コイツ! 俺の話がちゃんと聞こえてないのか?
俺は、変な女に2年間も悩まされている。
ちょうど、2年前の秋頃だった。
俺の働く職場に、一人の綺麗な女性が入ってくる。
男くさい職場に、綺麗で若い女性が入ってくれば?
うちで働く男達も、彼女のおかげで仕事に活気が生まれた。
彼女は、一輪のキレイな花のようにいつもそこに咲いている。
それを見る男達も、彼女に猛アプローチを始める。
『ねえねえ? 藤田さんは、好きな人とかいるの?』
『彼氏とかは? やっぱりいるよねぇ~』
『・・・えぇ!? そんなのいませんよ。』
『じゃあさ~じゃあさ~ 今度! 二人で飲むに行かない?』
『おい! 抜け駆けすんなよ! みんなで飲みにだったら、どう?』
『・・・あぁ、それならいいですよ。』
『じゃあ~決まりね! 来週の金曜日に、お店予約しておくよ』
『いつもの所だろう』
『あぁ~あの店でいいよな』
『じゃあ~来週の金曜日、楽しみにしてるからね』
『・・・あぁ、はい。』
運がいいのか? 俺もその飲み会に参加させてもらう事になった。
俺も、彼女に惹かれてはいたが、、、。
俺には、3年も付き合っている彼女もいるし。
いずれは、彼女と“結婚”すると漠然と想っていた。
そんな時に開かれた飲み会で。
俺は、たまたま彼女の隣に座る事になった。
『・・・あのう、三浦さんは? 食べ物は何が好きなんですか?』
『・・・あっ、俺は蓮根の天ぷらが好きなんだよね! 藤田さんは?』
『私は、お肉が好きです! すき焼きとかしゃぶしゃぶとかお肉なら
なんでも好きですなんですよ。』
『えぇ!? 俺! 美味しいお肉屋さん知ってるよ 良かったら?
今度! 二人で食べに行こうよ!』
『・・・あぁ、はい!』
俺は、お酒の勢いもあって、彼女と楽しく話す事ができた。
普段の俺なら? モジモジしてなかなか? 女の子と二人で話す
事なんかできないくせに! あの日の俺は少し、違っていたのかもしれない。
いいなと想っている彼女の隣に座れた事とお酒の勢いで話も盛り上がったし
しかも? デートの約束もすることができたんだ!
*
・・・数日後。
俺と彼女は、俺のお気に入りのお肉屋さんに連れて行く。
肉のフルコースで、どの料理もそこで出される料理は物凄く美味しい。
彼女も、大好きな肉料理に満足してくれていた。
そこでも、俺と彼女は盛り上がって、、、。
帰り際には、二人でラブホテルに行ってしまう。
・・・事が終わり、彼女をタクシーに乗せて家まで無事に送ると。
俺はそのままそのタクシーに乗って自分の家に帰る。
その日から、悪夢が始まった!
彼女は? 【豹変したように】俺に付き纏うようになる!
まるで、俺の彼女にでもなったかのような態度。
職場では、みんなが見ている前で手を繋いできたり腕を組んできたり。
後ろから抱きついてくることもあった!
当然だが、職場の男達に俺は問い詰められる!
『おい? 三浦! お前、奈和ちゃんとどうなってんだよ!』
『いつの間に、、、そんな仲になってんだ!』
『確か? 三浦、彼女いたよな? バレたらヤバいんじゃないのか!』
『素直に、奈和ちゃんに言えよ!』
『その前に、、、奈和ちゃんとヤッたのか?』
『どうなんだよ、三浦!』
『・・・別に何もないよ! ちゃんと奈和ちゃんには、俺から話すよ
彼女がいるってさ!』
『・・・まあ、それならいいんだけどな。』
『お前! ちゃんと奈和ちゃんに話せよ!』
『・・・あぁ、』
俺は、みんなに言われた通り彼女に、全て話すことにした。
3年前から付き合っている彼女の事、その彼女と結婚も考えて
いる事、今でも凄く彼女とは仲がいいし! 俺は彼女とは別れ
ないと言う事もすべて話した。
・・・そうすると?
奈和ちゃんは、意外な事を俺に言った。
『浮気相手は? “彼女の方でしょ?” 私が本命の彼女なんだよね?
それなら、彼女と別れればいいわ! その彼女と別れられないなら?
私も登さんと一緒に行って、3人で話しましょう!』
『・・・えぇ!? 俺の話、ちゃんと聞いてたの? 違うよ、奈和が
俺の浮気相手だったんだ! 本当にすまないと思ってるけど? 彼女と
はどんな事があっても別れる気は俺にはないんだよ!』
『もういいって! 私が何とかするから! 何にも登さんは心配しなく
てもいいからね!』
『・・・だから、違うんだって! 奈和が、俺の浮気相手なんだって!』
『登さんの事は、私が1番分かってるから! もう大丈夫よ。』
『・・・・・・』
既に、この時には奈和は俺のストーカーになっていたのかもしれない。
俺の彼女に対して、嫌がらせや。
【貴女は登さんの浮気相手なんだから! 別れてあげて!】という手紙や
彼女のTwitterに書き込みしたりして嫌がらせをするようになっていった。
彼女の携帯電話にも、どこで彼女の携帯番号を手に入れたのか?
毎日、100回以上電話が鳴るらしい。
電話に出ると? 直ぐに切れる。
そのうち、俺の彼女の職場に奈和は顔を出すようになる。
直接、彼女に俺と別れてほしいと言う為だ!
日に日に、奈和のストーカー行為は酷くなる!
俺にも、みんなの前で【もう直ぐ結婚する】とか?
【私と登さんは、愛し合っている】とか?
有りもしない事を、言いふらすようになった。
正直、警察に言っても取り合ってくれない。
どうにかしてほしい!
俺の彼女は、遂にノイローゼになってしまった。
俺の人生は、この女に潰されてしまうのか?
最後までお読みいただきありがとうございます。




