殺戮天使の起動
ギイィィィィィイン。
横になった調整曹が、機械音を立てながら起き上がっていく。
鋭いエアーブローが黒い棺桶の隙間から放たれ、蓋がゆっくりと開いて中身を露わにした。
彼らの目の前に現れたのは、二十歳前後の女性の体を模した機械仕掛けの存在。
肩まで流れるライトブルーの髪は、光を受けるたびにかすかな燐光を宿し、一本だけ後ろへと反った髪先が静止した空気を切り裂くように立っている。
均整の取れた肢体は余分なものを削ぎ落とした設計のようで、長い脚が金属板の反射を受けて白く際立つ。
長い睫毛に滑らかな頬と小さな唇、バランスの取れた頭部には、人間の美しさが再現されていた。しかし、そこに感情といったものは表現されておらず、塗り込められた仮面のように動かずただ機械としての沈黙を湛えていた。
そして、起動前であるにもかかわらず、彼女の機械でできた金属質の赤い瞳は見開かれ、まるでこちらを見据えているかのようだった。
「それではガイバー様。ジニア様を起動し――」
ソルトが終わらない内に、色白の細くて長い脚が冷たいタイルの上に着地する。
赤い瞳は、無駄のない動きで左右に動き、続いて二回り小さい少年を見下ろした。
「え、あ、ふっその……はは……おいソルト……!どうなっておるこれから起動するんじゃないんか……!?」
少年は、不安そうに両手を胸の前に持ってきて、小声でソルトにまくし立てた。
「いえ、そのですね。……ワタシにも何が何だか分かりません。おそらくジニア様のコアクリスタルとガイバー様の魔石が融合して新たな生命体となってしまったため、こちらからの制御は受け付けないものと――」
「起動を確認。システム、エラー。再構築……エラー。再構築……完了。記憶ファイル、断片化を確認。修復を要請します。前任管理者の死亡を確認。所有権の上書きを実行してください」
女アンドロイドの声は、玲瓏ではあったが、近くにいるお世話ロボットのソルトよりも平坦で抑揚のない調子で話した。
ガイバーはその響きを耳にした瞬間、目の前の存在をすべてにおいて美しいと認めざるを得なかった。
しかし同時に、その声音には、ソルトの言う『心』というものがどこにも感じられなかった。
「うっ……そ、その……お主はジニアじゃ。これから――」
「私は、殺戮天使シリーズ 対人間用人型駆逐兵器――」
「ジニアじゃ」
「・・・・」
女アンドロイドは瞬きもせずに少年をじっと凝視し、少年は目線をそらしたまま、沈黙がしばらく続いた。
「私は、殺戮天使――」
「ジニアじゃ」
「・・・・」
その場が微妙な空気になった。
「お主は大破した状態で、この宇宙空間を彷徨っておった。それをワシらが回収し、修理したのじゃ。じゃが色々あってもう元のお主ではなくなってしもうた。おぬしは生まれ変わったのじゃ。じゃからっ!新しい名前がっ!必要なんじゃっ!!」
ガイバーは無理矢理こじつけた。
「その元の名前を忘れたくないのなら好きにすればよいが、長ったらしい名前が好きなのであれば、おぬしは魔石機械獣ジニアじゃ。それと、所有権の上書きなど必要ない。おぬしはおぬし自身のものじゃ」
「……そうですか」
ソルトが、ガイバーの方を何か言いたげに振り向いた以外は、その場に動きはなく、また沈黙が訪れた。
(や、やりずりぇ……)
その場にいた3人は、しばらく黙って誰かが話し始めるのかを待っていた。
場を持て余したように、ソルトが落ち着きなく腕を振り回し、息を詰めるような早口でしゃべり出した。
「あ、あのですね。ガイバー様。所有権につきましてはさておき、ジニア様の仕様をご説明いたします。彼女は口から食物を摂取できない仕様になっております。もちろん排泄も不要です。ハハハ。内部にコアクリスタルはあるようなのですが、何分ブラックボックスとなっている部分が多いため、show youできないことを残念に思います」
彼の金属製の腕は、まるで独自の意志を持っているかのようにあちこちに動き、彼の焦りを露わにした。
「ただ髪の毛からエネルギーを、吸収するようでして……」
「髪の毛からエネルギーを吸収……?」
「はい、そうです。彼女の髪の毛はエネルギー、例えば、光やマナ、電気などすべてのエネルギーを吸収し、体内で何らかの動力源に変換しているものと思われます。これもまた、内部構造を、show youできないことを残念に思います」
「それは便利なのか、それとも不便なのか分からんが……」
「そもそもですね、この船の機材では、彼女の胴体を分解することが出来ませんでした。いまある体も、魔力を供給すことによって自己修復したものでして……」
「ほとんど分からんというわけか?ふぅ……とりあえずは、服じゃな」
ずっと目をそらしていた少年は、そう言って一旦話を締めくくった。
「分かりました。では、ガイバー様も服を――」
「ワシは大丈夫じゃ」
「はぁ……」
そうして3日が過ぎた――
ここは宇宙船の通路。両側には白い金属の壁が整然と伸び、果てしなく続いているように見える。片側には窓が連なり、窓枠のない透明な壁そのものが、宇宙への扉のようだった。
窓越しに見える風景には、地平線が緩やかな曲線を描き、白が溶け込む青と、砂粒のような星々が散りばめられた漆黒を静かに隔てていた。この宇宙船が、巨大な球体上をなぞるように航行している様子が、確かに感じ取れる。
その巨大な絵画の前には、1人の少年と1人の女が向き合っていた。
ジニアは、深みのあるブラウンの質素な長袖ドレスを身にまとい、目の前の理解不能な生命体をじっと見つめている――素っ裸のままホットドッグをモグモグと食べているガイバーだ。
「ガイバー。あなたは何故、衣服を着用しないのですか?」
「んぁ?必要ないからじゃ。それに誰も見とらんしな」
「私がいます。ガイバー。衣服を――」
「わかったわかった。そのうち着よう。ではな」
少年はそう言いながらペタペタと歩いて行ってしまった。
「・・・・」
そこへソルトが、地面から数センチ浮遊しながらシュイーンと通路の奥からやってきた。彼はジニアの前まで来ると、身振り手振りで話し始める。
「これはこれは、ジニア様。この船にはもう慣れましたか?何分広い船ですので……ん?どうかなされましたか?」
「ソルト。至急、ガイバーの衣服を制作してください」
「ええ……分かりました。では男の子用の適当な服を調整曹の方で生成しておきます」
ジニアは、ソルトの言葉に違和感を覚えつつも、まずは素っ裸で生活するという人としての常識を完全に逸脱したガイバーの問題を解決しようと、船内を探し始めた。しかし、彼の行き先の手がかりが全くつかめず、仕方なく彼の服を取りに調整室へと向かうことにした。
すると、調整室で少年の姿を見つけた。
彼はどうやら、魔石獣の入った容器をじっと眺めているようだった。
「ソルト。衣服を」
「はいはい、もう少々お待ちくださいね。……はいどうぞ」
「ありがとうございます。ガイバー。こちらへ」
(んえ……?)とめんどくさそうに、ジニアの方に裸の少年がトボトボと歩いてくる。
「なんじゃジニア……ワシは服は着んぞ!」
腕組みをした少年は(絶対着ないもんね!ふん!)と言わんばかりの表情であった。
「ガイバー、確認します。あなたの性別は、女性、で間違いありませんか?」
「いやワシは男じゃ!見れば分かるじゃろ」
少年は両手を大きく広げ、全身を見せた。
「……。あなたの性別は、女性、です。理由は、男性生殖器が存在しないことを根拠としています」
「違う違う。ワシは人間ではない。魔石獣、魔物じゃ。じゃから生殖器は無い。あと乳首もない」
「……メモリを更新しました。そうですか。とにかく、衣服を着用してください」
ジニアは少年に服を突き出した。
それに対し、彼は頭をやや引いて明らかに嫌そうな顔をする。
「だから何でじゃ。服はゴワゴワしてて出来ればあまり着たくないんじゃ……っておい!」
駄々をこねる少年に、ジニアは無理矢理服を着せようと腕をひっつかむ。
腕を掴まれたガイバーは、その握力の強さに目をまん丸にして、体ごと後ろに引いて引き剥がそうとした。
「い”だいい”だいい”だい!!お主なんちゅう馬鹿力なんじゃ!わかったわかった!着るから放してくれ……」
ジニアは手を放し、少年に服を手渡した。
「じゃワシ、向こうで着替えてくるから。ではな」
少年は自分の腕をさすりながら、ペタペタと歩いて部屋から出ていってしまった。
閉まった扉をじっと見ているジニアに、ソルトが控えめに声をかける。
「あ、あの……ジニア様。これから行く惑星の情報でも共有しましょうか?ハハハ……」
それから数時間が経過した――
ジニアは、ソルトから聞いたこれからの魔石収集の旅について、ガイバーに計画を尋ねようと船内を歩き回り、彼を探していた。
やがて、彼が食堂にいるのを見つける。少年はタコスを手に取り、今にも食べようとしていた――しかし、その姿は素っ裸のままだった。
彼女は、少年に手渡したはずの服が無造作に床へ放り投げられているのを目にした。そのしわくちゃな布を見た瞬間、胸の奥に小さな熱が生まれた。その熱は抑えようとすればするほど膨れ上がり、彼女の思考を次第に飲み込んでいく。片眉がピクリと動き、心の中で何かが燃え上がる。少年の無頓着な振る舞いが、まるで彼女の行為を否定しているように感じられ、彼女は静かに床からその服を掴み上げた。
そのジニアに少年はハッ…!?と気が付く。タコスを口に放り込むことをピタッと止め、彼は椅子からスッと降りて静かにその場を立ち去ろうとした。
ジニアが彼に近づこうと1歩踏み出した瞬間、少年はバッと走り足す!
(な、なんなんじゃあ奴は!?どんだけワシに服着せたいねん……!ひっ……!?)
少年が振り向くとジニアが物凄い速度で走って追いかけてきていた。少年は(うわぁぁぁ!)と焦ってバタバタと走った。
「ガイバー。あなたの行動を目にした瞬間、私のシステム内で異常な熱量が発生しました。この現象は、頭部に圧迫感を伴い、思考プロセスを部分的に妨害しています。これは一体、何なのでしょうか?」
「それワシに聞くぅ!?なに、『怒ってますよ』って遠回しに言うとるぅ!?」
少年は必死に逃げたが、瞬く間に追いつかれ、髪の毛をひっつかまれて地面に押し倒された。
そしてジニアは、少年に無理矢理服を着せようとした。
「ぎゃぁぁぁ!!……ぐわっ……がっ……ひぎっ……があぁぁぁぁぁ!!!」
しばらくして――
ここは、船内の医務室である。広々とした空間で、白い金属の壁が部屋全体を囲み、柔らかな青い光が天井から差し込んでいる。部屋の壁際には、複数の医療用ベッドが整然と並んでおり、その上にはホログラムが浮かび上がり人体の図解や生命体のデータが次々と表示されている。
その部屋には、3人の姿があった。
1人は、仏頂面で立つ少年。体中に包帯を巻き、右腕が骨折していた。そして、『自由を愛し制限や束縛を嫌う』ガイバーは、ジニアのことが嫌いになっていた。
それに対し1人の女。無表情で立っているジニアは、少年の折れた腕をじっと見つめている。
そして1体のロボット。顔面が笑顔のサル面で固定されたソルトは、ガイバー少年がいつガイバー幼女になってくれるのかを心配していた。
そして重い空気が流れるこの部屋で、一番最初にお世話ロボットのソルトが口を開く。
「ガイバー様。せっかくですので、女体化してくれませんか?」
「何でじゃ!」
ジニアは、ソルトの発言に眉をひそめた。
「ソルト、彼は男性です。性転換するには、手術が必要です」
「ジニア様。ガイバー様は体を色々な生き物に変化させることが出来ます」
「そんなわけないじゃろ!ちゃんと解剖して詳しく見んと、どこをどう変化させればいいかなんぞ分からんじゃろが。そんな見ただけで変身出来るみたいな便利な能力ではないんじゃわ」
「……メモリを更新しました」
「ちなみに女にはなれる。じゃが断る。ワシの性格は “変化した器” に影響されるでな。ワシは今が気に入っておる。この姿は2人目のワシの飼い主じゃ。吸血鬼のな。見よこの牙を、美しいじゃろ」
ガイバーは(んあ~)と大きく口を開けて、ご自慢の吸血鬼の牙を見せた。
「何と恐ろしい……」
ソルトは両手を前に突き出して露骨に嫌がった。彼の信念は『可愛いは正義』で『可愛くないは悪』であった。
「それよりも、飼い主……?変化した器に影響される……?ではガイバー様が女体化すれば、女の子らしい性格になると?」
「そうじゃ。だから嫌なんじゃ。星に降り立ってもワシは男のまま旅をするつもりじゃ。それに女になると変な奴も沢山寄ってくるでな。かなわんわ」
ソルトは幼女化したガイバーの性格を頭をフル回転して妄想し始めた。
(性格が変わる!?幼女化したらこのクソガキな性格が変わる!?ど、ど、ど、どんな性格なんだ!?もしかして……ツンデレ!?お、お、お――)
「お、お、お、お、お、お、お、お、おっほぉ……」
ソルトはいつもの悪癖で、彼のイソギンチャクのような手を股間にもっていってモシャモシャしようとした。
ガンッ!ギッギギギギギギィ……!!
その股間に下した腕をジニアの手が掴み、元の位置に戻されていた。
「ソルト。いったい何をしてるのですか?」
「い、いえ……癖で……」
ジニアが放したソルトの鉄の腕には、彼女の指の跡がくっきりと付いていた。
仏頂面していた少年はギョッとして、自分の骨折した腕を抱きかかえながらその光景を見ていた。
「お主はほんとに馬鹿力じゃな」
「ガイバー。まさか、腕が骨折するという事態は、予期していませんでした」
「当り前じゃ。普通の力でワシの骨は折れん。じゃが今のおぬしには元の破壊兵器の力に加え、力の欠片を2つも使っておるのじゃ。きっとこの先苦労するじゃろう」
「ですが、ガイバー様!これからの魔石収集の旅においては、やはり圧倒的な力が求められるのではないでしょうか?そのため、私はジニア様に魔石の欠片を使用したのです」
「何を言うておる、誰かに貰った大きな力ほど己を弱くする。その者が徐々に力を得ていく『過程で得る強さ』の方が重要じゃ。大きな力とは隅々まで制御出来てこそ真価を発揮するもんじゃろが」
「ガイバー様、どうかお考えください!悠長にしている間に、強敵が現れてしまえば、瞬く間に負けてしまう危険性がございますよ!」
「勝てそうにないのであれば、負けを認めて逃げればよいではないか。なぜそこまで勝ちにこだわる」
「まさか、敵の前で敗北を認めて退却することが恥ずべきことではないとお考えですか?相手に屈することなど、断じて避けるべきでございます!」
「ではなぜ、おぬし自身に力の欠片を使わなんだ」
「……え……それはですね……ただ、ジニア様の方が適任でいらっしゃるかと思っただけでして……」
「ジニアは十分強い。それよりも、お主にその力を使った方が、人数的に有利になるではないか。いかに力を持っていたワシでさえ、雑魚共が集まった大人数には勝てなかったのじゃぞ?それはお主も知っておるじゃろう。では人数を増やすべきではないか?それになぜ、はなっからお主は戦闘に参加しないつもりでいるのじゃ?まったく、他人任せもいいところじゃぞ」
(なんじゃこやつ……AIのくせして、まるで……人間のようなことを言うではないか……)
ガイバーは、ソルトの顔をまじまじと観察し、内面にある何かを探ろうとしたが、サル顔に固定された表情からは何も得られなかった。
「誤解しないでください。ガイバー様。お二人が探索している間、ワタシはこの船の留守番をしなくてはなりませんので……」
「あの星に比べれば、この船なんぞ微生物以下のちっぽけな存在じゃろうが。未開の地にでも隠しておけばよい」
ソルトは、転生当初は確かにティーガーデン星での冒険を楽しみにしていた。だが、思い描いていた勇者のような転生者ではなく、ただ器用に機械がいじれるだけのペッパー君が、魔物と戦って無双したり、他の転生者や人間に対して能力マウントを取れないとハッキリ理解してしまったため、彼は安全な船の中で生活するという安定を選びつつあった。
「ふぅ……もうよい。ここからは、上陸してからの話しじゃが――」
「そうでしたね!全員集まっていることですし、作戦会議でもしましょうか!上陸してからガイバー様は、まずは転生者をどんどん倒して魔剣など武器を確保する。でよろしいですか?」
「お主はアホか。どうやって今のワシで転生者を倒すんじゃ。魔力の貯蓄はすっからかん。何故だか分かるか?
まず3つあった力の欠片のうち1つは、ジニアが暴走した時にドレインクローを発動させる魔力として使ってしもうた。
そして残り2つはソルト、お主がジニアの改造に勝手に使いおった。でもってこのボロボロの体を治癒させるために魔力を使ったら、ワシの魔力はほぼ貯蓄ゼロ。転生者どころか『名の加護』を持った者でさえ倒せんやもしれん。この星に散らばった『力の欠片を宿した怪物』も転生者1人より強いじゃろうからもちろん無理じゃ。というかまだ倒すことにこだわっとるんか?」
「ハ、ハハハ……」
ソルトは笑ってごまかした。
「じゃからして、まずは魔物か人間でも食って魔力の補充をしつつ、町に行って教会でこの星の最新情報を収集するところからじゃ。あとは目立たんようにして地道に集めていけばよい」
「……は?今なんと。人間を、食う……?」
「んぁ?何を言うておる。おぬし、ワシを善人か何かと勘違いしておるんか?ワシは魔物と言っておろうが。人間ぐらい食うわ」
「……メモリを更新しました」
「そういえばジニア、星に降り立っても、浮かれて人間をポンポン殺すなよ?面倒な事になるからな」
「ガイバー、警告します。人間を殺害する行為は、社会的および倫理的な規範に反します」
「んあ?お主までそんなことを言うておるんか」
「ガイバー様、ジニア様の内部にあった殺戮マシーンとしてのデータは、ワタシが可能な限り削除しました。したがいまして、彼女は以前の彼女とは異なっております。1週間後に着陸予定ですが、彼女がより清く正しい行動をとれるよう、私が引き続き教育してまいります!」
「ふぅ……勝手にせい。リスやウサギがいる森の中で生活していくのであれば、それでもよいじゃろうて。ではな」
呆れた顔をして、少年は部屋を出て行ってしまった。
「まったく、ガイバー様は、何故ああなのでしょうか」
「ソルト、上陸準備の一環として、集団行動を円滑に進めるための『正しい行動』に関する追加情報を提供してください」
「それに比べて、ジニア様は何と素晴らしく模範的なことでしょう!それでは、資料室へ向かいましょうか」
こうしてジニアは、ソルトの自己啓発セミナーに勤しむこととなった……。
*あとがき*
お読みいただき、誠にありがとうございました!
この物語が少しでも皆さんの心に響き、「なんだかクセになりそう」「もっと読みたい」と思っていただけたら、これ以上の喜びはありません。
執筆するたびに、「次はもっと面白い話を書きたい」と考えています。そんな私の成長を、ぜひ見守っていただければと思います。
ぜひ評価や感想をポチッと残していただけると、尻尾をピンと伸ばして喜びます。
帰りしなに☆☆☆☆☆をポチっていただけますと、その評価がこの先の作品の方向性を決める大きなヒントに…!もちろん、率直な意見や鋭いツッコミも大歓迎です!
★1.→「悶え苦しみ最後に死────ね」
★★2.→「方向転換を要求する」
★★★3.→「悪くないけど早く続き書けや」
★★★★4.→「ウッソだろお前ってレベル」
★★★★★5.→「今回、笑の神が降臨した。」よせやい照れるぜ。