朝食
まだキャメルは3歳です
ガチャ
遂にキャメルと公爵の時間が始まった
公爵は黙々と食べているだけだが、キャメルは少し不安だった
この人がお父様かぁ。もう少し愛想良くてもいいのにな
そんな絵本との違いにキャメルは驚いていた
だから、いつも絵本の主人公がその父にやっていることをやってみようと思った
席を立ち、反対側の公爵のところに行った。そして、、
「お父様大好き!!」
と言った。しかし、満足な反応は得られず、沈黙の時間が流れた。
キャメルがどうしたのかなと考えていると、ふるふると震えていた公爵が席を立ち、
「バシッッ!」とキャメルの頬を叩くと、
「お前の様な淑女の風上にも置けぬ奴を、私は娘だと認めたことはないっ!」
と一喝した
キャメルは訳が分からずに立ち尽くした。
しかし公爵は後ろを振り返らずに部屋を出て行った。
その瞬間、キャメルの中の何かが壊れた音がした
キャメルは悟ったのだ。絵本の父は誰かの夢物語。
本当はそんな幸せなことはない。と
だから、ある決意をした。せめてお父様と呼べるように
立派な淑女になろうと
そこからキャメルの修行が始まった
キャメル可哀想、、、、
次回、「修行」