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テーマ詩集:人生

人生

作者: 歌川 詩季

 語れるほど、悟ってもいませんが。

 わけもわからずに 抱き合って

 とりもなおさずに 涙した

 喜怒のむこうの哀楽にも

 嫉妬と悔恨を足したら


 美化を許さない 醜悪な

 ヒューマンドラマが目にあまる

 井戸の奥底へと沈めて

 スイカと冷そうか


 耳打ちのたび 舌打ち返しゃ 愛想も尽きるぞ

 何様だよと 尋ねてやるは ただのおひとよしども


 語る未来と 語られぬ過去を (つな)

 今日だけを生きよう

 朝焼けから 夕焼けまで 別腹の星空

 綺麗ごとなら 嫌いじゃないんだ

 それはそれでいいもんだろ

 ひっくるめてこそ人生か それも(いき)だよな



 飽きがくるほどに 抱きしめて

 むかえくるほどに 首()めた

 木戸のこっちの団欒(だんらん)にも

 (ひそ)む舞台裏か


 耳寄りめかした (かたよ)りの意図 問い(ただ)されたら

 言葉に つまる (そで)の下 膨らませる小悪党ども


 歩む未来と 踏み荒らす過去に 誰の

 足跡も追わないで

 靴底にはりついたガム 別口の手がかり

 隠しごとなら 隠しとおしなよ

 墓の穴があふれるほど

 言い含めてなお人生か それも(おつ)だろう

 たわごと、か。

 ざれごと、でしょうが。


 好きなんですよ。

 たわごと、も。

 ざれごと、も。

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― 新着の感想 ―
[一言] 前半が、つらい過去に身内の不幸、 突然起きる事件事故で、無理矢理泣かせようとする 三流脚本のドラマなら 後半は、散々策を弄しておいて なんでその程度も予測できないんだよと思わせる 三流脚本の…
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