5月13日
アサガオの水やりを、どう娘に継続してもらうか。
今日は情に訴える作戦で行くことにした。
「のどが渇いたよー。えーんえーん。お水をじょうろでまいてよー」
迫真の演技である。
掴めてきた……アサガオの気持ちが……(白目)
娘は「わかったよ……」と言いながら庭に出ていった。母の勝利だ。
子どもの頃は疑問に思っていた。なぜ午前中に水やりが要るのかと。
当時はインターネットもなかったし、想像力もあまりなかった。
母の三文芝居が多少なりとも良い方向に向かえば嬉しい。
ところでステイホームのおかげで、ちょっといいことがあった。
自分で食事を作るようになったので、「つゆだく」がやり放題になったのだ。
理想は、お茶漬けレベルのひたひたのつゆだ。
牛丼屋で「つゆだく」「だくだく」を頼めばいいのだが、牛丼屋は牛丼屋なりのバランスを追求している、と思っていて。
たっぷり注がれた牛丼のつゆと米を美味しく食べるには、塩かげんにも絶妙なコントロールを要する、気がする。
結局は好みの問題だから、自分で作るのが最適解のようだ。
白飯を汁に浸したり、タレまみれにするのを避けると教える家庭もあるが(かく言う私もそう育てられた)、娘にはどう伝えよう。
他人に迷惑をかけていないのであればいいんじゃないかと思う。
欲望のままに生きることになんのためらいが要るだろう。
美味しい食べ方を追求する、それがヒトの本能なのだから。