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7/14

蜘蛛の糸

 無事に地上へ降り立ったものの、そこにあったのは運行を停止した電車の掲示板と人影の絶えたバス停だけだった。


 あのとき、観覧車に乗らずに帰っていれば。


 だが、あの瞬間の綾目先生の子供のような純粋な笑顔を否定することは、俺にはどうしてもできなかった。


 「……タクシーを呼ぶから、あそこの建物の下で雨を凌ごう」


 俺がそう提案すると、彼女は俺の手を驚くほどの強さで握りしめた。


 震えている。


 だがそれは恐怖によるものではない。


 彼女の熱を帯びた指先から伝わってきたのはもっと切実で、逃げ場を失った人間の覚悟のようなものだった。


 「先生……」


 彼女は俺の問いに答えることなく、そのまま俺の手を引いて走り出した。


 土砂降りの雨が視界を遮り、冷たい水が服を突き抜けて肌を刺す。


 街灯の光が水溜まりに乱反射し、どこに向かっているのかさえ分からなくなった。


 けれど、彼女は迷わなかった。


 やがて雨幕の向こうに古びた門構えが見えてきた。


 看板の文字は掠れ、瓦屋根は年月の重みに耐えかねるように歪んでいる。


 そこは観光地の華やかさから取り残されたような、古い旅館だった。


 「……あ」


 俺は言葉を失った。


 周囲にはここ以外に灯りのついている建物は見当たらない。


 佐倉の影。

 彼女の涙。

 降りしきる雨。


 すべての不条理が俺たちをこの朽ちた聖域へと追い詰めたのだ。


 「先生。……雨、止みそうにないですね」


 綾目先生が濡れて顔に張り付いた髪を払うことなく、俺を見上げた。


 その瞳は観覧車で見せた無邪気なものとは決定的に違っていた。


 潤んだ視線の奥に宿っているのは、破滅を確信した者だけが持つ静かな狂気。


 俺のポケットの中では佐倉がくれた「鍵」が、重く冷たく沈んでいる。


 旅館の軒先で雨音がドラムのように激しく鳴り響く。


 この古い扉を開けた瞬間、俺は「教師」である自分を完全に殺すことになる。


 「入りましょう。……風邪、引いちゃいますから」


 彼女の手が俺の服の裾を強く掴んだ。


 それは助けを求める仕草ではなく、俺を逃がさないための呪縛のように感じられた。


 俺たちは雨に打たれながら、その古い建物の奥へと足を踏み入れた。


 案内された部屋は時が止まったような静寂に満ちていた。


 湿り気を帯びた畳の匂いと、古い木材の香りが鼻を突く。


 外の豪雨の音は厚い壁に遮られ、遠い海の鳴動のように低く響いているだけだ。


 「……ひどい雨だったな。とにかく、服を乾かさないと。風邪を引いてしまう」


 俺は震える自分の肩を抱き、努めて事務的な声を出した。


 だがその言葉が虚空に消える前に、背中に柔らかな衝撃が走った。


 「っ……」


 後ろから綾目先生が俺の腰を抱きしめていた。


 ずぶ濡れのブラウス越しに彼女の体温が、そして二つの豊かな膨らみが俺の背中に強く押し当てられる。


 その確かな感触が俺の理性を薄皮一枚で繋ぎ止めている現実を容赦なく削り取っていく。


 「綾目、先生……?」


 俺の声は自分でも驚くほど掠れていた。


 問いかけても彼女は顔を俺の背中に埋めたまましばらくは微動だにしない。


 ただ彼女の指先が俺のシャツを千切れんばかりに強く握りしめているのが分かった。


 「……ごめんなさい、先生。……本当に、ごめんなさい」


 消え入るような呟き。


 それを皮切りに、彼女の奥底に溜まっていた言葉が決壊したダムのように溢れ出した。


 「分かってたんです。先生には素敵な彼女さんがいること。毎日、先生が幸せそうにスマホを見て笑っていること。……全部、知ってたんです。後輩として、教師として、ただ祝福して綺麗に諦めるのが正解だって、何度も自分に言い聞かせました。でも、無理でした。……先生が優しくしてくれるたびに、私の心はどんどん真っ黒に染まっていくんです」


 彼女の声は次第に熱を帯び、震えを増していく。


 「学校で先生と話す数分間だけが私の息ができる時間でした。先生が他の先生と笑っているのを見るだけで胸の奥が焼けるように痛くて……。自分でも自分が怖くなるんです。彼女さんと歩いている先生を想像して、いっそ世界が壊れてしまえばいいのにって何度も呪いました。……私、最低なんです。先生が守ろうとしている幸せを、私が一番壊したいって願ってるんですから」


 彼女の涙が俺のシャツを濡らしていく。


 その告白はあまりにも長く、そしてあまりにも純粋で醜悪な独占欲の吐露だった。


 「遊園地、本当はくじ引きなんて嘘です。……先生を誘うために自分でお金を出して買ったんです。断られるのが怖くて、彼女さんと行ってくださいなんて心にもない嘘をついて……。でも、先生が私の手を掴んでくれた時。私、本当に死んでもいいって思っちゃったんです。……今日一日だけ先生を独り占めできた。それだけで私のこれからの人生なんて、どうなってもいいか、って」


 彼女の抱きしめる力がさらに強くなる。


 背中に当たる彼女の鼓動が、俺の心臓と共鳴するように激しく打ち鳴らされる。


 「先生……お願いです。今夜だけでいい。……明日になったら私はまた『ただの後輩』に戻ります。先生の日常を、これ以上壊したりしません。だから……今、この雨が降っている間だけ私を見てください。彼女さんのことも、学校のことも、全部忘れて……私を、壊してください」


 その言葉は佐倉が提示した「課題」への最悪の肯定だった。


 俺を慕い、俺に尽くそうとしてきた彼女の剥き出しの執着。


 それは佐倉の冷徹な狂気とは別の、熱に浮かされたような甘い滅びの誘惑だった。


 俺は彼女の腕の中で動くことができなかった。


 窓の外で一際大きな雷鳴が轟く。


 その光が一瞬だけこの閉ざされた和室を白日の下に晒した。


 俺は限界まで張り詰めた彼女の告白を受け止めるべく、ゆっくりと体を反転させた。


 その震える肩に両手を置き、真っ直ぐに彼女の目を見る。


 説得しなきゃならない。


 これ以上、彼女を俺の地獄に巻き込むわけにはいかない。


「綾目先生、落ち着いて聞いてくれ、俺は――」


 だが、言葉は最後まで繋がらなかった。


 「……先生」


 彼女の手が俺の腕を掴んだ。


 その瞬間俺の視界が大きく揺れ、背中に硬い衝撃が走った。


 一瞬、何が起きたのか理解できなかった。


 畳の上に押し倒された俺の視界に、馬乗りになった綾目先生の姿が映り込む。


 どこに、こんな力があったのか。


 華奢な彼女の指先が俺の急所を的確に逃げられない強さで押さえている。


 「驚きましたか? 先生。……私、これでも身体の仕組みについてはすごく詳しいんです」


 彼女の瞳は先ほどまでの涙に濡れたものとは一変していた。


 澄んでいるが、その奥には決して光の届かない深淵がある。


 「昔、私を騙してボロボロにして捨てた男の人がいたんです。……それがずっとトラウマで。毎晩その人の喉元に指を立てる夢を見ました。……だから勉強したんです。どうすれば人が一番痛みを感じるか。どうすれば抵抗させずに、確実に命の灯を消せるのか。……殺すために身体のことを、筋肉の動きを、全部」


 彼女の指が俺の首筋の脈動を静かになぞる。


 その手つきは慈しむようでもあり、解体する準備のようでもあった。


 「でも、怖かった。……このままじゃ私はただの化け物になっちゃうって。だから、必死に良い人間になろうとしたんです。予備校とかのお金もなかったから、近所の家の人に『良い子になってね』って勉強を教えてもらって必死に学力をつけて良い大学に入って、先生という職を選んで……。過去を全部消そうとしたんです」


 綾目先生が顔を近づける。


 彼女の濡れた髪から、一滴の水が俺の頬に落ちた。


 「安心してください。その男の人は結局殺していませんから。……先生に出会って、救われたんです。先生が私の汚れた記憶を上書きしてくれた。……だからこそ、離したくないんです。先生だけは絶対に、誰にも」


 彼女の告白はもはや恋という枠を超えていた。


 それはかつて殺意を抱いた対象への執念をすべて俺への執着に変換した、狂気的な愛の形だった。


 俺は身を固くした。


 目の前にいるのは俺が「おっとりした、守ってやりたい後輩」だと思い込んでいた虚像の綾目先生ではない。


 佐倉とはまた違う、美しく磨き上げられた『凶器』を心に隠し持った一人の女だった。


 佐倉が提示した「抱くか、殺すか」という二択。


 だが今、俺の喉元に手をかけている彼女はそのどちらの選択肢も俺から奪おうとしているように見えた。


 暗い和室の中に雨音だけが激しく鳴り響いていた。


 畳の冷たさが背中に伝わる一方で、俺の上に跨る綾目先生の体温は恐ろしいほどに熱い。


 彼女の指先が震えながらも迷いなく俺のシャツのボタンにかけられる。


 「先生の家にあるあの子の痕跡……全部、私が消してあげます」


 囁き声が耳元を掠める。


 その「あの子」という言葉に恋人を指しているのか、それとも佐倉のことを指しているのか判別はつかなかった。


 だが、今の彼女にとって俺の周りに存在する他の女はすべて、排除すべきノイズでしかないのだ。


 「代わりに……私の消えない跡を先生に刻ませてください」


 彼女の瞳は獲物を前にした肉食獣のような鋭さと、救いを求める子供のような脆さが同居していた。


 俺は抵抗しようとした。


 腕を動かそうとし、言葉を紡ごうとした。


 けれど彼女が知っている「身体の仕組み」——その指先が、首を抑える微かな圧力が俺の身体から自由を奪っていく。


 いや、自由を奪っているのは俺自身の奥底にあるすべてを諦めて堕ちてしまいたいという破滅願望なのかもしれない。


 俺は為す術なく、彼女の動きに流されていった。


 「……先生、好きです。……好きです、好き、先生」


 時折、吐息混じりに零れるその言葉。


 それはかつて彼女が「良い人間」であろうとして押し殺してきた執念の結晶だった。


 重なり合う肌から彼女の過去の傷跡と、俺への異常なまでの渇望が流れ込んでくる。


 それは愛というにはあまりに重く、暴力というにはあまりに甘美な泥濘のような感覚。


 彼女の指が俺の肌をなぞる。


 その爪が微かな痛みを伴って俺の肉に食い込む。


 それは確かに消えない「跡」として俺の身体に刻まれていく。


 佐倉の写真は?

 彼女との約束は?

 教師としての矜持は?


 意識が遠のく中で、それらはすべて嵐の向こう側に消えていく幻のように思えた。


 今この狭い部屋で俺を支配しているのは、俺を殺すために学んだ知識を俺を愛するために注ぎ込んでいる一人の壊れた女だけだ。


 「こんなに弱かったんだ、先生……ずっと、こうしていたかった」


 彼女の唇が重なる。


 その味は降りしきる雨と同じ、どこまでも冷たくてどこまでも深い絶望の味がした。


 俺は自分が守りたかった日常の岸辺が遠く見えなくなっていくのを感じていた。


 雨音はさらに激しさを増している。


 俺たちの肌が触れ合うたび、湿り気を帯びた空気が熱を持って膨らんでいく。


 綾目先生は俺の首筋に顔を埋めたまま、熱に浮かされたように言葉を紡ぎ続けた。


 それは行為の一部というよりは、彼女という人間の核を削り出すような痛々しい独白だった。


 「……ねえ、先生。私、学校ではちゃんと『綾目先生』をやれてるでしょうか」


 彼女の指が俺の胸元で小さく震える。


 「毎朝鏡の前で笑顔の練習をして……生徒たちの悩みを聞いて、同僚の先生たちと当たり障りのない話をして。……自分の中に、こんなにドロドロした醜い塊があるなんて誰にも悟られないように。……私、上手くやれてますか?」


 俺は何も答えられない。


 彼女が押し殺してきたものの正体を今、この肌で直接受け止めているからだ。


 「先生に挨拶する時、いつも心臓が壊れそうなんです。……本当はおはようございますなんて言いたくない。……そのまま先生をどこか誰もいない場所に連れ去って、閉じ込めてしまいたい。……そんなことばかり考えてる私は、教師として失格ですよね」


 彼女の声が微かな嗚咽に混じって震える。


 「でも……そうでもしないと、私壊れてしまうんです。……あの子みたいに最初から壊れていれば楽だったのかもしれない。……佐倉さんみたいに、自分の闇を武器にして先生を追い詰められたら良かったのに。……私は、臆病だから。……こうして雨の夜に先生を閉じ込めることしかできない」


 彼女の髪が俺の頬を撫でる。


 その熱は俺の理性を焼き尽くし、罪悪感さえも蒸発させていくようだった。


 「……先生。好きです。……苦しいくらい、好き。……私のこの気持ちも、先生が添削してくれますか? ……間違っているって、赤ペンで×をつけてくれますか? ……それともこのまま……私と一緒に濁流に流されてくれますか」


 彼女の問いかけに答えなど必要なかった。


 彼女の指が俺の身体の仕組みを解き明かすように、深く執拗に這い回る。


 俺は自分を「先生」と呼ぶ彼女の声を、もはや教職者のそれとしては聞くことができなかった。


 「……もう、戻れなくていい。……先生を、私だけのものにできるなら」


 彼女の唇が再び俺の言葉を塞ぐ。


 外では落雷が空を裂き、一瞬、部屋の中が真っ白な光に包まれた。


 その光の中で見た彼女の顔はひどく美しく、そしてこの世の誰よりも絶望に満ちていた。


 俺たちは泥濘の中をどこまでも沈んでいく。


 明日になればまたあの「偽りの日常」が始まるのだとしても。


 今、この瞬間だけは俺たちの絶望だけが唯一の真実だった。


 ───


 窓の隙間から容赦のない朝日が差し込んでいた。


 昨夜の猛烈な嵐が嘘のように雨は上がり、洗われたばかりの空は残酷なほどに澄み渡っている。


 畳の上に散らばった衣類と湿り気を帯びた空気の重みが、昨夜の出来事が幻ではないことを静かに告げていた。


 綾目先生は浴衣を軽く羽織っただけの姿で窓の外を見つめていた。


 逆光に照らされた彼女の横顔は昨夜の狂気的な熱が嘘のように白く、静謐だった。


 「……先生」


 彼女が振り返らずに口を開いた。


 その声は朝の空気に溶けてしまいそうなほど細くて儚い。


 「私、やっぱり壊れているんでしょうか。……昔の傷を隠して、先生に執着して、あんな強引な真似をしてまで先生を独占しようとした。……普通の健康な人間がすることじゃありませんよね」


 自嘲気味な問いかけ。


 彼女は俺からの否定を待っているようでもあり、あるいは引導を渡されるのを覚悟しているようでもあった。


 俺は枕元に落ちていたシャツを手に取り、ゆっくりと身を起こした。


 身体の節々が重い。


 けれど頭の中は今までにないほど冷ややかに冴え渡っていた。


 「……ああ。壊れてるよ。お前も、俺も」


 俺は隠すことなく、まっすぐに事実を告げた。


 綾目先生は一瞬だけ目を見開いた後、喉の奥で「ふふっ……」と、乾いた笑みを零した。


 それはすべてを諦めた者が見せる救いのない、けれど清々しい笑いだった。


 「やっぱり、そうですよね。……先生にそう言ってもらえると、なんだか少しホッとします」


 「でも」


 俺は言葉を続けた。


 彼女の細い背中を見つめながら、自分自身の内側にある「壊れた部分」に言い聞かせるように。


 「壊れていたって、いいんじゃないか。……壊れていても、綾目先生は変わらず綾目先生なんだから。……何をしたって、誰かに見られて、誰かに評価されて、常に正解を求められるこんな世界だ。何が正しくて何が間違っているのかすら、もうまともに分かりゃしない。」


 俺はポケットの中に残っていた佐倉の鍵を畳の上に放り出した。


 カラン、という無機質な音が部屋に響く。


 「まともな人間なんて、この世に一人もいないのかもしれない。……誰もが何かしら壊れた部分を隠してまともな振りをしながら歩いているだけだ。……綾目先生が壊れているなら、俺も同じ場所まで堕ちる。……それだけのことだ」


 綾目先生はゆっくりとこちらを振り向いた。


 その瞳にはもう先ほどの悲壮感はなかった。


 彼女は乱れた髪を指先で整え、いつものように完璧でおっとりとした「後輩教師」の微笑みを浮かべた。


 その微笑みこそが、彼女がこの狂った世界で生き抜くための最も鋭い武装であることを俺は知っている。


 「……そうですね。先生。……ありがとうございます。なんだか憑き物が落ちたみたいです」


 彼女は立ち上がり、脱ぎ捨てていたブラウスを拾い上げた。


 シワを伸ばし、ボタンを一つずつ留めていく。


 その動作は壊れた自分を再び「綾目先生」という外殻の中に閉じ込めていく儀式のようだった。


 「さて……学校へ行きましょうか、先生!……始業のチャイムまでまだ時間はありますから。……昨日の遊園地のお土産話、生徒たちに何て話しましょうか?」


「頼むからこの事は生徒に話さないでくれ」


 彼女はさっきまで俺の腕の中で泣いていた女とは別人のように軽やかに笑った。


 けれどその首元には俺が刻んだ消えない跡が、襟の向こう側に確かに隠されている。


 俺たちは旅館の古い廊下を歩き出した。


 外に出れば、またあの誰かに見張られた日常が始まる。


 佐倉が待つ学校へ。


 彼女が待つ家へ。


 壊れたままの俺たちは再び「まともな人間」を演じるために光の中へと足を踏み出す。


 旅館のロビーは朝の静けさに包まれていた。


 俺たちはどこか現実味のない手つきで地元の銘菓が並ぶ小さな売店に立ち寄った。


「せっかくだから職員室の皆さんにお土産、買っていきましょうか」


 綾目先生は昨日までの嵐などなかったかのような柔らかな声で言った。


 手にした箱の中身が何であれ、それは俺たちの「不在」を「観光」という健全な口実にすり替えるためのささやかな代償だった。


 学校へ向かうタクシーの中、俺たちはほとんど言葉を交わさなかった。


 ただ、窓の外を流れる見慣れた景色を二人で静かに見つめていた。


 人に見つからない場所でタクシーをおり、校門の前に着くと、そこには一人の少女が立っていた。


 登校時間としてはいささか早い。


 朝露に濡れたアスファルトの上に、佐倉は影のように佇んでいた。

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