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決戦 16

「時間だ」


士官はそう言うとモニターに顔を向けた。


「全砲門開け……機甲部隊は進軍開始」


その言葉を待っていたかのように周囲で大砲とミサイルの発射音が響く。


「ついに始まりますね……」


「ああ、胡州を出て3年だ」


士官の言葉で彼が胡州浪人であることが分かる。周りの兵達も穏やかな表情で笑っていた。


「正義は勝つ……そう信じろ」


そう自分に言い聞かせるように士官がつぶやくが誰もその言葉を聞いてはいなかった。


「反撃は……上空のドローンが撃墜されました」


「それはそうだろう。相手も油断はしていないだろう」


次の瞬間周囲に着弾の轟音が響いていた。


「敵、反撃開始したもよう。先制攻撃のため戦力は60パーセント以下に低下しています」


「今のうちに叩くぞ」


士官はそう呟くと手元のミサイルの発射スイッチに手をかけた。

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