07 ずいずいずっころばし
お盆休み最後のテーマは
ずいずいずっころばし。
(*´ω`*)
のんびりした童謡だけど
その意味は??(・.・;)
後半はちょっとその、、
誰もが見るサイトには
お控えなすってで、、、
♪ずいずいずっころばし
♪ごまみそずい。('ω')
♪茶壷に追われてトッピッシャン
♪抜けたらドンドコショ、
♪俵のネズミが米食ってチュー
♪チューチューチュー、
♪お父さんが呼んでも
♪お母さんが呼んでも
♪行きっこなしよ。
♪井戸の周りでお茶碗掻いたの
♪だーれ?(๑╹ω╹๑ )
多分…(/・ω・)/
多くの人が知る童謡の一節です。
けど…意味不明。"(-""-)"
ほぼ何一つわかりません。。
特に茶壷ってなんじゃらほい??
だからちょっと調べてみたら…
江戸時代の庶民のことをいろいろ
書けそうなので書いてみます。
('◇')ゞ
そもこの歌詞の中で一番大きな
疑問はたぶん「茶壷」です。
けどとりあえずは後回しにして
一行目から行きましょう。。
まず…【ずいずい】とは??
胡麻を擦る音です。
(/・ω・)/
ズリズリでなくズイズイです。
えらい人にゴマスリするのでは
ありません。<(`^´)>
胡麻は擦ると栄養価が高まって
消化が良くて美味しくなる、、
胡麻は擦りましょう。('ω')
そうじゃなくて歌詞です。
(;一_一)
【ずっころばし】は調子つけの
節で意味はないから次は…
【胡麻味噌】、ヾ(*´∀`*)ノ
現代でも人気ですが江戸時代は
それこそダントツ№1の
調味食材 + 栄養食品。(^O^)ノ
作者の大好物だからってのは
とりあえず…
江戸時代は各家庭で作られてた
大人気の庶民の味。。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
それは真実でなく事実です。
ちなみに作るのは年一回です。
では…いつ作られる??
?(/・ω・)/?
ほとんどの場合は春の終わりで
夏も近づくって時期。。
つまり現代で言えば5月。
上旬から中旬あたりになります。
では…なぜこの時期??
(/・ω・)/
まず冬に仕込んだ味噌が熟成
するのが春ってのが第一。
第二に…多忙の時期を避ける。
(・ω・)
当時は庶民の約8割が農民…
かつ米農家が大半ってくれば
3・4月の田植えの時期を
避けるのは当たり前。。
第三に…梅雨の時期も避ける。
(´Д`)
なぜなら胡麻味噌つくりは
臭いと湿気がすごく出る。。
だからほとんどの家は戸板を
外して家を開け放しにして
作業をしてたって次第。。
ってなわけで多くの家々では
5月上旬中旬の初夏に
胡麻味噌を作ってたんです。
ではその次の…
というか肝心の[茶壷]とは..
茶壷に追われるって何??
(/・ω・)/
実はこれ、ただの壺ではなく
【茶壷道中】のことです。
もちろん壺が行列するんじゃ
ありません。(=゜ω゜)ノ
最高級の新茶を江戸の将軍に
届けるために茶師たちが
宇治から江戸まで行列する。
それが茶壷道中です。
では…なぜそんな行列を??
?(;´・ω・)?
それは当時の武士にとって
お茶がとても重要だったから。
なぜなら茶会が大事だから。
だって当時の茶会は現在の
高級サロンのようなもの。。
(;´∀`)
茶会を開くのはスタータス。
だって開けるのは上流階級の
特別な貴人だけ。
庶民とは縁のない世界。。
(・∀・)
招かれるのもステータス。
貴人に招かれるは貴人の証。
そして貴人たちはその財力と
センスと教養を披露しあい、
庶民には縁のない会話をする。
茶会って…そんな物凄く
大大大事な会だったんです。
٩( 'ω' )و
だから当時の大名や実力者は
茶会に拘ってたんです。
(*´ω`*)
なぜならお茶の実力とは…
人物の器量そのものだった
からです。(*'ω'*)
となれば当然ながら…
( ゜v゜)
誰よりも茶会に拘ったのは
武士の頂点である将軍家。
超最高の茶会を開くことで
権威を示してたんです。。
(・v・)
では…超最高の茶会に必要な
モノとは何でしょう??
(・・?
将軍個人の器量を除けば……
お茶を点てるための用具。。
となれば[茶室][茶道具][水]
[茶葉]の四つでしょう。。
だからまず江戸城内に最高級の
茶室がいくつも作られました。
最高の茶道具が揃いました。
なにせ…当時の茶器は超高価。
(/・ω・)/
城一つどころか国一つに相当
するものさえありました。
…冗談ではないです。(^ー^)
例えば織田家重臣の滝川一益。
(知らない人いないよね…
作者はゲームとかしないけど
この武将好きなのよ。^v^)
彼は武田攻めの恩賞として、
上野一国を褒美に貰った。。
けどなんと上野一国より…
小茄子という茶器一つを
欲したらしいから。。
\(◎o◎)/
しかも主君の織田信長は
その要求を却下した。。
ってことは…(;゜Д゜)
現代で言えば茶器一つが
群馬県より価値がある。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
井本美幸は茶碗以下??
そういう時代もあったのが
歴史の事実ですから。。
あと…江戸城内で最高の
湧き水を見つけました。。
最高級の茶に適した水……
緑茶に最適な水が湧いた
場所の現在の地名は、、
【お茶の水】です。。
(/・ω・)/
お嬢様と関係ないです。
ってか…
作者はこの地で最高級の
水は見たことあるけど
そんな高尚な女性は……
…(殴らないで…)(/;ω:)/
さておき、"(-""-)"
それでも茶の湯で何よりも
大事な要素は…茶葉です。。
(*;v;*)
日本一の茶会には日本一の
茶葉が欠かせません。
だからそのためになんと…
将軍家は京都の宇治に
専用の茶畑を作りました。
(/・ω・)/エライコッチャ、
専用の茶師を置きました。
(/・ω・)/エライコッチャ、
さらには…そこで採れた
一番茶を江戸に運ぶための
専門の行列を作りました。。
(/・ω・)/エライコッチャ、
これが…【茶壷道中】。
ただの茶葉の運搬とはいえ
将軍様の直轄事業です。。
だからなんとその行列、、
大名行列と同格以上の扱い
だったそうです。。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ではその茶壷道中は
いつ行われるか。。。
♪夏も近づく八十八夜、
♪野にも山にも若葉が茂る
♪あれに見えるは茶摘み…
って歌にもありますが、
八十八夜とは現代で言えば
5月1日のこと。。
旧暦のこの日は新茶を摘む
最適の日だったんです。。
なるだけ採れたての茶葉を
運びたい茶壷道中はその
直後に行われたんです。
つまり…五月上旬。
胡麻味噌つくりの時期と
おもいっきりが重なって
しまうんですが実は、、
茶壷道中は江戸庶民には
嫌なものだったとか、、
(;´・n・)トホホ
比べて言えば大名行列は、
大名の権威を示すモノ。
見物人も出るくらいの
立派な人気イベント。
だって当時の大名ってのは
今でいうところの、
知事であり市長であり、
裁判所と警察の長官であり
軍隊の総司令官です。
家来の武士は公務員です。
武芸ができて教養があって
治安を守るお役人様です。
そんなエリートですから。
(`・ω・´)
庶民が行列に粗相したら
[切り捨て御免]なんて
言われてるけど実は、、
そんな狭量な大名なんて
いないんです。。
(*´ω`)
「苦しゅうない」で
大概は済むんですけど…
茶壷道中は違います。
(*_*;
だって…茶師ってのは
庶民と同じ農作業者、、
武芸も教養もありません。
パトロールもしません。
だから権威だけはあるけど
嫌われ者です。
偉そうなだけの役立たずと
陰口されるのが日常です。
けどだからこそ…( ;n ; )
茶師にとって茶壺道中は
年に一度の表舞台。
ヽ(´▽`)/
必要以上に偉そうに権威を
振りかざしたそうです。
そんなだから茶壷道中に
粗相でもしたら大変。。
いくらヘナチョコといえ
刀を持ってますから。
将軍直参とケンカしたら
勝っても不幸ですから。。
しかも大名と比べりゃ
器量もないですから。。
てなわけで庶民は…
茶壷道中がやってきたら
居留守を使うんです。
(;´∀`)
胡麻味噌を焚いて、
臭いと湿気がある中でも
戸をピシャンと閉めて
音を立てないんです。
連中が通り抜けたら
どんどこしょって
ホッとするんです。
('ω')
俵のネズミに大事な米を
盗み食われたって、
現代よりずっと権威ある
親に呼ばれたって、
静かにしてなさい!!
なんですよ。
(*ーωー*)
本来の歌詞の意味は…
ってことで…
説明はここで終わります。
後半の歌詞は諸説ありって
ことにしておきます。。
だって…(;´・ω・)
井戸の周りで…??
オイドってお尻のこと??
お茶碗欠いた??
瀬戸物ってこと??
キズモノってこと??
ってことは……
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
原因はおそらく…
チューチューチュー。。
なんかヤラシイ。(@_@。
行きっこなし、って
どこに行けなくなった??
お嫁に行けないのなぜ??
キズモノで嫁に行けなく
なったのだぁれ??
そうなって落胆した娘は
おそらく自ら井戸に…。
\(゜コ\)(/C゜)/
……この辺にしとかないと
子供が読めませんから。。
(m´・ω・`)m
あとは親御さん方々が
お子さんに常識的に解説
してあげてください。。
(m´・ω・`)m ゴメン…
嫁入り前の生娘にそんな…
ワシは書きたくないです。。
これに限らず童謡には、
およそ現代では文字にできない
表現が多くみられます。
(;´・ω・)
けどそれをすべて隠しては、
必要な文化も時代背景も継承
されません。。
どこまでどう伝えるのかは、
大人の器量によります。
何でもかんでも一律で禁じて
良いことはありませんから。。