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魔王ガリウスの末裔 ~異世界でいきなり次期魔王宣告を受けてしまいました~  作者: 宜候(ヨロシクソウロウ)
序章 異世界へ
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第4話「生徒達との再会」

生徒達はユウトからすればゲーム内にいるキャラクターで、NPCなのか人間なのかはあまり深く考えていなかった。


しかし、生徒が人間だと知ると俄然興味がわいてきた。


もちろんすっとゲームで一緒だったので、アリーナ以外は得意な魔法や武器は知っているし、名前も知ってるが、それ以外は全く知らなかった。


(さて、皆の性格を確かめさせてもらおうかな。)


まず最初に自己紹介を始めたのはアリーナだった。


「私の名前は、アリーナ・ヘレス。ユウトさんとはいとこです。母はこの学校の先生で、父はパイトス様の参謀を務めています。」



「得意分野は父譲りの作戦立案や諜報です。魔法はオールラウンドに使えます。武器は刀を使ってます。」


「今まで一緒に活動できませんでしたが、これからは一緒に行動していきますので、よろしくお願いします。」


アリーナは、黒い瞳に黒い髪で、ポニーテールの髪型がよく似合っていた。


少しスレンダーだがスタイルは抜群で、理知的な顔立ちをしていた。


なお、アリーナが言うには、生徒達はなるべくNPCぽく振る舞うように魔王パイトスに言われていたらしい。


ユウトはその言葉を聞いて、今までみんな感情があまり表に出ていなかったのを思い出した。


(やはり私を驚かせるためだったのかな?)


続いてはヨシマサの自己紹介。


「俺の名前は、ヨシマサ・ケイル。知っての通り、得意な魔法は風魔法で、武器は弓。親父は守備隊に所属しているけど基本は猟師で森の近くに住んでる。おかんは、今は主婦だけど元は風魔法の使い手で、いいとこ取りして生まれたのが俺って訳。」


「名前のヨシマサは、日本好きのおかんが昔召喚された魔王の名前から付けたと言っていたぜ。」


「今まで、NPCぽくしろって言われてたんで、すごく窮屈だったけど、これからはガンガン行かせて貰うんでよろしく!」


ヨシマサは、緑の髪に緑も目で、これで耳が長ければエルフのような見た目だった。


ちょっと軽い感じもするが、ムードメーカ的な存在になりそうだった。


続いて、「ほんじゃ次は俺いくぞ」と言って話し始めたのは、ケイン。


「おらの名前はケイン・ロープス。得意な魔法は土魔法で防御はおまかせだぞ。武器はハンマーだぞ。」


「父ちゃんは鍛冶屋で鍛冶職人のまとめ役をやってるぞ。母ちゃんは料理の達人で、おかげでこんなにでっかく育ったぞ。」


「おらも料理は得意だけど、かあちゃんの手料理はもっとうめぇから今度食わせてやるぞ。」


ケインは茶色の髪で黒い瞳のどちらかと言えば無口な奴で、身体はかなり大きく、確かに防御力は高くユウトは結構助けられていた。


次ににアークが始めようとしたところ、「男ばかりずるい~、次は私ね」と言って、アグネスが自己紹介を始めた。



「私は、アグネス・マーレス。父は神官で母はお医者様よ。魔法はオールラウンドだけど得意な魔法は治癒や付与魔法で武器はこの可愛いスティックよ。」


「攻撃は苦手なんで、期待しないでね!」


「後、みんな私をお転婆娘って言うけど、おしとやかなお嬢様ですからね!」


アグネスは金髪に青い瞳の見た目はお人形のようだった。なんか、後衛を任せて良いのか気になるけれど、陽気で明るいお転婆娘のようだ。



「じゃ、次はわたしで。」と言って話し始めたのは、マリアだった。


「私に名前は、マリア・オニールです。父は騎士団長で、母は研究員で色んなものを開発しています。得意な魔法は炎の魔法で武器はソードを使っています。」


アリーナと同じで黒髪に黒い瞳。髪はショートで、いかにも活動的な感じだった。


(そういえば、戦闘訓練ではイケイケで猪突猛進というか、突っ込んでいくのが好きな子だった。)


残り二人になったところで、アークがテレサの方を見て、モジモジしているのを確認してから自己紹介を始めた。


「私の名前はアーク・シュヲルツ。両親共に調整官をやっている。得意な魔法は水魔法で槍を使っている。」


調整官というのは、裁判官と検察官と弁護士といった職業の総称らしい。


水色の髪に水色の瞳で、精悍な顔立ちをした、いかにも好青年という感じだった。


最後に残ったのはテレサだけれど、恥ずかしそうにモジモジしている。


そしてアリーナに自己紹介をするように促されて、やっと話し始めた。


「私は、テレサ。名字はありません。父は魔王パイトスで、母は王妃で、オールラウンドだけど爆裂魔法の使い手です。武器は母から譲り受けたこの魔法の杖です。」


水色の髪に水色の瞳で、かわいいという言う言葉がよく似合う子だった。


戦闘訓練では、爆裂魔法を撃ちまくる爆裂少女だったが、普段は引っ込み思案でおとなしい子のようだった。


生徒達の自己紹介が終わると、メリル先生が話し始めた。


「自己紹介は終わりましたね。一応私も簡単に自己紹介をしておきましょう。」


「私は、メリル・ヘレス。この学校の教師です。ユウトさんは私の姉の子なので、あなたから見れば私は叔母と言うことになります。イーデル国ではユウトさんの後見人兼皆さんの教育係となります。皆さんはまだこの学校を卒業していないので、当分の間私の教え子となります。しっかり学習してください。」


ユウトは以前と同様にこの学校に通うようなので少し安心した。


その後メリル先生は。住居についてユウトに尋ねた。


このお城に住んでも良いし、メリル先生の家でも良いとのことだった。


ユウトは、まだこの世界のことも良く解らないし。アリーナやメリル先生のも色々聞きたいこともあるので、メリル先生の家に住むことにした。


「ではメリル先生の家でやっかいになります。」


一通り話が終わったところで、「今日は家でささやかな歓迎かをやるから、皆一緒に私の家へ行きましょう。」と言った。


(メリル先生の家でささやかな歓迎かをやってもらえるらしい。もっと民後は無しもしたかったし、丁度いいや。)


いよいよめいる先生の家に出発するとき、メリル線は、場所と魔法とどちらが良いかユウトに聞いた。


魔法だと一気に移動することも出来るが、ユウトは街を少し見てみたいと思ったので、馬車でメリル先生の家へと向かった。


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