14 舐めてんのか!(; `д´) …って日本語をなめてるの??
はてさて、
連休限定の不定期連載の
第14回目です。(๑╹ω╹๑ )
今回は最近目立つ誤った
日本語の使い方の一つを
とりあえげてみます。('ω')
ただ割と最近の誤用なので
言葉の変遷のこととかを
知る上での参考にもなるかも
しれません。。
「テメェ、ナメてんのか!?
(; ・`д・´)」
「…舐めるかよ、(^ω^;)
そんなキタネェつらなんざ、」
「…な、( ゜Д゜)
本気でナメてやがるな!!」
「…だからぁ、(´-▽-`)
犬か猫に舐めてもらいなって。
ペロペロされたいんだろ。。」
これゆわゆる、('ω')
昭和の末ごろによくあった
定番のネタ話です。。
ナメるなぁ!!( `д´)ノ
ってすごんでくるコワモテが、
おちょくられるって一幕
なのですが…
これもし最初のセリフが、
「テメェ、舐めてんのか!?
(; ・`д・´)」
って誤字を使ってたら、
何も間違えてません。
(;´∀`)
ネタにならないどころか
会話として成立しちゃいます。
ということで、
何というかここ最近ですが、
無礼な振る舞いのことを
[舐める]って誤記する人が
増えてるように思います。
(;´ーωー)
それもただの誤変換でも、
意図的な洒落でもなく、
本気で[舐める]が正しいと
勘違いしてる人さえいる
ように見えるんです。。
まぁ結論から言えば、
バカバカしいレベルで…
('ω')
それ間違いです。。
(๑╹V╹๑ )
恥ずかしい誤用はやめよう。
アホ丸出しだから。
おしまい。(๑╹ω╹๑ )
でもいいのですが実は
しょうもないことですが…
(・n・;)
無礼な態度のことを、
[舐める]と表現する人が
いるのには実は理由…
というか経緯があるんです。
(・v・;)
なのでちょっとだけそこ
辿ってみます。
そもそもナメるの元々は…
[無礼]から始まってます。
('ω')
いつごろかあるのか不明な
くらい古い言葉です。
礼が無いから無礼。
とても分かりやすいです。
しかしこの言葉が漢字として
定着すると字の読める
上流階級の貴族はこれを、
無礼を[ぶれい]と読みました。
('ω')
武士の時代にもなると、
無礼者!!(; `N´)
なんて表現にもなります。
となるとやがて…
[ナレ]という表現を使うのは
庶民だけになります。
('ω')
庶民は[無礼者]なんて偉そうな
言葉は使いません。
失礼な態度の者がいたなら、
[ナレをするな]と窘めます、
これが訛ったのが、
[ナメるな]の語源だそうです。
(諸説あり)('v')
[嘗める]という字を当てる
こともあります。
これは無礼な態度を[窘める]と
字が似てるのが理由、
という説が有力だそうです。
('ω')
ではなぜ現代ではこれを
[舐める]と表現する人が
増えているのか。
(・n・;)
どうやらその契機は、
昭和の末ごろに遡ると
言われてます。。
最初の笑い話が出た頃と
ほぼ同じなのですが、
この小説の中では比較的
新しい時代です。
というか流行った契機は
中高年には懐かしい…
[ナメ猫]です。(=^・^=)
ネコがヤンキーの服装して
[ナメンナヨ]って二本足で
立ってるってキャラクター。
(;´∀`)
意味不明だけど可愛いから
けっこう流行ったんです。。
そしてネコだから…
ペロペロするから舐める、
ってネタに繋がった…
のかもしれません。
('ω')シランケド…
そして同じ頃から流行に
なったのが昔懐かしの、、
ヤンキー漫画です。
(;´v`)
その中でも特にギャグ系の
漫画のキャラの中には、
蛇のように舌ペロペロしたり、
ナイフを舐めたりするのが
けっこういたんです。
(;´▽`)
そしてこういうのが重なると
ヤンキー漫画の中には、
あえてシャレの利いた表現の
一つとして、、
[舐めんなよ]という当て字が
使われるようになったとか
なかったとかだそうです。。
(・v・;)
もちろんこれは意図的な
誤用で洒落です。('ω')
けどナイフとか舐めながら
[舐めんなよ]とか言ったなら
普通にギャグになります。
(;´∀`)
だからけっこう定着した。
それでプロレス漫画とかでも
この漢字が使われることが
増えてきたんだけど、、
もちろん当時の読者はこれを
わかった上で読んでました。
('ω')
出版社の校閲もちゃんと
適切な表現の範囲で使って
いたと思います。
ですが…
そのすぐ後に来たのは、
ネットの時代。。
('c')
校閲も何もない文字表現が
目立つ時代になります。
この小説サイトもそう。
ワシみたいな誤字脱字を
しまくる阿呆の文章でさえ
なんのチェックもないまま
一般公開されてるから。。
(;´∀`)
とはいえ出版物もそう。
ネット作品の誤字や誤表現
なんて酷いもんです。
例えばこの[舐める]ならば、
少し前ならばセリフの中で
[舐めるな]と書かれてるのは
いわゆるダメキャラだけ。
(;・∀・)
ざまぁ系などの作品で、
イジメやマナー違反をして、
最終的にやられる性悪な
キャラなどが使ってました。
おそらくキャラの多くが、
ダメヤンキーに似てるから
だと私は解釈しています。
けど最近は性格善良で、
頭の悪くないキャラでも
この表現を使うことが
たまに見受けられます。
漫画だけでなく小説でも
その傾向があります。
一応は校閲をしていそうな
出版社の名前があっても……
無名の出版社の校閲では
ほぼ素通り状態です。。
(#^^#)
とはいえこういう誤用を
私は嫌いというわけも
ありません。
だって読み手としても
書き手としても、、
('ω')
意図的な誤用表現は決して
悪くないと思うからです。
その方が表現として適切に
伝わることもあるし、
作者がそう表現したいって
洒落たケースもあるから。
ただ、、
読む側がこれを真に受ける
可能性があるんです。
(´゜n゜`)
書き手が思っているほど
その遊びは伝わらない。。
書いた側に意図があっても
あくまで洒落であっても、
読む側がこれを正しく解釈
できるとは限らない。。
だから過去に何かで読んだ
ことがあるいう理由で…
本気で[舐める]が正しいと
思ってしまった人がいる、、
…らしいですから。。
(-ω-)/
ただ先ほども書きましたが、
意図的に誤用してる人は
実は少なくないと思います。
[舐める]だけではありません。
あえて誤った字を上手く
当て嵌めている作者を見て
感心する機会って実は
けっこうあるんですから。
('ω')
こういう確信犯的な誤用は、
読み手が気をつけさえすれば
私はいいと思ってます。
あ、('ω')
もちろんこれ故意ですよ。
確信犯ってのはあくまで
政治犯のこと。
法的には悪いことと重々に
わかった上でそれでも、、
思想的宗教的には正しいと
確信して罪を犯すことを
[確信犯]と言います。
さっきのように信念もなく、
わざと悪いことするのは
[故意犯]と言います。
(#^v^#)
今の世の中に確信犯なんて
ほとんどいませんよ。(^^)
そんな信念や男気のある
人間は非常に少ない。
ぶっちゃけ確信犯の中には
共感できる義のある人、
その行動を評価できる人も
少なからずいますが…
けど今時は[確信犯]だと
言われる人の中にそんなの
一人も居ませんから。。
(∩´∀`)∩
自分が悪いと認めたくない
だけの小悪党に[確信犯]
なんて使っちゃダメ。。
こんな連中では役不足…
でなく足りないのは人間力。
力不足ですから。(๑╹ω╹๑ )
ということです。
(;´v`)
ただいずれはこうした
誤った使い方が認められて
正しい表現の一つになるって
こともあると思います。
そういう時にモノを読み書き
する立場としてどうするか……
そんなことも考えてしまう
今日この頃です。。
(*´ω`*)




