


 自分の軍のメンバー達と1人1人話し始めていた。


 どうしてかは、わからなかった。


 彼は他の人の心の奥底に触れることができた。


 そうすると、他の人も彼の心に触れた。


 とても優しい心で、それは他の人をとりこにした。


 たとえば、とても強いのだが、飲んだくれで酒ばかり飲んでいる戦士がいた。


「こんにちわ‥‥ 」


 アルコールの臭いがプンプンしていた。


 彼はそのことを全く気にせず、言った。


「お願いがあります。僕に従っていただければ必ず勝てます」


「お偉いさんは気楽だな。この陣容で勝てると思うかい?? 」


「はい。もちらんですよ。とっとと戦いに勝利して家族の元に返りましょう。お子さんのために最高の医師を必ず捜します」


「なんで我が子のことを知ってるんだい―― だけど、高いお金が必要だろう!! 」


「大丈夫。どんなに高くても僕が支払います。心配しないでください」


 1人1人、それぞれの人の詳細なことまで確認した後、彼は声を掛け始めた。


 彼の話し方、声の調子には不思議な力があった。


 かって、異なる次元・異なる時間の異世界で、最大の英雄が有していた特徴だった。


 カンシン――


 彼は最大に弱く優しかったが、最強だった――




 私鉄の総帥林龍の軍団は、神崎信の軍団に接近した。


「1人1人がバラバラで陣容もなっていない。楽勝だな!! よし、殲滅せよ!!!! 」


 神崎信の軍団は最強の軍団に襲いかかられた。

 

お読みいただき心から感謝致します。

今までとは少し違った物語ですので、おもしろいかとても心配です。


※更新頻度

週1回、日曜日午前中です。不定期に午後や土曜日に更新させていただきます。

作者のはげみとさせていただきますので、もしよろしければ、ブックマークをお願い致します。

一生懸命、書き続けます。





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