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勇者パーティ!(2軍)  作者: 元祖ゆた
第2章 ヴァルヴァラ学園
79/87

43時限目 多生の縁<1日目>


「オメーのせいで締め出されたべや?」

「ま、マオ氏が独占しないで素直に教えてくれれば良かったのだ……」



――たった今、俺とベリルは、武器屋店主から追い出されてしまった。



武器を一つも眺める事が出来ずに退店。入店時間は数分。


(ホント……疫病神だわ)


また一つ、コイツと関わって”汚点”を生み出してしまった。硬派な俺にとって、ドエレー嘆かわしい事である。


「独占禁止! ”お兄ちゃん”として断固抗議する!」

「何言ってんだか……。ランコ(アイツ)に聞いて断られたんだろ? なら、俺が教えんのは筋が通らねェだろうが」

「うぐ! そ、それはそうだけど……分かってるけど……」


事実を事実として言い放つと、もごもごとして口籠った。


最早、呆れて溜息しか出ない。俺から聞き出す事が――正道から外れ、脇道へ逸れているのを理解(わか)りつつ聞いて来た様だから、猶更。


「ま、懲りずに聞き出すこった」

「……精進します」


しゅん、と珍しく低姿勢。

さっきまでの()()()が嘘みたいで若干恐怖。マタタビでもキめてた?


「武器屋でマオ氏を見かけて、ランちゃんの事を思い出して……居ても立っても居られなくなっちゃって……反省なのだ」

「え?」

「? 何?」

「あ、いや……」



(――反省、出来るんだ……!!)



さっきまでの店での姿と、丸っきり正反対なんだが! マジで同一人物か?



「謙虚だナ?」

「それはそうだよ……」


そう言って、顔面蒼白で何かに怯え始めた。マタタビ切れの離脱症状かな?


「この間のオリエンテーション……あったでしょ?」

「ん、ああ」


思いもよらぬ所から、過去の汚点が引き摺り出された。虚を突かれた。


「ほら、ボク……ちょっと暴走しちゃったでしょ?(舌ペロ)」

「ちょっとじゃねェだろ(半ギレ)」

「う! ま、まぁまぁ」


宥めすかす様にして、どうどうと落ち着かせる動作を、俺にして見せた。


(は? なんで俺が悪ィみたいな……は?)


より不愉快になったが――取り敢えず置いておく。今はな。


「あの後さ……ボクのとこにギンタ氏が来てさ」

「あー、合流できたんだな?」

「合流って言うか、強制連行? とにかく、ギンタ氏に捕まって……それで……説教を」

「ほう」


しっかりと叱ってくれた様だった。

ギンタ、やるじゃないかお前。ああ見えて、ちゃんと常識的な部分あんじゃん!


……。


(――それか、男にだけ厳しい説ない?)


一概に、ギンタに対する好感度を上げて良いものか微妙なライン。奴も奴で、色々とラリっているからな。


(知り合いに碌な奴がいない件)



普通って、何だろうな?



「――がっつり怒られたか?」

「それはもう。捕まって空中でガミガミ言われてね……ほら、ボク高所恐怖症でしょ?」

「知るか」


さも『皆さんご存知ですよね?』のテンションで俺に問うな。


「それがトラウマでさ。行動を改めようかと」

「フン、良い心がけだな」


それが言葉だけにならなければ、な? さっきみたいにタガが直ぐ外れる様じゃ意味ねェからな?


「そう言う訳で……お詫びの品を」


ブレザーのポケットから――()()()()()を取り出し、頭を下げ両手でカードを持ち、俺へと差し出した。


――宛ら、名刺交換の図。いや俺は名刺差し出してはないけど。


「別に、こういうのは求めてねェが……何だよコレ?」


あのベリルが。クソネコが。ラリ猫が。

誠意を込めて差し出してきた為、無下にも出来ずに受け取って見る。



――トレーディングカードみたいだった。アイドルっぽい少女が写った、写真のカード。



「いや本当に何だよコレ!!」



知らない女のブロマイド手渡されても喜べるかァ!!


(――いや?)


な、なんか……見た事ある! どっかで一瞬見た事あるよ!

このキャピキャピ感……全体的に水っぽい感じ……もしかして !? 


「これ、『アクアマリン』か?」

「正解! さっすがマオ氏ぃ~」


うりうりと肘で突っつかれる。ムカついたので一回頭を(しば)いた。


「ランコじゃねェのは分かるが……他メンバーなんて俺知らねェぞ?」

「~~っ! 凄いねマオ氏。真顔で人の頭叩いて直ぐ会話に戻れるんだ……?」


硬派は鋼の精神だからな(?)


「聞けば分かると思うよ」

「ほう?」

「それは”アクアマリン”クールなお姉さん系『リップ・ウンディウス』ちゃん!」

「知らんなァ」


何が『聞けば分かると思うよ』だよ。全部知らねェよ。無知だよ。


「なんでそれを持ってんだよ。オメーの推しはランコだろ?」


ランコのカードを布教とした目的で渡されるのは分かるが……何故別のアイドル?

微かな疑問に対し、ベリルは能天気そうな笑顔で――


「ダブったから。要らなくて」

「……」



コイツ……やっぱクソだわ。





……。



…………。



………………。



――ようやくベリルから解放されたのは、10時30分頃であった。



(なんか……ドッッッッと疲れた)


知ってる奴に会って、ちょこっと会話しただけなのになァ……(遠い目)。今なら宿屋で爆睡できるだろうぜ。


(さて……)


ブレザーのポケットに入った”リップのカード”を弄りながら、考える。


とは言え、だ。時間は限られている。今から宿屋に行って一眠りするには時間が足りなすぎる。

ここは気持ちを入れ替えて、”村ブラ”続行だ。


飯屋、武器屋ときた。宿屋、教会は俺の他が行ってるから行かなくていいか。


(消去法だな。残るは……)


俺の足は、”薬屋”へ向けて進みだした。

何か砂漠攻略に役立ちそうなモンでも売ってないかな、と期待を込めて向かう。


最悪、またエルルを保冷材にして進む羽目になりそうだが……。

地味に――いや派手に体力を消費するから切実だ。トバリ情報によると、暫くオアシスが無いみたいだからなァ――



……ざわ、ざわ


(ん?)


薬屋に近づいた所で――店の側で数人が言い争いをしているのが見えたし聞こえた。


『――高っ!? 高いよ!』

『高くするのは当たり前でしょう?』

『もっと安くしてくださいよ!』

『あー? 聞こえないよー?』


明らかに、揉めている感じだ。トラブルの(かほ)りがする。


(……チッ、冗談じゃねー)


ついさっきまでトラブル(クソネコ)に見舞われていたこの俺だ。これ以上変な事に巻き込まれたくはない。


(回避、回避と)


こそこそと、遠巻きに騒動を見学しようと、隣の家屋の影に隠れて様子を窺った――



『だーかーら! もっと安く売れるはずじゃん!!』

『そうですね。このやり方は少々大人げないかと……!』

『……ズルい、です』



――幼い少女達と、



『分かってないですねぇ……いいですかぁ? これは立派な”商売”なんですよ?』

『そうだそうだ! オレらが先に買ったんだ。オレらに所有権があるんだよ?』



――不良じみた男達。



どうやら……2つのパーティ同士の対立らしい。



少女達の方は……3人共、()()()()を生やしているから『ウィッチ族』だ。

黄色、青、緑とバリエーション豊かな髪色の少女達。見た感じ、やはりウィッチ族だからか、皆小学生くらいに見える――いや、実際そのなのかも?


対して、男達の方は……ヒレ耳の男が『マーマン族』、猿耳に猿の尻尾で”サルベース”の『ワーグ族』。

全体的にくすんで見えるのは、構図的に男達の方が悪者に見えるからだろうか。


『いいかいガキ共? そもそもこの”薬”はオレらが買ったもんだから、他人に売る必要ってないワケ。それをお前らが欲しいって言うから、仕方なーく売ってやるって言ってるんだ。値切られる義理ってないワケ』

『はぁーーーー!? ウチらが買おうとしたのを横入りして買い占めたんじゃん!』


……あァ、状況が読めたぞ。

『サル男』と『黄色髪ツインテ少女』の言い争いから、読めちまったぞ。



(少女達が薬を買おうとしたら、男達が割り込み買い占めた。売ってくれと男達に言うが、元値より高く請求されている、と)



会話からの盗み聞きだから、情報の精査は必要だが、ほぼほぼ当たりだろう。

両者とも、感情マシマシでぶつかっているからな。人間、感情がノっている時に”本性”が見え隠れするモンだ。


にしても……酷ェ話。

硬派の風上にも置けない。絡んだ事のない奴らだが……むかっ腹が立ってくる。


(悪意を感じる点も大きいな)


割り込んで買い占めもそうだが、家陰から見える男達の態度が()()()()()過ぎる。


明らかに、()()()()()()()()()()()と見て取れる。読み取れる。


だからこそ、むかっ腹が立つと言うもの。しばきてェ。


(しかしながら、一体全体何の薬なんだろうか? 見た所……皆、元気だが?)



『も、もういいよ……』



( !? )



――掠れる様な、弱弱しい声が聞こえた。

それも、今まで聞いた事のない声の種類。



『あたしは……だ、大丈夫だから』



――薬屋の軒下である。壁を背にして蹲るようにして座り込んでいた為、視認出来なかった。

明らかに、大丈夫そうじゃない少女が、震える体でこの騒動を治めようと声を上げたのだ。


(どこが……大丈夫なんだよ……)


目に見える肌の部分が――赤黒く腫れ、ひび割れ、傷んでいる。焼け焦げている様な印象。

少女自身、可愛らしい姿をしているから猶更――焼けている柔肌が、より惨たらしく見えてしまう。酸鼻をきわめている。



素人目で見ても分かる――砂漠の熱波による”火傷”だ。



(――良くねェな)



『何言ってるんですか「ルル」さん! あなたの”火傷”は重症なんですよ!?』

『そうだよ! 喋るのもキツいでしょ!?』

『……ボク達が助けるから』

『――だそうです。お仲間がそう言っているのですからぁ、大人しく薬に頼った方が良いですよぉ?』

『何事もお金が解決してくれるんだよ? さ、早く金出せよ?』

『――ッ! 最低、ですね』

『はぁ……今、出すから待っててよ』

『……下衆』



『! だ、大丈夫だよ……い、いざとなったら、あたしのま――』




「――必要ねェよ」




「――え……?」



火傷で苦しんでいる少女の前へ――進み出た。

驚きや警戒、様々な感情がこの場で渦巻いている事だろう。


だが、俺は気にしない。気にする事にも値しない。




――トラブルは避けたい。だが、だからと言って、()()()()()()()()()()()()()()




「だ、誰……?」

「これ、飲んでみろ」


驚いている少女へ屈みこんで目線を合わせ、()()()()()()


「! こ、これ純正の――」

「いいから、早く」

「え……?」

「いいから」

「う、うん……!」


有無を言わさず飲ませる。ごちゃごちゃ説明する必要もない。

俺からの”威圧”を感じてか……少女は疑う事なく、素直に従った。


コルクを取り、小さな口で一気に呷った。


(悪いな、ティタ。俺の為に準備してくれたモンだが、他人の為に使っちまった)


――状態異常を回復する『ステータスポーション(SP)』。こんな所で役に立つとはな。


(”火傷”は間違いなく”状態異常”だ。効かない訳がない)


量自体、ビンの栄養ドリンクよりも少ない程度。直ぐに飲み干してしまう。

瞬時――少女の体がほんわり光り、小さく弾けた。


……。


「……あ、な、治った!」


しゅわしゅわと、火傷していた肌が、元の肌へと戻っていく。治っていく。


効果覿面だった様だ。薬の効果を見せびらかす風に、少女は元気よく立ち上がり、焼けていたはずの肌を摩った。


無論、全体的な火傷は跡形もなく消え去っている――


「ケッ。カッコつけてんじゃないよ、お前」


サル男が、俺を睨んでいる。

――それだけじゃない。人魚男も、面白くなさそうに顔を歪ませている。苛立ちが可視化して見えている。


「……ハ! 何言ってんだ、オメー」


正面から迎え撃つ。こう見えて()りゃ、ガンつけは得意なんだヨ!




「人生、()()()()()()()()()()()()?」




”硬派”は”カッコよさ”の詰め合わせなんだぜ? まだまだ甘ちゃんだナ?




「……ふざけてんじゃないよ?」

「これは立派な”妨害行為”ですねぇ……?」


殺気立つ男2人が、一歩進み出る。負けじと俺も一歩進む。

後退する必要はねェ。そっちがヤる気なら、俺もヤるだけだ――




「……待て、お前ら」




――唐突に、低く轟く声が投げ込まれた。



男2人が慌てて背後を振り返る。釣られて俺も、その視線の先を追う。



「止めて置け……今はまだ、”戦いの時”じゃあないぜ……?」



()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



――禍々しい、紫のウェーブロングヘアーを靡かせた、長身の男。額からは山羊の角が2本、目の上の方から生やしている。


爬虫類を思わせるトカゲの尻尾――コイツは『ドラゴニュート族』だ。


(どちらかと言うと……全体的に()()()()があるな)


鋭い目、得物を狙う様な挙動、漏れ出ている凶暴さ……波打った長髪もあって、”蛇”の要素に頭が引っ張られている。


ま、蛇もトカゲも同じ爬虫類なんだが。



「し、しかし!」

「邪魔が入った時点で……この商売は成り立たねぇ。小遣い稼ぎは出直しだ」

「へい!」


蛇男の指示で、あっさりと引く男共。随分と、飼い慣らされているんだナ?


「……!」

「…… !? 」


無言で、俺の前に立つ蛇男。対する俺も、無言でメンチを切る。

フン、我慢比べでも始まったか? と一瞬思うが――


「…………フッ」


――これもまた、あっさりと幕切れ。

髪を振り回しながら背を向けた。そのまま、背中越しに、



「――()()()、『善人』」



地の底を這う様な低い声で、俺に吐いた。



「――()()()、『悪人』」



言葉を投げかける。しかし、俺の言葉なんて意に介さず――舎弟2人を引きつれ、ヒラヒラ手を振って去って行った……。


(あの野郎……!)


二度と会いたくはない。アイツは……明らかに悪い事を企んでいる、悪ィ奴だ。

俺の中の”硬派”が警鐘を鳴らしている。アイツと関わるのは――()()()()だと。


(――分かっているさ)


アイツは……やれる奴だ。フェンとは別ベクトルで、今後の強敵となるだろう。

肝に銘じた――いや、()()()()()()()()


――蛇男、アイツはドエレーヤベェ。



「……ふぅ」


闘志に種火が点きつつある。髪をかき上げ、冷静さを取り戻そう――


「あ、あの!」


気付けば、俺の周りに少女達が集まっていた。


「あ、ありがとう! おかげで助かりました!」


ペコッとお辞儀。小さい子が、更に小さく見える。


「……気にするな。俺がちょっと出しゃばっただけ」

「そんな事ないよ! きみのおかげだよ!」

「そうだよ! ちょーカッコよかったよ! ちょークール!」


キャイキャイ燥ぐ赤髪の子と黄色髪の子。

おお……若々しい女子パワーに負けそうだ。俺も若いはずだけど。


「それ、結構高価な物ですよね?」


一歩引いた位置にいる青髪の子が、赤髪の子へ飲ませたSPを指差す。


「……純正品は高い」


緑髪の子が淡々と事実を述べる。

確かに、ちょっと高いとティタが言っていたから……そうなのだろう。


「値段は関係ないさ。大事なのは”効能”だろ?」

「いやいや、大事ですよ。それだけの物を使わせてしまったという事です」

「……大事なのは、”結果”だろ?」

「さっきと言ってる事ちがーう!」

「ま、結果的に助けられて良かったよ」

「……無理やりまとめようとしてる……?」


もう、タジタジだ。

寄ってたかって口々に突っ込まれるから、硬派も形無しだ。



「……あ、あたし! 『ルル・サリューズ』って言います!」



収拾が付かなくなってきた所へ、赤髪の子が自己紹介を差し込んだ。


――赤髪でセミロング。頭の左右に小さい一本結び――ツーサイドアップっていうヤツか?

おどおどしている様な印象だったが……固い”芯”を感じる。それは、『大丈夫だから』と自分を犠牲に出来る精神が垣間見えたからだろうか。



「あ! ウチもウチも! ウチは『ティア・セクソクヴィラ』! ちょー()()()だよ!」



自分で言う? 明るい子である事は間違いないが。


――黄色の長髪で、ツインテール。男達と言い合っていたのは、主にこの子。

パーティの中でも、前に出て引っ張っていくタイプかも。



「ならわたしも。『モナ・アーチヘッズ』です」



流れに沿って、冷静に、自分の名を告げた。

冷静……と言うか、一歩引いている所や、どこか警戒している様な視線から、()()()()()と表現すべきだろう。


――青髪のロングでストレート。このパーティの参謀役だろうか。



「……?」



青髪の子――モナが言い終え、流れ的に――と、皆の視線が緑髪の子へ向く。

しかし、当の本人がピンと来ていないのか、不思議そうに首を傾げた。


「……どうしたの?」


それはこっちのセリフだが……。


「ほら、『クリス』ちゃん。今皆で自己紹介してたんだよ?」

「……あ、そうなの」


赤髪の子――ルルに促され、ボーっとした表情で重い腰を上げた。



「……『クリス・ギャラルー』……です。よろしくです」



――緑髪のロングヘア―を、後ろで三つ編み一本にして垂らしている。

この通り、実態の掴めない不思議な子だ。ぼんやりしている様で、先程の言い争いには参加していたし、良く分からん子。



(……ん? よく見ると……)


4人を改めて見て、気が付いた。

皆が皆、前髪に()()()()()()が入っている。仲間同士、オソロにして楽しんでいるのか。


(”仲間”っつーか、”友達”って感じだナ?)


この子達の空気感は、友達同士な感じ。ただ仲が良くて組んでいる様な、友達同士の延長線上と言うか……言葉にするのも難しい、が――


(ほんわかしている)


(あった)かい空気感である事は、間違いなかった……。



……。


4人の少女達が、俺へと集中している。

期待に満ちた眼差し、好奇心に輝く目、厳しい視線、虚空を見つめる瞳――


「分かりますよね? あなたの番ですよ?」


モナに促されては、言わざるを得ないだろう。


(ま、そもそも言うつもりではあったが)



礼儀には礼儀を。”仁義礼智信”は、いつも俺を高めてくれる。



「――マオだ。宜しく」



この子達との出会いは、良い”縁”であります様に……。

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