表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ペットと共に、ゲームの中へ  作者: 星見 きらら
2/2

ゲームの始まり

 VRゲーム発売初日の常識である街の混雑。


 いつもなら簡単にその人混みをぬけてフィールドに向かっていたが、今は違う。

「ニャーオ。」

「ちょっと待てよエミュー。」

エミューがいるのだ。


 エミューは猫だ、俺の存在なんか気にせずに塀の上に上ってひなたぼっこを始める。


 しかし、このゲームチュートリアルはないのか?

 そう思った瞬間、声をかけられた。

「お前、誰だ?」

声をかけてきたのは、黒髪の女性だった。


「お前、名前はなんていうんだ?」

そして、名前入力画面に目の前がきりかわった。

 俺の名前、か。どうしよう?


 と考えていると、女性は思いがけない一言を言った。

「そこの猫の名前は?かわいいな。」


さあ、思い出してみよう。


 スターサンダーオンラインは確かにペット専用VRマシンの対象外だった、よな。

 なのに、なぜだ?しかも猫だと分かっている。さらに、俺がその猫の飼い主だとも分かっている。

 俺から離れて、塀の上にいるのに、だ。


 だが、そう設定されているのであれば、きっとペット専用VRマシンが使えるゲームだったということか。

 まあ、他の人で試すやつなんていないだろう。

 こんなこと試すのは俺だけだ。

 と、考えていると、黒い髪の女性は、あきらかにいらいらした様子でこう言った。

「名前は?早くしないと警察んとこつれてくよ?」

うわあ、アブねえ。

 まあ、ゲームなんだけどな。

 俺は、こう名乗った。


 [スペード]と。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ