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3/13

03 あなたはどんどん偉くなる。私はどんどん遜る。

久々に日本語遊びの掲載です。

(;´v`)


今回のテーマは一人称と二人称。

キミたちがいて僕がいる…

ってなかんじのところでして、、




「おい、貴様!(; `n´)」


 といきなり言われたら、

 あなた…どうします??


 ケンカになりますよね。。

 手が出ても仕方ありません。

 けど…(( ゜Д゜))



 貴いですよ。(/・ω・)/

 ご丁寧に「様」まで付いて。。


 字を見る限りは少なくとも

 蔑まれてなんかいません。


 似たような言葉に貴殿とか

 貴公とかありますが、

 どれも丁寧な表現です。


 貴社と弊社ではどう考えても

 貴社の方が格上。


 そもそもあなたも漢字では

 貴方…似た字ですよね。。


 まぁ貴様だけがなぜそういう

 汚い(?)言葉になったのかは

 後で語るとして、、



 あなた。キミ。お前。

 他にももろもろ。。(・ω・)


 呼びかける時に使う二人称は

 さらに多種多様。

 英語のように『Hey,You』で

 片づけられやしない。。


 けど自分を表す一人称だって

 たくさんありすぎて困る。


 私、俺、オラ、僕、ウチ。。

 ゆうこりん、あゆ、小泉…

 他にももろもろ。。(・ω・)


 英語のように『 I am 』で

 片づけられやしない。。



 ではなぜたくさんあるの?

 どう使い分けるの?

 昔と今ではどう違うの?


 ってのが今回のテーマです。



 その答えを一言で言うと…


 今回のタイトルになります。

 (/・ω・)/ソレデオワリ??


 …ってだけでは何のことか

 意味不明だから続けると、、



 つまり二人称は時代とともに

 えらくなっていくんです。


 社会が狭い時代だったなら

 「おい」で片付く二人称。


 これが社会が広がって、

 親しくない人に呼びかける

 機会が増えると、、


 呼び方が発生します。

 (;´∀`)


 特に日本人は目上や目下や

 親しいか親しくないかなどで

 呼びかけ方が異なります。


 常識的な大人ほど呼び方に

 区別や種類ができます。

 (/・ω・)/


 気を使わなくてよい相手なら

 (ウヌ)とか(ワレ)でいいですが

 普通はそうはいきません。


 だから昔は御をつけて…


 目の前にいる人は「御前おまえ」、

 更には「御前様(おまえさま)」になります。

 (/・v・)/


 現代では同格以下に使ってる

 「おまえ」って実は丁寧な

 二人称。 (((o(*゜▽゜*)o)))


 目の前の人を丁寧に扱った

 尊敬語みたいな言葉です。。


 ただ…(;´・ω・)



 こういう高貴な言葉は庶民に

 マネされるんです。


 貴族が「御前」を普通に使えば

 少し後の世に京の庶民たちが

 「御前」を使い流行らせる。。


 すると次第に京都から離れた

 地方でも流行っていって……


 数百年かけて日本の端まで

 広がっていく。。

 ('ω')ノ


 同じ方言が別の地方に残って

 いる場合はその多くは…


 京からの伝達距離同じくらい

 なことが多い。

 九州と北関東など京から同じ

 距離の場所で同じ方言が

 残っているのはそういうこと。


 つまり同じ方言を集めれば

 京を中心の同心円を描く。


 そういうものなんです。

 (`・ω・´)


 詳しくは「方言周圏論」、

 または「アホバカ分布図」で

 検索ください。



 さておき…


 庶民が「御前」を使えば

 高貴な貴族はそう呼ばれては

 満足できなくなります。。


 むしろ失礼になります。

 ってなわけで……



貴方(あなた)」がでてきました。

 ('ω')


 そこにいる人は「そこもと」、

 あるいは「そなた」「その方」…


 だからあちらにいる人は

 「あなた」「あの方」、、


 こうして尊称込みで「貴方」が

 出てきました。。



 さらには御殿の主人など一族の

 代表者には「貴殿」、、

 社会組織に対しては「貴社」、、


 そういうのはないけど敬意を

 込めたい場合には「貴様」、、


 となるわけです。

 ٩( 'ω' )و



 だから誰かに敬意を示したり

 配慮したりする場合に

 「貴様」は用いられました。


 武家は特にだったそうです。


 たとえばあの織田信長は、

 配慮を必要とする相手……


 特に大事にしている重臣は

「貴様」と呼んでました。


 ちなみにかの明智光秀も

 そう呼ばれてました。

 (;´v`)


 もちろん本能寺の変が起きて

 光秀が謀反した理由は、


 貴様呼ばわりされたことでは

 ないと断言しておきます。(^^;)



 さらにもっと時代が下ると

 「君」という二人称が

 使われるようになります。

 ( ゜Д゜)


 知ってる人も多いでしょうが

 元来「君」とは王様のこと。


 今でも王室のある国のことを

 「君主制」と言います。


 けど、この言葉もだんだんと

 雑に使われるように…

 (;´∀`)


 飛鳥時代あたりになると、

 額田王(ぬかたのおおきみ)など王族全体に

 キミが使われるようになり…


 武家時代になると雇い主を

 「主君」と呼び……


 江戸時代には武家の妻が夫を

 「あ~ら我がキミ」なんて

 言い出して、、('ω')


 現代では目上には使えない

 レベルにまで価値が下がって

 しまった二人称です。。



 これに対して…一人称は??

 (/・ω・)/


 現代一番多く使われる一人称は

 「私」と「俺」でしょう。。



 まぁ「俺」は自分を意味する己

 から来てるからいいでしょう。

 「オラ」「おいら」「おいどん」など


 まぁ…割愛でいいでしょう。。



 対して「私」は役人の言葉。


 貴族などのえらい役人が、

 公の場での発言と私的な発言を

 区別するための枕詞。。


 つまり上の立場にある自分を

 否定するための言葉。


 現代の政治家は私的な失言でも

 クビにされかねませんが、

 当時は私的なら多少はOK。

 (*´ω`)

 それは良いことですが…

 


 やがて公の立場のない庶民が

 「私」を名乗りました。

 (;´∀`)


 けどそもそも公人ではない

 庶民はいつでも「私」。。


 公私を分けるための言葉が

 いつしかただの一人称に

 なったというわけです。。



 そうでなくても一人称は

 遜るモノなんです。(-"v"-)


 自分は拙者で相手は貴方…

 会社では小職で相手は貴職…

 自宅は拙宅で相手は御宅…

 自社は弊社で相手は貴社…

 身内は愚息で相手は御子息…


 日本人…遜りすぎです。。

 "(-""-)"


 その中でも極めつけの遜った

 一人称は「僕」ですね。。


 読んで字のごとく

 「しもべ」ですから。。


 じゃぁ何でここまで遜った

 一人称ができたかというと…



 時は明治に遡ります。

 (・ω・)


 江戸時代に下僕は居ました。

 御用商人などが大店(おおだな)に対して

 「僕」と遜ることもあった

 とかなかったとか……


 けど明治になって四民平等が

 施行されると下僕の身分は

 形式上なくなりました。


 つまり僕はいなくなった、

 はずですが…(/・ω・)/


 江戸幕府がなくなって日本が

 天皇中心の皇国になると、



 役人はみんな天皇の従者…

 ってことになりました。。

 \( 'ω')/


 つまり公僕は陛下の僕。


 (しもべ)とはいえ天皇陛下の(ぼく)

 ならむしろ名誉なこと。


 それゆえ特に公務員を志す

 男子学生を中心に、、


 

 「(ぼく)」を一人称にする

 誇り高き若者が絶賛増殖

 ってなって、、


 やがて僕は若者から幼少の

 男の子の代名詞みたいに

 なっちゃって、(;´∀`)


 「君と僕の仲じゃないか…」

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/


 ついには支配者と下僕が

 同格になっちゃって、、


 現在に至るというわけ。。

 (*´◒`*)



 加えて言うと公僕を目指す

 学生たちは皇国の人財。

 (๑╹ω╹๑ )

 教官たちも生徒を尊重した

 言葉を使います。


 「生徒諸君」なんてのは

 その典型例でしょうね。


 もろもろの王様なんて

 ガチ意味不明ですが……


 それで生徒はキミと呼ばれ、

 名前には「くん」がつく

 ようになったんです。。



 ではなぜ「君」が主に男子に

 使われたかというと…


 当時の女学生には将来的に

 公僕になることが期待されて

 いなかったからでしょうね。。


 あくまで花嫁修行、、


 その位置付けの女学生には

 「貴女」が適当だったんです。



 なんて言ってたらまた傲慢な

 フェミニストに絡まれる。。


 ってグチついでに言うと…

 (/・ω・)/


 実は明治の件は先に言った

 二人称の件にも関係がある

 かもなんですよね。。


 先のとおり明治の役人は皆

 天皇陛下の従者。。

 特に軍人ともなれば三等兵

 でさえ陛下の息子も同然。

 ( ゜Д゜)


 となれば兵隊を…


 教官や上官でさえ粗略に

 扱うわけにはいかない。。


 だから上官は部下たちを

 「貴様」と呼びました。。

 (;´∀`)


 けど配慮は呼び方だけ、、

 ( ̄◇ ̄;)

 その実態は鬼軍曹と奴隷

 みたいになっちゃって、、



「貴様ら、(; ・`д・´)

 たるんどるぞ!!!

 体罰、ビシバシ……」


 武家の配慮は消えました…

 貴様とは格下のみに使われる

 不躾な二人称になりした。。


 それで現代ではケンカになる

 言葉に成り下がったんです。。



 こうして二人称は雑になり

 一人称は偉くなった、、


 ってお話でした。。

 (;´∀`)

 


いかがでしたか?

(/・ω・)/

貴様は満足されました??


他にもいろいろ色掲載してるので

読んでやってください。



なお次回は5月7日掲載予定です。

テーマは…何にしようかな?

(;´∀`)


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